「どハマりする予感」「良すぎる」９年前から大人気の“シリーズ最新作”に出演中！大河や朝ドラでも活躍の若手俳優たち

競技かるたに青春をかける高校生たちの姿を描いた、累計発行部数2900万部超えの大ヒット漫画『ちはやふる』。2016年と2018年に、広瀬すず主演で3部作として実写映画化され、人気俳優を多数輩出し、“青春映画の金字塔”と評された。

その映画『ちはやふる』シリーズから10年後の世界を、原作者・末次由紀と共に紡いでいくオリジナルストーリーの、日本テレビ系ドラマ『ちはやふる－めぐり－』（毎週水曜よる10時）。2025年7月9日から放送が開始された本作は、主演の當真あみや、原菜乃華ら売れっ子キャストに加え、かるたに青春を燃やす高校生を演じる若手俳優たちの演技にも、心を熱くする視聴者が続出している。

今回は、當真が演じる藍沢めぐると共に、梅園高校の競技かるた部に所属している部員役の俳優の中から3人をピックアップし、深掘りしてみよう。

映画『カラオケ行こ！』で大注目された齋藤潤

父親が経営するボクシングジムでトレーニングし、中学では無敗だったアマチュアボクサーの白野風希。ところが、最近は連敗が続き、反射神経を鍛えたいという理由で競技かるた部に入部した。

かるたに情熱を傾けるようになり、瑞沢高校の競技かるた部のエース・折江懸心（藤原大祐）からも実力を見抜かれている風希に扮するのは、子役からキャリアをスタートした齋藤潤。2022年版の『パパとムスメの7日間』を皮切りに、次々とTVドラマに出演し、『トリリオンゲーム』では目黒蓮が演じる主人公・天王寺陽の中学生時代を、『恋する警護24時』では岩本照が演じる主人公・北沢辰之助の少年期を演じるなど、お茶の間での認知度を上げていった。

2023年の映画『正欲』でも、磯村勇斗が演じる佐々木佳道の中学生時代を演じた齋藤は、2024年の映画『カラオケ行こ！』で綾野剛と共演して、大きな存在感を示し、幅広く知られる若手俳優となった。

その後も、『からかい上手の高木さん』、『室井慎次 敗れざる者』、『室井慎次 生き続ける者』、『366日』など、立て続けに話題の映画に出演。2025年10月17日公開予定の當真主演作『ストロベリームーン 余命半年の恋』では、ラブストーリーに挑戦する。さまざまなジャンルの作品で活躍する齋藤は、若手俳優のトップの1人と言えるだろう。『ちはやふる－めぐり－』で彼にハマった視聴者は、SNSに「この出会いが私が高校生の時だったら青春捧げてたな」「どハマりする予感しかせん」などのコメントを上げている。

透明感あふれる魅力が注目されている嵐莉菜

子どもの頃から野球一筋で、梅園高校の野球部でも、幼なじみの永島優樹（山崎雄大）とバッテリーを組み、甲子園を目指してきた村田千江莉。高校野球は男女が同じフィールドに立てないが、ルールが変わる一縷の望みを抱いて頑張っていた。ところが、千江莉は体力面で徐々に劣るようになり、優樹の足を引っ張らないようにと野球部を退部した。

競技かるたには「男も女もない」と知り、めぐるたちと一緒にかるたにのめりこんでいく千江莉を演じるのは、雑誌「ViVi」の専属モデルで、俳優としても活躍中の嵐莉菜。筆者は、日本やドイツなど複数のルーツを持つ彼女が主演した、2022年に公開された映画『マイスモールランド』を鑑賞したが、自身のアイデンティティに葛藤しながら成長していく主人公・サーリャを演じる嵐の演技に引き込まれた。

『マイスモールランド』で奥平大兼と共演した嵐は、その後もTVドラマ『18／40～ふたりなら夢も恋も～』、『ACMA:GAMEアクマゲーム』シリーズ（映画版も含む）などに出演。『ACMA:GAME アクマゲーム』シリーズではアイドルグループ「SUPER FUNKY PIXIEs」のメンバー・式部紫に扮し、高い演技力で相手を欺く、したたかさを持つキャラクターを快演した。

2025年3月公開の、高橋文哉と西野七瀬がW主演した映画『少年と犬』にも出演し、演技の幅を広げている嵐。『ちはやふる－めぐり－』でも透明感あふれる魅力を発揮し、SNSでも「可愛すぎて常にそっちに目が行く」「『マイスモールランド』以来、嵐莉菜、実に魅力的！」といった声が上がっている。

アニメ映画『君たちはどう生きるか』で主人公の声を演じた山時聡真

かるたが何より大好きな与野草太。高校2年の時に、先輩が引退したことで唯一の競技かるた部員になってしまったが、めぐるや風希らが仲間になってくれて、全国大会を目指せることに。

他校に実力で劣る梅園高校が予選を勝ち抜くには、真正面からぶつかるのではなく、他校のデータをなるべく多く集めて作戦を立てるしかない。「梅園を勝たせるためだったら何だってしたい」と言う草太は、自らプレーヤーを退き、マネージャーとなって、チームのために裏方に徹する。そんな草太を好演しているのは、2023年に公開された、宮崎駿監督の10年ぶりの新作長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』で主人公・牧眞人の声を演じた山時聡真。

5歳でスカウトされ、芸能の仕事をするようになった山時は、2016年に『ゆずの葉ゆれて』で映画初出演。2018年には『琥珀の夢』でTVドラマに初出演し、翌年に『少年寅次郎』で連続ドラマにもレギュラー出演を果たした。

2020年度前期のNHK連続テレビ小説『エール』に出演した彼は、2024年度前期の朝ドラ『虎に翼』にも出演。森口美佐江（片岡凜）が赤い腕飾りを渡して操ったと思われる少年の1人・元木俊雄役を演じたことを覚えている人もいるのではないだろうか。

2019年のNHK大河ドラマ『いだてん～東京オリムピック噺～』にも出演経験がある山時は、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』、『マルス-ゼロの革命-』などの話題のTVドラマや、『流浪の月』、『ラーゲリより愛を込めて』といったヒット映画でも活躍。

筆者が特に気になったのは、2024年のホラー映画『あのコはだぁれ？』。怪奇現象に巻き込まれる中学生・前川タケルに扮し、恐怖シーンを怪演しており、どんな役柄でも演じこなせることを証明した。

2025年8月22日に公開された新作映画『蔵のある街』では中島瑠菜とW主演を務めている山時。『ちはやふる－めぐり－』でも人気があり、SNSには「実力派で、しかもイケメン！」「演技良すぎる」「理想の先輩すぎて、私がJKなら即入部を決めている」というコメントが。彼が演じる好青年・草太の頑張りが報われることを願わずにはいられない。

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日本テレビ系 『ちはやふる-めぐり-』毎週水曜よる10時

ライター：清水久美子（Kumiko Shimizu）
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X（旧Twitter）：@KumikoShimizuWP