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災害時の“睡眠対策”あなたは準備できてる?ダイソーの770円エアーマットの実力を徹底検証

  • 2025.9.1

災害時にどうやって寝る?防災グッズに睡眠対策を

ダイソーの「防災備蓄用エアーマット」/¥770(税込み)
ダイソーの「防災備蓄用エアーマット」/¥770(税込み)

人間の三大欲求が叶えられない状況が筆者は恐ろしいのです。食欲、睡眠欲、排泄欲が満たされないと人はとてももろい。そのため、100均の非常用アイテムも大好きです。今回は税込み770円とダイソーにしては高価な「防災備蓄用エアーマット」をみつけたので、どこまで使えるのか、試してみました。

キャンプやアウトドアに行くと、改めて思い出すのですが、寝られないのは、思った以上にきついのです。特に疲れているのに寝付けず、何度も目が覚め、結局起きてしまうと、体のあちこちが痛い。もう絶対、キャンプになんか行かないと思う瞬間です。

三大欲求といえば、食欲や排泄欲のほうがクローズアップされますが、こちらは最近防災意識が進んだためか、すでに用意している方も多いのではないでしょうか。数日分の食料や非常用トイレは意識しているのでしょう。

これに対し、どうやって寝るか、までは対策していない方も多いと思います。とはいえ、避難先の体育館や公民館などの床で、そのまま眠るのは難易度が高そうです。そんなシーンにわずか税込770円で対応してくれそうなアイテムが、ダイソーの「防災備蓄用エアーマット」です。

シンプルを極めたスペックと携帯性

中身はこんな感じ。完全にただのビニールです。
中身はこんな感じ。完全にただのビニールです。

ダイソーの「防災備蓄用エアーマット」をできるだけ簡潔に説明するなら、ぎりぎりまでさまざまなものをそぎ取ったキャンプ用のエアーマットという感じです。素材は飾り気のまったくない透明なナイロンとポリエチレン。

膨らませると長さが約195cm、幅約60cmになり、約130kgにまで対応するといいます。青いキャップの空気を入れる口と白いキャップの空気を抜く口が装備されており、ここから空気を入れて膨らまし、しまうときは空気を抜きます。

なお、パッケージの状態では約29×20×3cmで、重さは約290gでした。家族4人分と考えても、現実的に持ち歩けますし、車のトランクなどに入れて常備しておくにも問題ないサイズといえます。また、4つで税込み3080円も現実的な価格でしょう。

口でも膨らむ?設置と撤収の手間を検証

空気を入れる口。できれば、口では膨らせたくなかったのです。
空気を入れる口。できれば、口では膨らせたくなかったのです。

約195×60cmのエアーマットになるのは、わかりましたが、現実問題、これを膨らませるのが、どのくらい手間なのか、も試してみました。わが家には電動式の空気入れがあったので、こちらを使えば、超楽勝。2分も掛からずにダイソーの「防災備蓄用エアーマット」は膨らんでくれました。

とはいえ、災害時に電動の空気入れがあるとは、思えませんし、あったとしても電池があるかは不明です。そのため、自分の口で空気を吹き込んで、膨らませてみました。それほど全力ではないペースで空気を入れて、4~5分程度で膨らませることができました。ずいぶんと速い。

また、空気を抜いて、再度しまうのにはどのくらい掛かるかも試しましたが、こちらも5分程度でした。空気を抜くには、折り畳みながら行ったのですが、これについては掃除機などを使うことできるように口の形状などに工夫があればうれしいと思いました。

設置も撤収も予想以上に簡単でしたが、家族分を1人で道具なしで膨らませたら、口が筋肉痛になりそうです。子どもたちをうまく乗せるなどして、家族で作業を分担したいところですが、うまくいくか、神のみぞ知るといえます。

770円とは思えないクッション性!ただし気になる点も

幅は少し狭いが長さは長すぎるくらい。ちょっと折り返してまくらにもできます。
幅は少し狭いが長さは長すぎるくらい。ちょっと折り返してまくらにもできます。

膨らませたときから、かなり寝心地はよさそうだと感じていました。どのくらい空気の入れ具合で、ある程度硬さを調整できるのですが、筆者は結構パンパン気味に空気を入れた状態が好きです。空気がパンパンだと腰が沈まず、個人的にはとても寝やすい。

さほど厚くはないので、体重をかける際に床付きするかと思いましたが、130kgまで対応するだけあって、一般的な体重の筆者には問題のないクッション性。キャンプ用のエアーマットと比べても遜色のないレベルです。一般的なエアーマットに比べると、肌触りはいまひとつですが、クッション性は勝っています。

気になったのは、そのままダイレクトにビニールなので、滑るのです。これと寝返りを打った際にビニールがこすれる音が発生するために目が覚めることがあります。また、約60cmと幅が狭いのも残念。一般的なキャンプ用でも幅が70cm程度あるようなので。シングルベッド並みの1mとはいいませんが80cmほどあると寝返りなどが打ちやすいと思うのです。

「ある」と「ない」では大違い!家族分そろえたい防災アイテム

さすがに数千円以上はするアウトドアやキャンプ用のエアーマットに比べて、ダイソーの「防災備蓄用エアーマット」の寝心地がよいなんてことはありません。ただし、有無で寝心地は大きく違うので必須レベルです。

季節などにもよりますが、硬くて冷たい床で眠れる時間に限界があります。これに対してダイソーの「防災備蓄用エアーマット」があれば、かなり気持ちよく眠れるわけです。筆者は、持ち歩けるサイズと重量のエアーマットやコット(キャンプ用折りたたみベッド)が家族の人数に足りない分はダイソーの「防災備蓄用エアーマット」を用意しようと思っています。

耐久性や長期の保管についてなどは、気になる部分もありますが、備蓄用と明記されているので、ある程度の期間の保管は想定済みと考えてよいでしょう。ただし、直射日光と高温多湿は避ける必要があるそうです。また、耐久性については、穴が空いた際に使う補強用シールが付属しているくらいなので、1回程度では壊れないと想定されます。

キャンプやアウトドアが趣味で、エアーマットやコットを持っている方は、それでも足りない家族の分、持っていない方は家族分の「防災備蓄用エアーマット」を用意しておくとよいでしょう。非常用食料に、災害用トイレ、「防災備蓄用エアーマット」まで用意しておけば、いざというときも三大欲求が満たせるという余裕が生まれるので、備えておけば安心感が段違いです。

(千秋)

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