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医師「なるべく避けて」→実は『大腸がん』のリスクを高めているかも…3つの“NGな食習慣”とは【医師の監修】

  • 2025.9.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「がん」と聞くと誰もが怖くなる言葉ですよね。その中でも日本人に多い大腸がんは、食生活との関係性が深いことがわかっています。実は、普段何気なく続けている食習慣が、知らず知らずのうちに大腸がんリスクを高めているかもしれません。医師も「なるべく避けてほしい」と言うNGな食べ方とは?今回はそのポイントをわかりやすくご紹介します。健康を守るために、今すぐチェックしてみましょう!

食卓から見直そう!大腸がんを遠ざけるには何を避けるべき?

大腸がんは大腸の内壁にできるがんで、日本人のがん罹患率の上位に位置しています。遺伝的な要因などもありますが、食習慣も大腸がんの発症に大きな影響を与えることが明らかになっています。

特に、赤身肉や加工肉の過剰摂取はリスクを高める代表的な要因です。赤身肉とは牛肉や豚肉など、加工肉はソーセージやベーコン、ハムのこと。このような肉類を毎日大量に食べ続けることで、発がん性物質を増加させる可能性があります。

さらに、脂っこい食事や揚げ物を頻繁に摂ることも大腸がんリスクに影響するとされています。脂っこい食事は胃腸に負担を与えたり、肥満のもとになる場合も。また、食物繊維が不足しがちな食事も問題。繊維は腸の動きを良くし、有害物質の排出を助けるため、不足するとリスクが増えると言われています。

そして、アルコールの多量摂取も要注意。これは大腸がんだけでなく胃がんや肝硬変や肝機能障害、生活習慣病にも関わってきます。こうした食習慣の積み重ねが、発症リスクを高める大きな原因に繋がっているのです。

大腸がん予防に効果的な食生活とは

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どんな食習慣が理想的なのでしょうか?まずは肉の種類と量を見直すこと。赤身肉や加工肉の摂取は週に数回程度に控え、代わりに魚や大豆製品、鶏肉などの低脂肪かつたんぱく質豊富な食材を増やすことがポイントです。

さらに、食物繊維を意識して摂りましょう。野菜や果物、全粒穀物、海藻類、豆類、キノコなどが良いとされています。食物繊維は腸内環境を整え、老廃物をスムーズに排出。これが大腸の健康維持に欠かせません。また、発酵食品もおすすめ。ヨーグルトや納豆などの食品は腸内の善玉菌を増やし、バランスを良くしてくれます。

揚げ物や脂っこい食べ物は控えめにし、調理法は蒸す、煮る、焼くを中心に。油も良質なオリーブオイルや植物油を使い過ぎないように気をつけると良いでしょう。そしてアルコールは適量を守り、週に2回以上の休肝日が望ましいとされています。

こうした生活習慣の見直しは、健康全般にもプラスになります。大腸がんだけでなく、生活習慣病の予防にも役立つため、ぜひ意識してみてくださいね。

大腸がんのリスクを減らすカギは「毎日のちょっとした選択」

いかがでしたか?医師が「なるべく避けて」とすすめるのは、赤身肉や加工肉の過剰摂取、脂っこく揚げ物中心の食生活、そして多量のアルコール摂取。これらは大腸がんリスクを高めやすいため、なるべく控えたいところです。その代わり、食物繊維豊富な野菜や果物、発酵食品を積極的に取り入れ、良質なたんぱく質を適量摂ることが、腸の健康を守るポイントとなります。

食習慣は毎日の積み重ね。小さな工夫を重ねることで未来の健康を大きく変えることができます。大切なのは「続ける力」。焦らず自分のペースで、楽しみながら取り組んでみてくださいね。


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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東京女子医科大学消化器内科に入局後、複数の医療機関で胃・大腸内視鏡を中心とした臨床経験を積み、同大学病院助教を経て2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及をミッションに掲げ、健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療、内視鏡検査と幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性をわかりやすく発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

都内トップクラスの内視鏡設備を完備し、土日診療対応、胃・大腸カメラ同日検査、専門医による鎮静下内視鏡、女性医師による検査体制など、患者さんの苦痛を抑えたきめ細かな検査環境を提供。今後も一人でも多くの患者様が安心して内視鏡検査を受けられるよう、質の高い医療サービスを追求し続ける。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com