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医師「なるべく避けて」→実は『コレステロール』を高める原因に…意外とやりがちな“NG習慣”とは?

  • 2025.8.30
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

健康診断でコレステロールの値が気になると、「脂っこいものは控えよう」と思いがちですが、実はそれだけでは足りません。医師から「なるべく避けて」と指摘される食べ物以外にも、知らず知らずのうちにコレステロールを高める行動や習慣があるのをご存知ですか?生活の中で意外とやりがちなその“NG習慣”が、あなたの健康リスクをじわじわと高めているかもしれません。今回は専門家の意見も踏まえ、健康的にコレステロールと付き合うコツと気をつけたいポイントを解説します。

コレステロールが高くなる原因は?

コレステロールは肝臓で作られる脂質で、細胞膜の材料になったりホルモンの生成に役立つ大切な物質です。しかし血液中のコレステロールが増えすぎると、動脈硬化や心臓病、脳卒中のリスクが高まります。コレステロールには「LDL(悪玉)」と「HDL(善玉)」があり、特にLDLコレステロールが多くなるのが問題です。

では、なぜLDLが増えてしまうのか。まず代表的な原因は食生活の乱れです。飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が多いファストフード、揚げ物、加工食品の過剰摂取は悪玉コレステロールを増やします。しかし、これだけではありません。運動不足や肥満も血中コレステロールを上げる大きな要因です。特に中年以降は代謝が落ち、同じ食生活でもコレステロールの管理が難しくなります。

また遺伝的な体質も見逃せません。加えて、加齢や女性の場合は閉経後のホルモン変化によりコレステロールのバランスが崩れることもあります。

実際に気をつけたい!コレステロールを上げる“意外なNG行動”を具体例で紹介

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

具体的にどんなことがコレステロール増加のリスクになるのか、もう少し掘り下げてみましょう。

例えば、運動不足は有名な原因の1つ。また、喫煙や過度なアルコール摂取もコレステロールバランスの乱れと密接に関係します。煙草に含まれる有害物質は善玉(HDL)コレステロールの減少を促し、肝臓の働きを弱めることで脂質代謝の効率が落ちてしまいます。適度な飲酒は問題ないこともありますが、過剰な飲酒は肝臓への負担が大きく、血中脂質異常を引き起こす原因となります。

それ以外に意外な原因としてあげられるのが「睡眠不足」や「長時間の座りっぱなし」といった習慣も血中コレステロール値を悪化させることが分かっています。睡眠が足りないとストレスホルモンが増え、それが体内の脂質代謝を乱すためです。

加えて、現代人によくある「ストレス過多」も、知らず知らずのうちにコレステロールの増加に関わっているとされています。

そのため、「食事内容だけでなく、生活リズムを整える」ことが重要。できる範囲でウォーキングや軽い運動を取り入れ、1日7時間程度の質の良い睡眠をとるのが理想的です。ストレス対策としては、リラックスできる時間や趣味を持つことが効果的とされています。

コレステロールと上手につきあうために

コレステロールを下げるために、「脂っこいものは避ける」だけでは不十分であることがわかりました。実は日々のストレスや睡眠、運動習慣も大きな役割を持っています。

健康的な体づくりは、バランスの良い食生活と規則正しい生活リズムの両方が必要。無理なく続けられる生活改善を心がけて、コレステロールと上手に付き合いましょう。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。