1. トップ
  2. 医師「なるべく避けて」→実は『血圧』が急上昇する原因に…やりがちな“NG食習慣”とは?

医師「なるべく避けて」→実は『血圧』が急上昇する原因に…やりがちな“NG食習慣”とは?

  • 2025.8.29
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

血圧の管理は生活習慣病予防の重要ポイントですが、「ある食習慣」が血圧を急に上げてしまうことをご存じでしょうか?医師からは「なるべく避けて」と指導されるこの習慣、実は日常的に無意識で行ってしまいがち。知らず知らずのうちに血圧を上昇させてしまう原因になりかねません。この記事では、あなたの血圧が急上昇する原因となるNG食習慣についてわかりやすく解説し、健康維持に役立つ情報をお伝えします。

無意識にやってしまう!血圧を引き上げるNG食習慣

血圧が高くなる要因にはさまざまなものがありますが、食生活は特に大きな影響を与えます。たとえば「塩分の摂りすぎ」は有名ですよね。しかし、実はそれ以外にも、日常でついやってしまう食習慣が血圧の急上昇につながることが注目されています。

まず気をつけたいのが前述の「塩分の過剰摂取」。塩分は体内の水分バランスに影響し、血管に負担をかけるため血圧を上げやすくなります。加工食品や外食の多用が原因になるケースも増えています。
また「糖質の多い食事」も見逃せません。砂糖たっぷりの甘い飲み物やスナックは、インスリンの分泌異常を誘発し、これが血圧上昇のリスクを高める可能性が指摘されています。

さらに「カフェインの過剰摂取」も意外な要注意ポイントです。コーヒーやエナジードリンクは日常的に飲まれがちですが、交感神経を刺激することで心拍数や血管の収縮を促します。これにより短時間で血圧が急上昇することがあり、慢性的に多量摂取すると血圧管理が難しくなる恐れがあります。


最後に、「アルコールの大量摂取」も忘れてはいけません。適量であれば血管拡張につながりますが、過剰になると交感神経が亢進し、血圧を上げる悪循環となります。さらに夜間の飲酒は睡眠の質を悪化させ、血圧上昇を加速させることも報告されています。

生活の小さな工夫で血圧対策しよう

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

血圧を急上昇させるNG食習慣を避けるには、日々の意識改革がポイントになります。厚生労働省によれば、推奨される1日の塩分量は男性で7.5g、女性で6.5g未満となっています。そのため、調味料を減らしたり、だしやハーブで風味付けを工夫しましょう。また、加工食品やレトルト、ファストフードは塩分過多の原因になりやすいため、頻繁な食事は避けたほうが無難。塩分の調整がしやすい食事を心がけると効果的です。

糖質については、砂糖入りの清涼飲料水やスイーツ類の摂取を控え、代わりに果物やナッツで自然な甘みを楽しみましょう。食事のバランスを整えることも血糖値の急激な上昇を抑え、血圧の安定に役立ちます。


カフェインは1日2~3杯のコーヒー程度ら問題ありませんが、飲み過ぎは避けましょう。午後遅くからはノンカフェイン飲料に切り替えるとよいでしょう。ノンカフェインのハーブティーや麦茶などはリラックス効果もありおすすめです。

アルコールは適量を守ることが肝心で、飲み過ぎを避け、休肝日を設けることも血圧コントロールに効果的です。

これらの対策は日常のささいな習慣から始められるため、無理なく取り入れていくと長続きしやすくなります。

健康を守るために知っておきたいこと

血圧を急上昇させてしまう原因は、意外と身近な食習慣に潜んでいます。医師が「なるべく避けて」と勧める塩分の摂りすぎ、甘いものの過剰摂取、カフェインやアルコールの飲み過ぎは、血圧に大きな影響を与えるため注意が必要です。

それぞれの習慣が血管や神経にどのように作用して血圧を上げてしまうのか理解し、日常生活に取り入れやすい代替案を用いることで、無理なく健康的な血圧管理を実現できます。無理なく楽しく続けられる工夫を心がけて、毎日を元気に過ごしましょう!


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。