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『老後破綻を招く人』は無意識にやっている。今すぐ見直すべき「3つの支出」とは?【元銀行員が解説】

  • 2026.2.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「今の生活水準のまま、老後を迎えても大丈夫だろうか……」 そんな不安を抱える人は少なくありません。実は、現役時代には気にならなかった「毎月の当たり前の出費」が、退職後に牙をむき、家計を根底から揺るがす「老後破綻」の原因になることが多いのです。 特に、一度契約すると放置しがちな「固定費」は、老後の家計を圧迫する最大の要因。

今回は、政府系金融機関での実務経験を持つ河野義広さんに、老後破綻を招く“最も危険な3つの支出”と、将来の安心を勝ち取るための具体的な見直し術を詳しく解説していただきました。

本当に必要ですか?老後を苦しめかねない3つの支出

老後の家計を圧迫しやすいのが、毎月決まって出ていく固定費。

現役時代には気にならなかった出費も、収入が年金中心になると一気に重く感じるようになります。そのなかでも特に見直すべき支出が、以下の3つです。

1.住宅費

収入が年金中心となる老後において、高額な住宅費は重くのしかかります。住宅ローンの返済や家賃が定年後も続いている場合、家計に大きな負担です。

2.保険料

老後の限られた収入のなかで、老後生活に見合わない保障にお金を払い続けるのは非効率です。保険は「とりあえず加入するもの」として契約を続けている人が多いため、現在の生活でも不要な保障にお金を払っているかもしれません。

3.サブスク費

定額サービスは現役時代には少額で気にならなくても、老後の限られた収入では負担になりやすい支出です。動画配信サービスや音楽アプリ、電子書籍などのサブスクリプションは、少額の支出でも数が増えると家計への影響が無視できません。

たとえば、月500円のサービスが5つあるだけで、年間では約3万円の出費になります。

老後破綻を防ぐための見直しアクション

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

老後の家計を守るためには、「どこから見直すか」が重要です。ここでは、先ほど紹介した3つの支出について、すぐに取り組める具体的なアクションを紹介します。

1.住宅費の見直し

住まいの形態に応じて、負担を抑える方法を検討しましょう。

持ち家の場合

  • 退職金や貯蓄による繰上返済を検討  
  • 完済が難しいなら借り換えや返済条件の見直し

賃貸の場合  

  • 家賃が家計を圧迫しているなら住み替えも選択肢

早めの対策が、老後の安心につながります。

2.保険料の見直し

加入している保険の保障内容を一覧にまとめ、以下の視点で確認してみてください。

  • ライフステージにあっているか
  • 保障内容が重複していないか

不要な保障を削るだけで、毎月の支出が大きく変わる可能性があります。内容に迷った場合は、FPや保険ショップの無料相談を活用すると効率的です。

3.サブスクの整理

スマホやクレジットカードの明細を確認し、現在利用中のサブスクリプションを洗い出します。使っていないサービスや、キャンペーン期間だけのはずが加入継続しているものがあれば、すぐに解約しましょう。

1件ごとの金額は小さくても、積み重なると家計への影響は大きくなります。

家計の「贅肉」を落として、自由な老後を手に入れよう

老後破綻を防ぐために必要なのは、大幅な節約生活への突入ではなく、今のうちから家計の「固定費」を最適化しておくことです。

  • 住宅費: 繰上返済や住み替えなど、早めのシミュレーションが鍵。
  • 保険料: 「今の自分」に本当に必要な保障だけに絞り、余剰資金を蓄えに回す。
  • サブスク: 利用実態のないサービスを整理し、無意識の「お金の垂れ流し」を止める。

固定費の見直しは、一度行えばその効果がずっと続く「リバウンドのないダイエット」のようなもの。今日から一つでもアクションを起こせば、それは確実に将来のあなたの安心へと繋がります。プロの知見を参考に、心穏やかなセルフリタイアに向けた第一歩を踏み出してみませんか?


執筆:河野 義広
政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。