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闘病中の私と、口下手な父。一枚のストールから伝わった、父の“本当の想い”

  • 2025.9.6

このお話は、作者・つきママ(@tsukimama34)さんが、フォロワーさんの実体験をもとに描いた作品です。定期の健康診断などでも、何か異常が見つかったり、再検査になったりすると不安が募るものですよね。それが「がんの疑い」と言われると、不安の大きさはいかばかりか…と思います。かかる病院によっては、次の検査まで時間が必要なこともあり、思うように治療へ向かえないことも不安の原因になるかもしれません。しかし、病気になったからこそ見える周囲の温かさや家族のぬくもりに気づくこともあるのではないでしょうか。

「母が励ましてくれているよう」お守りから香る“お母さんの匂い”

主人公の苗は、アラフィフの女性。夫との2人暮らしを楽しんでいました。ある時、いつもの腰痛がなかなか治らないため、夫の勧めもあり病院で診てもらうことに…。すると腰痛は結石から来ている痛みなのでは?と言われます。治療を開始しますが、痛みは一向にひかず、改めて検査をすると「卵巣に影が見える」と分かりました。
 
何度かの検査を経て、苗は卵巣がんであることが分かります。初期の卵巣がんではなかったため、今後の治療に不安を募らせている苗に、仲良しのいとこが励ましに訪れてくれます。いとこの顔を見て話をしていると「ここで負けてはダメだ」と思えるようになった苗でしたが…。

©tsukimama34
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苗さんは病気になり、落ち込むことはもちろんありますが、周囲の人の優しさをより鮮明に感じられるようになっていました。父から渡された母の形見のストールは、苗さんにとって何より励みになったのではないでしょうか。
 
人は危機に陥って初めて気づくこともたくさんあります。普段は気づきにくい「誰かからの優しさ」が鮮やかに感じられるようになるのも、病気になったり落ち込んだりしている時なのかもしれませんね。大事にされていると感じること、これは人間にとって何よりも元気をくれる気持ちの特効薬なのかもしれません。

著者:ママリ編集部

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