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『胃がんになりやすい人』には“ある共通点”があった…チェックしたい5つのポイントとは【医師の監修】

  • 2025.10.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

胃がんは日本でも罹患者の多い疾患のひとつで、早期発見が難しいこともあり注意が必要です。そして、実は“胃がんになりやすい人”にはいくつかの共通点があるといわれています。

今回は、その中でも特に注目したい5つのポイントについてわかりやすく解説していきます。ぜひ日々の健康管理に役立ててくださいね。

胃がんの症状とは?何に気をつければいいのか

胃がんは初期の段階では症状がほとんど表れず、進行するといくつかの特徴的な症状が出てくることがあります。明確な症状だけでがんを疑うことは難しいのですが、胃の調子がいつもと違うと感じた場合に注目してほしい代表的な症状を紹介します。

  • 胃の不快感や痛み:胃がんの初期では症状が起こりにくいものの、みぞおちのあたりに鈍い痛みや違和感によって受診のきっかけになることがあります。特に食後に感じることが多いようです。
  • 食欲不振:急に食欲が落ちて食べられなくなる、あるいは満腹感を感じやすくなるケースがあります。
  • 体重減少:意図しない急激な体重減少は、がんなどの体の異変のサインとして現れやすいとされています。
  • 吐き気や嘔吐:胃の中に異常があるために吐き気を感じたり、時には嘔吐が起こる場合もあります。
  • 黒い便や下血、貧血:腫瘍からの出血が混じることで便が黒くなったり、下血が見られることがあります。出血することで貧血を起こす場合もあります。
  • 胸やけや胃もたれ:消化不良のような症状が続く場合、胃の動きが悪くなる原因として胃がんである可能性があります。

これらの症状は胃がん以外の病気でもよく見られますが、長期間続いたり複数の症状が重なって表れる場合には、注意が必要とされています。

胃がんになりやすい人の5つの共通点

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

胃がんは胃の粘膜に発生する悪性腫瘍であり、リスク因子は複数の角度から指摘されています。

  1. ピロリ菌感染、慢性胃炎
    ピロリ菌は胃の粘膜に感染する細菌で、日本人の胃がん発症に最もかかわっていると考えられています。感染が持続すると胃の粘膜が慢性的に炎症を起こし慢性胃炎(萎縮性胃炎)となり、胃がんのリスクを高めるとされています。家族内にピロリ菌感染者がいる場合や、幼少期に井戸水を飲んでいた方は感染のリスクがあるため特に注意が必要です。

  2. 塩分の過剰摂取
    日本人の伝統的な食生活では塩分を多く摂る傾向があり、これが胃がんのリスクに影響する可能性が指摘されています。塩分が多いことで胃粘膜が傷つきやすくなり、ピロリ菌感染の悪化や粘膜の炎症が進む要因になることがあるとされています。特に漬物や塩辛などの塩分濃度が高い食品の過剰摂取は注意が必要です。

  3. 喫煙習慣
    タバコが胃がんリスクに関連していることは広く知られています。喫煙は胃の粘膜を刺激し、発がん物質が胃の組織に作用しやすくなるため、喫煙者は非喫煙者に比べて胃がんの発症率が高い傾向があります。

  4. 飲酒習慣
    アルコールは、タバコと同様に様々ながんのリスクとして知られています。日本人を対象とした解析においても、飲酒量の増加とともに胃がんのリスクが高まることが明らかとなっています。また、アルコールで顔が赤くなりやすいタイプの方は胃がん、咽頭がん、食道がんなどのリスクが高まると考えられています。
  5. 家族歴や遺伝的要素
    胃がんには遺伝的な素因が関係することもあり、家族に胃がん患者がいる場合はリスクが高まる傾向があるとするデータもあります。生活環境も同じであることからも家族歴は重要な要素です。

胃がんのリスクにあてはまるポイントが多いと不安に感じるかもしれませんが、まずは自分の生活習慣や体の状態を見直すきっかけになるかもしれません。前述の5つのポイントは日常の食事や生活習慣、そして検査を通じてある程度明らかにすることが可能です。

ピロリ菌検査や、定期的な胃の内視鏡検査は医療機関で受けて頂くことがおすすめです。また食生活では塩分の摂りすぎに留意し、新鮮な野菜や果物をできるだけ摂ることも推奨されています。喫煙者の方は禁煙を考えることも有効です。

安心と健康につながる「小さな意識」が未来を支える

今回紹介した5つの共通点。リ当てはまっていても必ず胃がんになるわけではなく、個人差があります。まずは過度に怖がるのではなく、生活の中で健康に対しての意識を持つことが大切です。

健康を守るには日々の積み重ねが大切と言われます。胃の健康を気にしながら、食事や生活習慣について自分なりに工夫していくことが、検査を受けて頂くことで安心した毎日につながるでしょう。


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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埼玉医科大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器内科にて助教として勤務。複数の医療機関で臨床経験を重ね、2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及を目指し、企業や地域住民を対象とした健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療に幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性を発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com