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2007年に大ブレイク、"一世を風靡”した『元・世界のナベアツ』の今――41歳で“華麗な転身”を遂げた現在

  • 2025.12.25

かつて、テレビや雑誌で頻繁に目にした芸能人は、今どこで何をしているのでしょうか。時代とともに移り変わる芸能界で、一世を風靡した有名人の“その後”は、多くの方が気になるテーマです。そこで今回は、桂 三度(元・世界のナベアツ)さんの現在を紹介します。かつての輝きは今も健在なのか、それとも新たな道を歩み始めているのか――。桂 三度さんの意外な現在に迫ります。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに制作された記事です

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{桂三度} (C)SANKEI

2007年に大ブレイク――小学生が誰もが真似した「さぁーん」でお茶の間の人気者に!

桂 三度(元・世界のナベアツ)さんは、1991年にNSC大阪校の10期生としてお笑いコンビ「ジャリズム」を結成し活動していましたが、その一方で、ピン芸人としても活躍。

「3のつく数字と3の倍数にだけアホになる」鉄板ネタは、駅ビルの床のマスが3つおきに明るい色になっていたところから発想を得て、というネタが完成したそうです。

落語家への転身

2011年に世界のナベアツ旋風が落ち着いてきた頃、コンビを解散。その後は、当時上方落語協会会長を務めていた桂三枝さんに弟子入りして、落語家へ転身すると会見を開きました。その会見には、吉本興業の代表取締役会長も出席するなどのVIP待遇でした。

弟子入りについて、2011年3月2日「落語家転身」を発表した都内会見にて、以下のように語っています。

1年半くらい前に師匠の番組に呼んでもらった時に、実績ある師匠がアグレッシブな落語をやっていたのに感動した出典:『ジャリズムが“再”解散 ナベアツ「落語家転身」 相方は「オモロー山下」に改名』オリコンニュース 2011年3月2日

と理由を説明。これこそが、新しい世界に飛び込む挑戦のスタートでした。

桂三度を襲名――41歳からのスタート

41歳で新弟子となりましたが、師匠からは、今の仕事を続けなさいと言われたため、放送作家と弟子修行を繰り返す毎日でした。その修行では、雑用をしたり、重い荷物を運ぶなどは、体力的に辛かったと話されています。

つらいと感じたときは、「今、『弟子修行』というゲームをしているんだ」と思っていました。師匠に怒られなかったらステージクリア、師匠が次にする行動を予測して先回りで準備できたらボーナス点が入る、みたいな。出典:「無駄な経験はない。世界のナベアツこと桂三度が落語家になったワケ」スタジオパーソル 2022年9月12日

そして、落語家転身の会見の2ヶ月後に「桂三度」を襲名します。

落語にかける情熱は失うことはなく、2018年の第4回上方落語若手噺家グランプリで優勝、同年の平成30年度NHK新人落語大賞でも大賞を受賞しています。

これからの桂三度――30年目で一人前を目指す

桂三度さんは現在、テレビへの露出は多くないものの、落語家としての活動を中心に続けています。大阪や京都を拠点とし、寄席や落語会への出演を重ねながら、舞台を軸に芸を磨いています。

一世を風靡した芸人時代とは立ち位置を変え、現在は落語家として着実に歩みを進めている桂三度さん。芸に向き合い続けるその姿勢は、今も変わらず健在です。


※この記事は執筆時点の情報です。