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“強烈なインパクト”に視聴者悶絶…『ちはやふる-めぐり-』で“映画のキャラ”を彷彿させ脚光を浴びた『若手俳優』の正体とは?

  • 2025.9.23
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映画『366日』イベントに出席した齋藤潤 (C)SANKEI

今夏、毎週水曜日に放送されたのドラマ『ちはやふる-めぐり-』。
『ちはやふる』ファンはうれしくなるような、映画版のキャストたちも続々と登場し、毎週SNSが賑わう人気作となった。

そんな中で注目を集めていたのが齋藤潤演じる白野風希。クールなのに、どことなく感じさせる“甘酸っぱさ”で視聴者を悶絶させた。

『カラオケ行こ!』で注目を浴びた齋藤潤

齋藤潤と言えば、やはり2024年に公開された『カラオケ行こ!』の岡聡実役が記憶に新しい。第48回日本アカデミー賞を始め、多くの映画賞で新人俳優賞を受賞した。『カラオケ行こ!』以外にも『瞼の転校生』、『からかい上手の高木さん』、『室井慎次 敗れざる者』、『室井慎次 生き続ける者』など話題作に次々と出演。2024年だけで5本の映画に出演している。

『恋する警護24時』や『9ボーダー』と言ったドラマにも出演しており、『カラオケ行こ!』も鑑賞していた視聴者からは「あ、聡美くん」として認識はされていただろう。が、『ちはやふる』出演で「聡実くん」並の強烈なインパクトを与えたのではないだろうか。

バレバレな恋心が良い

齋藤演じる白野は『ちはやふる-めぐり-』では當真あみ演じる藍沢めぐるのクラスメイトで競技かるた部のチームメイトである。

序盤の描写から白野がめぐるを気にかけていたのは一目瞭然。それが回を追うごとに想いが膨らんでいっているのが目に見えてわかるからたまらない。たぶん、最初はめぐるに対して「いいな」と思っているぐらいだったのだろう。それが一緒にかるたをやるうちに、言葉を交わす機会が増え、めぐるの仲間への想い、かるたへの想い、悩みなどに触れ、どんどん好きになっていく様子が伝わってくる。

付き合いたいとか、自分がめぐるにとっての一番になりたいという欲よりも、「めぐるの味方でいたい」という姿勢がまたいい。どんなときでもめぐるに寄り添い、めぐるの言葉を聞こうとする。めぐるが白野の想いに気がついているのかいないのか分からないが(いやおそらく気づいていないし、気づいていないほうがなんだか、良い)、自分に寄り添ってくれる白野に心を開いているのは明らかだった。

そんな白野の想いの膨らみ方をちょっとした表情で演じ分けている齋藤に感服してしまった。

重なるキャラクターたちの想い

白野の一挙一動についつい視聴者が反応してしまったのにはワケがある。映画版での主人公千早(広瀬すず)に想いを寄せていた真島太一(野村周平)に重なる部分があったのだ。太一は千早がいたからかたるをやっていたという部分も少なからずあり、かるた馬鹿な千早をずっとそばで支え続けていた。太一の場合はかるたでも恋愛でも強力なライバルがいたので白野とは少し状況が異なるが、すぐに得られるような見返りを求めようとせずに想いを寄せているところが重なる。なんというか観ていて共通のもどかしさを感じてしまう。

恋愛ごとに鈍い千早だけれど、なんだかんだで太一のことはちゃんと気にかけていたし、大切な存在だと認識していた。

もし、めぐる側も恋愛とは認識せず、白野に対して似たような感情があれば熱い展開なのだが……と思わずにはいられなかった。

視聴者は記憶にない青春がよみがえる

かるたに没頭する影で恋愛のもどかしさ、甘酸っぱさを見事に表現した齋藤。白野の言動を観ていると、「ああ学生時代にこんな子がいたな、本人にはバレてないけど周りにはバレバレな恋をしていた子が……」と温かく見守っていた記憶があるような気がしてきてしまうのだ。

ちなみに、10月には當真あみ主演の映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』が公開になるが、當真演じる主人公が想いを寄せる相手を齋藤潤が演じる。こちらもどのような恋模様が展開されるのか楽しみだ。


※記事は執筆時点の情報です