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「見ていて辛い」転売に食品ロス…『ハッピーセット騒動』に海外からも非難続出<海外>

  • 2025.8.16
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8月8日から販売された、マクドナルドのハッピーセット「ポケモン」が思わぬ波紋を呼んでいます。特に9日〜11日限定で配布された「ポケモンカード」では人気が過熱し、転売目的の買い占め行為が続出。さらに、注文したハンバーガーやドリンクをそのまま店内に放置・廃棄するなど、深刻なフードロスが各地で確認されました。

この騒動は国内にとどまらず、海外からも多数のコメントが寄せられました。

日本のマナーや文化に対する驚きの声、転売行為や食品廃棄に対する厳しい指摘も少なくありません。現在大きな話題となっている「転売行為」、世界はいったいどのような目を向けたのでしょうか?

今回は、マクドナルドのハッピーセット「ポケモン」をめぐる一連の騒動に対する、世の中の反応をご紹介します。

“ポケモンハッピーセット”転売問題

今回話題となっているのは、8月8日から全国のマクドナルドでスタートした、期間限定のハッピーセット「ポケモン」キャンペーンです。小さな子どもから大人のファンまで幅広い人気を誇るポケモンとのコラボということもあり、発売前から高い注目を浴びていました。

中でも話題を呼んだのが、8月9日から11日までの3日間限定で配布された限定「ポケモンカード」。
非売品かつ数量限定という希少性から、発売初日から多くの人々が店舗に殺到し、一部では早朝から長蛇の列ができるほどの盛況ぶりを見せました。

しかし、その人気を逆手にとった“転売目的の買い占め行為”が各地で多発。さらには、ポケモンカードやおもちゃだけを受け取り、セットに含まれるハンバーガーやドリンクなどの食べ物をその場に置き去りにして帰る、あるいはゴミ箱に捨てるといった悪質な行為が目撃され、深刻なフードロスの問題へと発展しました。

この状況に対し、SNS上では怒りや困惑の声が噴出。

8月11日、マクドナルドは公式ホームページにて謝罪文を掲載し、キャンペーン中に起きた混乱や食料の廃棄行為について謝罪。加えて、今後の再発防止策として購入制限の強化やフリマアプリ事業者への協力要請を行う方針を示しました。

しかし、その対応むなしく「対策が現場任せすぎる」「誰のためのハッピーセットなの?」と批判され、火消しには至りませんでした。

また、今回の騒動は日本国内にとどまらず、海外のネットユーザーからも注目を集め、国境を越えて議論を呼ぶ事態となっています。

フードロスのショッキングさに海外も驚愕

食べ物が無造作に放棄されるという行為に、海外ユーザーからも倫理的・文化的な観点から強い批判が集まりました。中には、日本人の「もったいない」文化に反していると感じた人もおり、落胆や驚きの声が相次いでいます。

  • 今日食べていけるかもわからない人がいるなかで、この食品ロスは見ていて辛い。
  • 今まで見た中で最も“日本人らしくない”行動だよ。
  • 本当にひどい。せめておもちゃだけを買えるようにするとか、食べ物をフードバンクに寄付できる仕組みにするとか、何かできたはず。

日本では「もったいない」という言葉が海外でも紹介されるほど、食への敬意や無駄を避ける文化が根付いていると認識されています。だからこそ、食べ物を廃棄する光景は、特に海外の人々にとって衝撃的だったようです。

  • 食べ物を捨てて、遊びもしない紙のカードだけのために…サーカスみたいだよね。
  • 捨てるにしても、きれいに積んであるのは日本らしいなと思った。
  • こんなふうに食べ物を無駄にするのは本当にやめてほしい。

これらのコメントからも分かるように、食べ物を粗末に扱う行為は、文化や国を越えて多くの人の心を痛めたようです。

転売に対する怒りが集中

転売目的での買い占め行為に対しては、特に強い怒りが集まりました。食べ物を大量に購入し廃棄した上で、カードだけを保有するという行為には「これが事実ならもはや狂気」との声も。

  • 転売屋はすべてを台無しにする。
  • ハッピーセットを大量に買って、食べ物は捨ててポケモンカードだけ取ってるってマジかよ。
  • 20年後に価値が出るかもしれないけど、それまで保管してるつもり?正直、そこまでの価値はないと思うんだよね。
  • 「日本人は世界で一番、物を無駄にしない」なんて語られてたけど…これじゃあね。

このように、転売という行為そのものへの強い非難と、文化的期待とのギャップへの落胆が浮き彫りになりました。

仕組みを見直すべき? 海外から寄せられた代替提案の数々

今回の事態を受けて、海外のユーザーからは「こんな仕組みにすればよいのでは?」という建設的な提案も数多く寄せられました。食べ物の無駄を減らし、本来のターゲットである子どもたちに行き渡らせるための工夫が求められています。

  • おもちゃだけを買えるようにするか、食べ物をまとめて寄付するような形にすべきだったと思う。
  • もし自分の町で同じことが起きたら、毎日マクドナルドに行って捨てられた食べ物を拾ってると思う。

制度の不備によって起きた混乱に対し、利用者の行動や条件に工夫を加えることで、公平性を確保しようという視点も見られました。

  • 飲食スペースで完食したお客さんだけに、おもちゃを渡すべきだと思う。
  • ハッピーセットは子どもと一緒に来た人だけ買えるようにして。

単なる批判にとどまらず、改善の余地を冷静に指摘する声が多く、持続可能で公平なキャンペーン運営が今後の課題として浮かび上がっています。

ポケモンカードを巡る騒動が映した“現代”

今回は、マクドナルドのポケモンハッピーセットをめぐる転売行為とフードロス問題について、海外から寄せられた反応をご紹介しました。

目立ったのは、「食べ物を捨ててカードだけ持ち帰るなんて信じられない」「転売屋がすべてを台無しにした」といった厳しい批判の声。また、「完食した人にだけ渡すべき」といった、制度改善を求める提案も多く見られました。

一方で、「整然と捨てているのは日本的」など、皮肉やユーモアを交えながらも、社会全体の価値観や消費行動の在り方に疑問を投げかけるコメントも印象的でした。

この一件は、ただの転売騒動ではなく、「誰のためのサービスなのか」「何を優先すべきか」といった、消費社会の本質を問う契機となったのではないでしょうか。

皆さんは、今回のこの話題、どのように考えますか?


参考:マクドナルド「ハッピーセット(R)販売に関する大切なお知らせと当社の対応について」(https://www.mcdonalds.co.jp/company/info/2025/0811a/