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フリマサイトに「エコー写真」6,000円で即完売、まるで闇市…購入者の狙いは“妊娠詐欺”?

  • 2025.8.20
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出典:photoAC(写真はイメージです)

妊娠中の検診で受け取るエコー写真。超音波検査によってお腹の中の胎児の様子を撮影した医療画像で、妊娠の経過を確認するために使用されます。

白黒の画面に映るぼんやりとした輪郭から、赤ちゃんの存在を実感できる機会。妊娠を望んでいた方からは、手のひらサイズの感熱紙に印刷されたその1枚は、家族にとってかけがえのない宝物となったという感想もよく聞かれます。

ところが、SNS上で「フリマアプリで妊娠初期のエコー写真が販売されていて驚いた」という投稿が話題になっています。

実際にフリマアプリを覗いてみると、確かに「妊娠◯週のエコー写真」などのタイトルで出品されている商品が複数見つかる状況。中には6,000円ほどの売値で出品から数時間後には取引成立されているケースも。こちらの件について、世の中の方はどのような意見を持っているのでしょうか?SNSの声を中心に紹介します。

なんでこんなものが売られているのか… 驚きの声

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※ChatGPTにて作成(イメージ)

妊娠中のエコー写真が商品として売られていることについて、SNSでは驚きと困惑の声が相次いで上がっています。

  • どんな人が売ったり買ったりしているかわからないけど、大切なものだろうに、気持ち悪すぎる。
  • 売る人も買う人も倫理観がどうかしてる。
  • 自分の子どものエコー写真なんて絶対に他人に渡したくない。大切なもの。
  • 一生持っていたい大事なものだよ。この間、子どもと一緒に見返した。

エコー写真が、我が子との初対面を記録した特別な思い出となっている人も多いようです。それが商品として流通していることに、強い違和感を覚える声が目立ちました。

一方で、このような販売を許可しているプラットフォーム側への批判の声も高まっています。

  • こんな販売を放置しているプラットフォームがどうかしている。
  • 規制すべき。
  • 売買する側はもちろん、規制しない企業のモラルが問題。
  • 出品禁止物に指定すべき。

プラットフォームの運営体制を問題視する声が多い一方で、「ガラケー時代のフリマサイトからすでに『妊娠祈願用に!』といって売られていた」という指摘もあり、この現象は決して最近始まったものではないというコメントもありました。

購入目的への憶測が飛び交う

では一体、なぜエコー写真を購入する人がいるのでしょうか。SNSではさまざまな憶測が飛び交っています。

  • こんなの何に使うのかと思ったけど、結婚を迫るとか、堕胎費用をもらうとかの妊娠詐欺で使うのか?
  • 医学生が買うこともあるそうだけど、一般に流通させて良いものではないのでは。
  • 子どもを授かりたい人が願掛けで買うこともある。
  • 個人で映画などの映像を撮っている人には便利だと思う。
  • 特殊な性癖のある人が買うパターンもあるのか…。
  • うわ、胸部レントゲン写真のデータも売られてる…。

妊娠詐欺に使用される可能性を危惧する声が多く、悪用への懸念が広がっています。医療教育や映像制作といった比較的健全な用途を挙げる声もありますが、やはり不正利用への心配が拭えない状況です。

しかし、詐欺への利用については疑問視する意見も寄せられています。

  • 詐欺っていう声があるけど、エコー写真見せられても、一緒に病院に行ってエコー見せてもらう機会があるのだし騙せないのでは?
  • 普通に付き合ってる相手だったら、一緒に病院行くよね…?不倫とかってこと?

確かに産科に男性パートナーが付き添っているケースは多く見られます。一般的な恋愛関係であれば、他人のエコー写真を見せて騙すということはあまり現実的ではないでしょう。

ただ、詐欺の手口は多様化しており、組織的な詐欺の可能性も。お付き合いの仕方によっては、完全に否定できない部分もあるのかもしれません。

エコー写真って個人情報が記載されてない?

さらに気になるのは、個人情報の取り扱いについてです。

  • 私がもらったエコー写真には、病院名、氏名、生年月日、日付が印字されていたよ。
  • 大きく氏名が書かれている病院もあったし、何も書いてない病院もあった。
  • 病院名と氏名が入っていないと意味がないでしょ。何に使うの?
  • 転写して氏名を入れる加工をして販売している人もいる。

実際の出品を見ると、「個人情報部分は切り取って発送します」として写真自体に手を加えるケースもあれば、出品者がデータ自体を保有しているようで、購入者の氏名を記載する「オーダーメイド」方式で感熱紙に出力するという手法も確認されています。

命の重みと経済事情の複雑な現実

出品者や購入者の属性や詳しい事情は明らかではありませんが、医療画像が一般のフリマアプリで“商品”として扱われている現状は、医療倫理の観点からも看過できない問題といえるでしょう。

プラットフォーム側の対応はもちろん、私たち利用者一人ひとりが、何をどのような目的で売買するべきなのか、改めて考え直す必要があるのかもしれません。

SNSでは「妊娠した人にとってはエコー写真は重い意味のあるものなのに、売らなくてはいけないほど経済困窮が進んでいるのか」という指摘も見られました。

また、「妊娠中のエコー写真と称して成人の心臓のエコー写真が売られていた」という投稿もあり、商品の真偽すら疑わしいケースも存在することが判明しています。

命の始まりを記録した特別な1枚が、なぜ商品となってしまうのか。この現象の背景には、経済的な事情から倫理観の問題まで、現代社会が抱えるさまざまな課題が複雑に絡み合っているようです。