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朝ドラ『あんぱん』“ズバ抜けた演技力”に絶賛の声「恐るべし」「めっちゃすごい」SNSで話題になった感動シーンとは

  • 2025.9.25

2025年3月からスタートしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あんぱん』。新しいエピソードが放送されるたびに大きな反響を呼び、注目されてきた話題作ですよね。

そんな『あんぱん』が最終週に差し掛かった9月23日の放送回にて、とあるシーンが話題に。感動ポイントと、そこに込められた制作スタッフの想いとは?

『あんぱん』とそのテーマの魅力

「アンパンマン」の生みの親であるやなせたかし氏とその妻、暢さんをモデルにしたフィクション作品で、今田美桜さんが演じる主人公・朝田のぶが“逆転しない正義”をテーマに絵本作家として、戦争、貧困、差別など社会的困難を乗り越えて成長する物語です。

戦争について大きく取り上げられており、その悲惨さを描くシーンは視聴者の心を揺さぶる感動的なものになっています。今回話題になったシーンも、戦争の体験から本当の正義に疑問を持ち葛藤する姿を描いた場面でした。

話題になったシーンと視聴者の声

妻夫木聡さんが演じる八木信之介と河合優美さんが演じる蘭子が応接室で二人きりになり、蘭子は「バイキンマン」の誕生を背景に“善悪”について語ります。八木はそれも静かに聞きますが、沈黙を破るように「俺は卑怯ものだろうか?」と問い、話し始めます。

戦争中、敵兵を銃剣で刺殺。その際、敵兵のポケットから落ちた財布の中から妻と子の写真が出てきたことを告白しました。苦悩と後悔に震えながら泣きじゃくる八木の横に座り直した蘭子は手を取って握り、そっと抱きしめます。このシーンは“戦争の善悪”を考えさせられるものとなって、視聴者に感動を与えました。

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2025年5月、『第33回橋田賞』橋田賞新人賞の授賞式で挨拶する河合優実 (C)SANKEI

SNSでは今回のシーンに対し、「河合優実さん、演技めっちゃすごい」「河合優実さん恐るべし」「最初は八木さんの言葉をノートに書き留めていた蘭子ちゃんが手を止めてペンを置き、話を聞くことに集中して寄り添っていく描写がとても丁寧でよかった」など、河合さんのズバ抜けた演技力を絶賛するコメントや、「蘭子ちゃんが抱きしめてくれて、一緒に泣いてくれて良かった」「八木さんが沈黙を貫き通す理由が今日わかった。八木さんもずっと辛くて、唯一心を許せるのが蘭子だったんだ」など、八木の過去を受け止める蘭子の姿に感動したというコメントが多く書き込まれました。

やなせたかし氏の実体験と制作スタッフの想い

2025年は、“戦後80年”という節目の年。やなせさん自身の戦争体験が「アンパンマン」誕生に繋がっていることから、朝ドラ『あんぱん』の制作スタッフには、ドラマの中で長い時間をかけて戦争について伝えたいという想いがあったそうです。

戦争体験をトラウマに持つ八木信之介という人物が今まで語ってこなかった体験を、最終週になって蘭子に打ち明けるというシーンもその一つ。実体験から来るリアルな苦悩と葛藤が、視聴者に多くの感動を与えたのでしょう。

 

9月26日、ついに最終回を迎える『あんぱん』。クライマックスの展開とそのメッセージ性を、細かいところまで見逃さず、存分に味わいたいところです。


※記事は執筆時点の情報です