1. トップ
  2. 医師「これが落とし穴になっています」 なかなか減らない『内臓脂肪』…実はNGな“ダイエット法”とは?

医師「これが落とし穴になっています」 なかなか減らない『内臓脂肪』…実はNGな“ダイエット法”とは?

  • 2025.10.10
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

「なかなか内臓脂肪が減らない…」そんな悩みを抱える人は少なくありません。健康面でも気になる内臓脂肪ですが、実は間違ったダイエット法がかえって逆効果になってしまうことも。

医師が「落とし穴」になってしまうと教える“やってはいけない”内臓脂肪の落とし方とは?その原因と正しい対策についてわかりやすく解説していきます。

生活の盲点!?なぜ内臓脂肪は減らないのか、その原因とダイエットの落とし穴

内臓脂肪は皮下脂肪と違い、腹部の内側にたまる脂肪で、生活習慣病のリスクと深く結びついています。単に見た目を気にするだけでなく、健康のためにも減らすことが重要です。ですが、「食事制限をしているのに減らない」「運動しているのにサイズが変わらない」という声が多いのも事実。なぜ良かれと思って続けているのに結果が出にくいのか?それは、身体のメカニズムや脂肪の燃焼特性を理解していないことに起因しています。

一般的に内臓脂肪は比較的落としやすいとされていますが、逆に悪いダイエット法に手を出すと、筋肉量が減って基礎代謝が下がり、脂肪が燃えにくい体になってしまうのです。例えば、過度な食事制限や極端な糖質カットのやりすぎは、かえってホルモンバランスを崩して脂肪の蓄積を促進する場合があります。

さらに、ストレスフルな生活や睡眠不足も内臓脂肪を増やす大きな原因であるため、ダイエットの成功のためには総合的な生活改善が求められます。

これがNG! 医師が指摘する逆効果な“やりがちな”ダイエット法の実態と正しい改善策

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

内臓脂肪を減らすためにやってしまいがちなNGダイエット法の代表例として、「過度な食事制限」「偏った食事」「単一の有酸素運動の繰り返し」があります。

糖質を完全に抜くダイエットは、一時的に体重は減るものの、脂肪燃焼には欠かせない筋肉量の減少を招き、結果としてリバウンドしやすくなりますし、長時間のジョギングなどの単純な有酸素運動ばかり続けると、筋肉が分解され基礎代謝が落ち、内臓脂肪が燃えにくくなります。

内臓脂肪は短時間の激しい運動よりも、筋肉を維持しつつ中強度の有酸素運動を組み合わせるのが効果的とされています。例えば、筋トレとウォーキングの組み合わせが良い例です。筋肉の維持によりカロリー消費が高まり、脂肪燃焼効率が上がるのです。

また、栄養面では良質なタンパク質を摂ること、バランスの良い食事を心がけることも大切。過剰な脂肪や糖質を控える一方で、極端なカットは避けましょう。睡眠の質を向上させることやストレス対策も、ホルモンバランスを整え、脂肪の蓄積を防ぐポイントです。

健康的な内臓脂肪減少に向けて知っておきたいポイント

内臓脂肪は健康リスクに直結するため、減らしたい気持ちは誰もが強いもの。しかし、そのためのダイエットが逆効果になるケースも多いので、正しい知識が不可欠です。過度な糖質カットや食事制限、偏った運動ばかりに頼るのは避けましょう。筋トレを取り入れて筋肉量を維持しつつ、中強度の有酸素運動を続けることが効果的で、バランスの良い食事と良質な睡眠、ストレスコントロールもセットで考えることがポイントです。

つまり、内臓脂肪の落とし穴にハマらないためには、急激なダイエット法や偏った方法に依存せず、「持続可能で健康的な生活習慣」を身につけることが成功への近道。今日から無理なくできることを少しずつ取り入れていきましょう。


監修者:用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック 院長 菊池真大

undefined

慶應義塾大学医学部卒業
東海大学医学部客員准教授
米国ペンシルバニア大学消化器内科元博士研究員
日本アルコールアディクション医学会理事
日本総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会専門医、日本人間ドック健診専門医、日本病態栄養学会専門医、日本抗加齢医学会専門医
2024年秋、メタボとロコモを同時予防管理する未来志向型クリニックを東京・用賀の地に開業。https://www.youga-naika.com/