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『便秘になりづらい人』は“ある共通点”があった…毎日続けている“たった1つ”の習慣とは?【医師の監修】

  • 2025.8.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「便秘になりやすい」と感じている人は多いもの。でも、世の中にはなぜかいつもスッキリ快調な人がいます。そんな便秘になりづらい人たちには、驚くほどシンプルな共通点があることがわかってきました。日々の小さな習慣が積み重なり、腸内環境を整えているのです。今回は、“ある共通点”を深掘りし、あなたも今日から真似できる方法をご紹介します。

便秘の原因は1つじゃない

まず、便秘の原因は1つではありません。食生活の乱れ、運動不足、ストレス、ホルモンバランスの変化、さらには薬の副作用や病気や体質など、複数の要因が絡み合っています。このため「食生活などで簡単に解消できる」と思いがちですが、実は体内の腸内環境を丁寧に整えることが鍵となります。

また便秘は単なる不快な症状にとどまらず、腸内に老廃物が長時間滞ることで有害物質が発生し、肌荒れや免疫低下を引き起こすことも。日本人女性の多くが慢性的な便秘に悩んでいるというデータもあり、健康・美容面でも無視できません。だからこそ、便秘を防ぐ生活習慣を理解し、実践することが重要なのです。

便秘になりづらい人が「毎日続けている習慣」とは

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、便秘知らずの人たちは具体的にどんな習慣を持っているのでしょうか?数多い習慣の中で、多くの人が共通して推奨するのは「毎日の十分な水分摂取」です。水は腸内で便を柔らかくし、スムーズな排便を助ける役割を果たします。

成人の水分摂取目標は男女共に1日約1.5〜2リットルが推奨されています。この水分が不足すると、腸での便の水分量も減り、硬く詰まりやすくなってしまいます。実際に便秘の人ほど日常的な水分量が少ないケースが多く、便秘解消には「こまめな水分補給」が不可欠だと指摘されています。

さらに、水分と一緒に大切なのが「食物繊維」の存在。どれだけ食物繊維を摂っても水分がなければ効果が半減。だからこそ、便秘になりづらい人は“毎日しっかり水分をとる”ことで、腸内環境を整えているのです。

具体的な実践ポイント

  • 朝起きてコップ1杯の水を飲む
  • 食事の合間や運動時もこまめに水分補給を行う
  • カフェインやアルコールは利尿作用があるので適量にする

この習慣は難しいことではなく、誰でも今すぐ始められるのがポイント。便が硬くなりがちな冬場や忙しい時こそ意識的に水をとることで、便秘を防げることが多いのです。

毎日の水分習慣でスッキリ快調に!あなたも今日から始めてみては?

便秘になりづらい人たちに共通する“たった1つの習慣”は、「毎日しっかり水を飲むこと」です。便秘解消のカギは意外とシンプル。こまめな水分補給を意識するだけで、腸の動きがグッと良くなり、快適な毎日が手に入ります。

もちろん、食物繊維や発酵食品など腸内環境を整える食品の摂取、運動、ストレス管理、規則正しい生活も大切です。しかし、便秘の大きな原因のひとつは水分不足。便秘によって腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増殖し腸内細菌のバランスが崩れることで、さらなる悪循環を引き起こします。水分補給をすることで便秘が改善されると、腸内環境も良くなります。まずは基本の“水を飲む習慣”から始めましょう。

今日からコップ1杯の水を飲むことを心がけてみてください。小さな変化が、腸をやさしく整え、便秘による不快感や肌トラブルからの解放につながるはずです。毎日の積み重ねが、健康的な生活への大きな一歩になりますよ。


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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埼玉医科大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器内科にて助教として勤務。複数の医療機関で臨床経験を重ね、2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及を目指し、企業や地域住民を対象とした健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療に幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性を発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com