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「控えめに言って最高」「今期1番」最終話のラストシーンで“タイトル回収” ネルラが発した“寝言の意味”

  • 2025.9.18

阿部サダヲ主演のテレビ朝日・木曜ドラマ『しあわせな結婚』(毎週木曜よる9時)は9月11日に最終話が放送され、SNSでは「控えめに言って最高」「今期1番のドラマ」など感想が多く上がっている。

本作は、弁護士・原田幸太郎(阿部サダヲ)が、謎を秘めた美術教師・鈴木ネルラ(松たか子)との出会いをきっかけに恋に落ち、やがて彼女にまつわる人物の死の真実へと巻き込まれていく姿を描くマリッジサスペンスである。本記事では、今回放送されたエピソードの注目点や見どころを詳しく紹介していく。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

消えたネルラ

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『しあわせな結婚』最終話(C)テレビ朝日

15年前の布勢(玉置玲央)殺害の真犯人・レオ(板垣李光人)が自首し、幸太郎(阿部サダヲ)はその付き添いで警察へ。ほどなくして、ネルラ(松たか子)は涙ながらに離婚を切り出す。彼女にとって“家族の真実”はレオを守ることにあり、“法律的な真実”とは異なるのだと訴えるのだった。

2人は離婚し、考(岡部たかし)の裁判も終結。家族がそれぞれ新たな道を模索する中、突然ネルラが姿を消す。慌てた寛(段田安則)からの連絡を受けた幸太郎は、刑事・黒川(杉野遥亮)と共に彼女の行方を追い始める。

“股関節の女”の決意

ネルラの未送信メールから驚くべき事実が判明する。いま高額で取引されている布勢の絵は、実はネルラが描いた贋作だったのだ。

当時ネルラは遊び心から布勢の画風を模した絵を描き、布勢が試しに画商へ持ち込むと、過去の作品を上回る値がついた。その後もネルラは複数の贋作を手掛けるようになり、布勢は次第にスランプに陥る。やがて画家としての道を諦めた布勢との関係は険悪になり、事件へとつながっていくのだった。

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『しあわせな結婚』最終話(C)テレビ朝日

事情を知った幸太郎は、贋作のオークション会場へ向かう。そこにはハサミを持ったネルラの姿が。幸太郎はネルラに、真実は胸にしまって今を大切に力強く生きればいい。「君は股関節の女だろ」と必死に説得する。

そして、もう一度結婚しようと告白した。ネルラは幸太郎の言葉に胸を打たれて、ハサミを持ったまま幸太郎に抱きつき、2人はぎゅっと抱き合う。視聴者からは「刺すんじゃないかと冷や冷やでした」「最後まで予測不能」など感想が多く上がっている。

死ぬときは一緒

幸太郎の“股関節の女”という言葉に反応したネルラだが、それは本ドラマの第1話でネルラが語った、フェミニズムの原点とされている絵画のことである。ネルラはその絵画について、技術的には未熟だけど、意志のある絵で私は好きと語っていた。ネルラはこの絵画を思い出し、女性として堂々と生きていく信念を思い返したのだろう。さらには、過去に自分が話したことを覚えてくれていた幸太郎の愛情の深さに、心動かされたのかもしれない。

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『しあわせな結婚』最終話(C)テレビ朝日

ラストシーンでは、本ドラマお馴染みの豪快な寝相で眠るネルラは、寝言で「Quando moriremo, saremo insieme.」とつぶやく。それはイタリア語で“死ぬときは一緒”という意味だ。

鈴木家の正義は、嘘をついてでもレオを守ることだったが、幸太郎が事件の真相を明るみにしたことで、家族の形は昔と変わってしまった。しかし、ネルラにとっては、死が2人を分かつまで一緒にいたいと思える相手と結ばれた“しあわせな結婚”に違いない。


テレビ朝日系 『しあわせな結婚』毎週木曜よる9時
TVerで見逃し配信中
https://tver.jp/episodes/epf3kd7q1w