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医師「なるべく避けて」→実は『片頭痛』を悪化させる原因に…やりがちな“NG食習慣”とは?【医師監修】

  • 2025.8.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

つらい片頭痛、どうにかしたいけど「薬を飲むしかない」と諦めていませんか?実は、日常の「ちょっとした食習慣」があなたの片頭痛を悪化させていることも…!医師も「なるべく避けて」と忠告する、知られざるNG食習慣とは一体どんなものなのでしょうか?この記事では、片頭痛持ちの方なら必ずチェックしたい、避けるべき食べ物や飲み物、そして意外な落とし穴について詳しく解説します。

片頭痛と食習慣の深い関係とは

片頭痛は、ただの頭痛とは違い、脳の血管の拡張や神経の過敏が原因で起こる頭痛です。遺伝や生活習慣も大きく関係しますが、特に「食べ物や飲み物」が誘因となりやすいことがわかっています。

医師から「なるべく避けて」と言われる食材には、チョコレート、カフェイン、アルコール、加工肉(ソーセージやハム)、などが挙げられます。これらには、片頭痛を引き起こす“ヒスタミン”や“チラミン”という成分が含まれており、血管を刺激して頭痛の誘発につながりやすいことがわかっています。

では次の章で具体例をみてみましょう。

症状を悪化させるNG習慣の具体例

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどのような食習慣が片頭痛を悪化させるのか、よくあるNG例とその理由を詳しく見てみましょう。

1、カフェインの過剰摂取
適量のカフェインは片頭痛を和らげることもありますが、過剰摂取は逆効果です。カフェインには血管を収縮させる働きがありますが、摂りすぎると体が反動で血管を拡張させ、片頭痛を誘発する恐れが。特に毎日大量のコーヒーやエナジードリンクを飲む人は注意が必要です。

2、加工食品に含まれる食品添加物
ソーセージやハム、インスタント食品に使われる「亜硝酸塩(亜硝酸ナトリウム)」は、加工肉を赤くするための添加物として使われます。亜硝酸塩の脳への血流を増やす作用は、返事痛を悪化させる可能性があります。もちろん通常量を摂取する程度なら人体に影響はありませんが、片頭痛に悩んでいる人は、なるべく避けたほうがよいでしょう。

3、アルコール
アルコールは血管を拡張させ、片頭痛を引き起こしやすい飲み物の代表です。中でも赤ワインはヒスタミンやチラミンを多く含み、片頭痛の発作を誘発しやすいとされています。飲酒後に頭痛が起きやすい場合は、量を控えるか控えるのが賢明です。

4、 眠気覚ましのためのエナジードリンクの常用
疲労回復や集中力アップに便利なエナジードリンクですが、カフェインや添加物が多く含まれ、常用すると片頭痛を悪化させる恐れがあります。カフェインの短期的には問題なくても、習慣化は避けるべきです。

これらが習慣化している場合は下記のように改善するとよいでしょう。

  • 上記の食品や飲み物は控えめにし、代替品を検討する。
  • 食事のリズムを整え、間食も血糖値の急激な変動を避ける工夫を。
  • 水分はこまめに摂取し、カフェインを減らして水や白湯を多めに飲む。
  • アルコールは適量にとどめ、飲む場合は体調に合わせて調整する。

片頭痛対策は食習慣の見直しから!快適な毎日を目指そう

片頭痛はただつらいだけでなく、日常生活の質を大きく下げてしまう厄介な症状ですが、薬や医療だけに頼るのではなく「食習慣の改善」で症状をコントロールしていくことが可能です。医師が「なるべく避けて」と指摘する食べ物や飲み物は、片頭痛を引き起こしたり悪化させやすいため、知らずに摂り続けるのは避けたいもの。

今回紹介したNG食習慣を改め、バランスのとれた食事と規則正しい生活で体調を整えれば、頭痛の頻度や程度が軽くなる可能性は十分にあります。自分の体調と食習慣にしっかり向き合い、片頭痛のつらさを少しでも減らせるよう、今日からできる見直しを始めてみてはいかがでしょうか?


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。