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”大人になんてなりたくない”ってヤツは、高円寺「スポットマン」に集まれ!注目のアーティスト町子 朔が個展開催

  • 2025.9.12

秋といえば……スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、そして“芸術の秋”! なんてスクラッチされまくったフレーズも、真夏のピークが去って、過ごしやすさを増していく今時期ならばすんなり受け入れられるに違いない。というわけで、昨年もこの時期にアートエキシビジョンを行った高円寺のカルチャースポット、古着屋「スポットマン(SPOTMAN)」からアートエキシビジョンのお誘いが。今年の主役の名は町子 朔(マチコ・ハジメ)。さて、今回はどんな展示となるのだろう?

Who is 町子 朔(マチコ ハジメ)?

1993年福岡県生まれ。

<経歴>
2017:スケートボードへのドローイング、スケートボードカンパニーへのデザイン提供などの制作活動を開始。
2022:Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト グランプリ受賞。
「第18回世界絵画大賞展」入選。
2023:「第58回昭和会展」入選。

<主な展示>
2023 「Hajime Machico Art Sale & Exhibition Super M 」
2024 「Speea and Young.」
その他POPUPなどイベントを多数開催

Instagram:@hajime_machico

自身4度目となる個展のタイトルは「I DONT WANT TO GROW UP」。
開催に際し、本人からコメントが届いている。

「I DONT WANT TO GROW UP」は大人になんてなりたくない。という意味です。
この長いタイトルは、10代の頃の僕とその先の人生を劇的を変えてしまったパンクバンド“RAMONES”の曲から選びました。
もしご興味があれば、是非とも歌詞やMVを観て頂きたいのですが、とってもガキくさい心を歌っている曲で、この世界でこのまま大人になってしまったらどうなってしまうのか、わからないまま時が過ぎてしまうことにいろんな気持ちがグツグツと煮えてきて、ブチ撒けてしまいそうになっている歌詞なんですが、僕はこの夜にひとりでに細くなってしまっている気持ちを、ポップなメロディとシンプルなサウンドで真っ直ぐ歌うというこのRAMONESのスタイルが好きです。

そんなスタイルに僕は、みんな本当を言えば、答えはもう心の中で決まっているという表現を感じるのです。

僕は、パンクやロックンロールなど、ロックというものは何かを否定するものではなく、生きてしまう、感じてしまう、思ってしまう、そんな自分の心のあり方を肯定するライフスタイルだと思っています。
見た目や音や言葉は様々ですが、彼らRAMONESにそれを感じるのです。
そして、僕自身の表現したいもの全てにそのスタイルは深く関係しているのです。

また、高円寺という10年前上京して初めて暮らした街に、色々なことがありながらも、個展を開くという形でまたご縁があること。(マジでいろんなことがあったなぁ、※その頃の写真を見返しながら。)
そしてやっぱり、そういうつまらない大人になるくらいならこの人生やっちまおう。とこのタイトルに決めました。

ちなみにこのRAMONESの曲は、Tom Waitsが1992年に発表した曲(邦題:大人になんかなるものか)のカバー曲なのですが、こうしていつまでも人と人の間に普遍的に流れ続け、僕のハートにまで届いたことに刺さるものがあり、ミュージシャンにはなれないけれど、絵描きとしてこの曲をやってみるってのもいいなぁなんて思ったこともまたひとつのきっかけです。

長々と描きましたが、そんなこんなで個展がとても楽しみです。
こうして表現の場を与えてくださることにとても感謝しています。
残りの日々もこの心を大切にし制作に向き合いたいと思います。

期間中、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

町子氏は、今回の個展で展示する作品たちを、I DONT WANT TO GROW UPという言葉と、心の在処にフォーカスを当てた“1本の映画”をテーマに自由で囚われない表現を目指して制作したという。すべて独学により生み出される彼の作品は大胆な色使いがまず目を惹く。ゆえに一見するとポップな世界観にも思えるが、細部にフォーカスしていくと作者の内側にあるザラリとした手触りを感じさせる。触れるたびに、音楽の世界にいたという彼が直感で描き出す奇妙なリズムが心を捉えるのである。

…なんて見当違いかもしれないライナーノーツよりも、気になるのは「どんな作品が展示されるか」だ。
ここではその一部を紹介する。スケッチブックの1ページ、大小異なるキャンバス、中には写真の上からドローイングした作品も。と期待を煽りつつ、あえて作品自体については触れないでおく。なぜなら、会期中は作者自身も在廊するので(在廊スケジュールは後述)、作品タイトルに込められた意味や作品についての話は直接訊ねてもらいたいからだ。

展示作品:『Riders jacket.』

展示作品:『The secret of life.』

展示作品:『Read the bible.』 /『 Floating objects in the mind.』

展示作品:『Last place.』

展示作品:『A single palm tree.』

展示作品:『Creep Airship.』

展示作品:『Daily life of murder.』series

限定グッズ:『Baby muder pattern rug.』

アートエキシビジョンを訪れる楽しみの1つに、そこでしか手に入らない限定グッズがある。本個展でいえば、町子氏自身がプロデュースするラグ工房〈ゾッコンラグ(zokkon rug)〉で制作したラグがそう。彼のシグネチャーである“Baby muder.”のアートワークが奇抜でカラフルな配色にて落とし込まれている。サイズは300mm × 350mm/320mm × 365mm/300mm × 370mm/290mm × 370mmの4種類(写真は300mm × 350mm)。色もサイズも早いもの勝ちで、各¥8,800。

スポットマン×町子 朔 限定コラボグッズ

また、Tシャツやバンダナといったスポットマン×町子 朔のコラボアイテムの販売も予定されている模様。詳細はスポットマンの公式インスタグラムをチェック!

アート作品をどう捉えるかは、それを見る者次第である。とはいえ決して敷居が高いものではない。ファーストインプレッションで見た瞬間、直感的に感じたもの。その作品の背景について知って、その上で考えて感じもの。その全てが正解だ。

学校帰りに仕事帰りに、または散歩ついでに。フト訪れた古着屋で、夏の終わりに見た最後の花火や、ティーンの頃につけていた制汗剤のニオイのように、何年経っても思い出してしまう。そんな作品との出会いが待っているかもしれない。もちろんスポットマンで開催するからには、本個展に合わせてセレクトしたグッドな古着にも期待。会期は2週間。その間に祝日も2回あるので、ぜひこの機会をお見逃しなく!

INFORMATION

タイトル:Hajime Machico solo exhibition 「I DONT WANT TO GROW UP」
会期:2025年9月13日(土)〜2025年9⽉28⽇(日)
開廊(営業)時間:13:00〜20:00
休廊(定休)日:水曜日
会場:SPOTMAN
〒166-0033 東京都杉並区高円寺南2-22-7

【町子 朔 在廊スケジュール】
9月13 日(土)13:00〜20:00
9月14日(日)13:00〜20:00
9月15日(月・祝)13:00〜20:00
9月19日(金)17:30〜20:00
9月20日(土)13:00〜20:00
9月21日(日)13:00〜20:00
9月23日(火・祝)13:00〜20:00
9月26日(金)17:30〜20:00
9月27日(土)13:00〜20:00
9月28日(日)13:00〜20:00

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