医師「なるべく避けて」→実は『ぎっくり腰』を引き起こす原因に…意外とやりがちな“３つのNG習慣”とは？

突然の激しい腰の痛み、動けなくなることもある「ぎっくり腰」。経験したことのない人でも恐怖を感じますよね。じつは医師から「なるべく避けて」と言われることが多い習慣が、ぎっくり腰を引き起こす大きな原因になっていることをご存知でしょうか？身近でよくやってしまいがちな日常の動作や癖が、腰に予想以上の負担をかけているんです。今回はそんな“やりがちなNG習慣”を掘り下げ、ぎっくり腰を防ぐためのポイントをご紹介します。

無意識にやっている動きが危険！ぎっくり腰の意外な原因

ぎっくり腰は主に急な動作や重いものを持ち上げた際に起こることが多いですが、原因はそれだけではありません。多くの人が無意識に行ってしまう「日常のクセ」や「姿勢の悪さ」こそが、腰にかかる負荷を蓄積させ、ぎっくり腰を引き起こしやすくしているのです。例えば、前かがみの姿勢で長時間作業したり、靴を履く時に腰をひねる動作を頻繁に繰り返すことも一因となります。

さらに、座りっぱなしの姿勢や、猫背でスマホを見続けることも腰の筋肉を硬くしてしまい、急に体を動かしたときの「ぎっくり腰のリスク」を高める原因になります。医師が注意を促すのはこうした無意識レベルの習慣こそ避けてほしいからなのです。

具体的なNG習慣とその対策

それでは、実際にぎっくり腰を招くやりがちなNG習慣を具体的に見ていきましょう。

• 重いものを持ち上げるときに腰だけを曲げる：腰に大きな負荷をかけるので、膝を曲げて腰ではなく脚の力を使うことが重要です。斜めの姿勢で重たいものを持ち上げるとぎっくり腰になりやすくなります。
• 長時間の同じ姿勢（特に前かがみや猫背）：筋肉が硬くなり血流が悪化。30分に一度は立ち上がり軽いストレッチをすると筋肉の緊張がほぐれます。
• 寝起きに急いで起き上がる：ベッドの上で深呼吸や軽い体操をしてから起き上がるのがおすすめです。

また、適度な運動やストレッチ、そして正しい姿勢を意識することが日頃の腰痛予防につながります。医療機関でも、ぎっくり腰予防には姿勢の改善や体幹トレーニングが効果的とされています。

まとめ：ぎっくり腰を遠ざけるには“日々の習慣”の見直しが鍵

ぎっくり腰はある日突然起こるものと思われがちですが、実は長年のNG習慣が積み重なって発症しやすくなっています。医師が「なるべく避けて」と勧めるのは、こうした日常生活の動きで腰にかかる無理な負担を減らしてほしいからです。

今回挙げたポイントを意識し、姿勢改善や動作の工夫、適度な運動を心掛ければ、ぎっくり腰のリスクをグッと下げることができるでしょう。ちょっとした習慣の見直しが健康な毎日につながりますよ。

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監修者：鞆 浩康（とも・ひろやす）

整形外科医
オルソグループ会長

大阪府出身。高知医科大学医学部卒業後、岸和田徳洲会病院や大阪市立大学附属病院で整形外科医として経験を積む。手技療法に強い関心を持ち、2004年12月24日にオルソグループを設立。「医療と健康を通じて、笑顔と元気を届ける」を理念に掲げ、健康寿命の延伸と平均寿命との差を縮めることを使命とし、休息・栄養・運動・手技療法・地域医療を連携させた「究極の医療グループ」を目指して活動している。
オルソグループ：https://ortho-g.co.jp/