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医師「なるべく避けて」→実は『肩こり』を悪化させる原因に…意外とやりがちな“NG習慣”とは?

  • 2025.8.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「肩こりがつらい…でもマッサージしてもすぐに戻る」という経験はありませんか?実は、肩こりを悪化させがちな習慣が日常に潜んでいます。医師も「なるべく避けてほしい」と警鐘を鳴らす意外な行動は、ついやってしまいがちですが、知らずに続けていると症状が長引く原因になることも。

この記事では、肩こりを悪化させるNG習慣について専門的な知見を元にわかりやすくご紹介します。

肩こりの正体は?筋肉の緊張だけじゃないさまざまな原因

肩こりとは主に首や肩の周りの筋肉が硬くなり、血行不良を起こすことで感じる「凝り」と「痛み」のことを指します。多くの人が「肩こり」と聞くと筋肉の疲れを思い浮かべますが、実はその裏にはさまざまな原因が絡み合っているのです。

まず、日常生活での姿勢の悪さは大きな要因のひとつ。長時間のデスクワークで猫背になったり、スマホを覗きこむような体勢を続けると、首や肩の筋肉に無理な負担がかかり、緊張状態が続きます。さらに、目の疲れも肩こりと密接な関係があり、目を酷使するとその疲れが首や肩に波及します。

加えて、ストレスや精神的疲労も見逃せません。ストレスがかかると身体は無意識に筋肉を緊張させ、肩こりを引き起こしやすくなるのです。さらに、筋力の低下や運動不足による筋肉の弱さ、睡眠不足による回復力の低下、さらには冷えや血行不良も肩こりのリスクを高めます。

このように、肩こりはただの筋肉疲労ではなく、生活習慣、精神状態、体の使い方など多面的な要素が絡み合っていることを理解することがまず重要です。

具体的に注意したい!肩こりを悪化させる意外なNG習慣とその理由

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

肩こりは多くの人が経験する悩みですが、デスクワークやスマートフォンの長時間使用が大きな原因として挙げられます。しかし、これら以外にも医師が「なるべく避けてほしい」と語るような習慣がいくつかあります。例えば、長時間の同じ姿勢や過度のストレッチ、自己流のマッサージなどは一見効果的に思えても、筋肉や神経を刺激しすぎて逆に炎症や負担をかけてしまうことがあります。

強すぎるマッサージは筋肉繊維の損傷を招き、かえって痛みやこり感を増大させることがあるのです。優しくほぐす・擦る程度の刺激が望ましく、痛みが強い時は専門家の施術を仰ぐことが賢明です。

さらに、ストレスや睡眠不足といった生活習慣の乱れも肩こりを悪化させる大きな要因です。なぜなら、これらが自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張状態を長期化させてしまうからです。また、運動不足による筋力低下や姿勢の悪さも肩まわりの筋肉を固くし、血行不良を招きます。意外に知られていないのが、カバンの持ち方や寝具の選び方も肩こりの深刻化に影響を与えること。つまり、肩こりは単なる「肩の痛み」ではなくて、多様な習慣や生活環境が複雑にからんでいる問題だと言えます。

そして、寝ている間の姿勢にも要注意です。枕が合っていなかったり、硬すぎる・柔らかすぎる寝具は首や肩の筋肉をうまく休ませられません。結果として筋肉のこりが慢性化してしまいます。硬すぎず柔らかすぎず、寝返りがしやすい硬さの枕がよいでしょう。

これらのNG習慣は、一見ちょっとしたことに思えても積み重なると肩こりの原因として大きく作用します。つまり、普段の何気ない行動の中に肩こりを悪化させる要素がひそんでいるのです。

改善が見込めない場合は医師や専門家の指導のもと、ストレッチ、鍼灸を取り入れるのも有効です。何よりNG習慣を避け、日常生活の中で肩をいたわる意識を持つことが肩こり改善への近道と言えます。

NG習慣を今日から見直そう

肩こりは多くの人が持つ悩みのひとつですが、ちょっとした習慣で症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。

長時間の同じ姿勢や過度なマッサージ、寝具の選択ミス、スマホの見過ぎなど、意外と日常に潜むNG行動が肩こりを深刻化させています。医師が「なるべく避けて」と勧めるこれらの習慣を理解し、生活の中で意識的に改善していくことが、つらい肩こりを和らげるポイントです。

小さな気配りの積み重ねが、快適な肩と健康な毎日につながりますので、ぜひ今日から試してみてくださいね。


監修者:鞆 浩康(とも・ひろやす)

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整形外科医
オルソグループ会長

大阪府出身。高知医科大学医学部卒業後、岸和田徳洲会病院や大阪市立大学附属病院で整形外科医として経験を積む。手技療法に強い関心を持ち、2004年12月24日にオルソグループを設立。「医療と健康を通じて、笑顔と元気を届ける」を理念に掲げ、健康寿命の延伸と平均寿命との差を縮めることを使命とし、休息・栄養・運動・手技療法・地域医療を連携させた「究極の医療グループ」を目指して活動している。
オルソグループ:https://ortho-g.co.jp/