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猛暑で“室外機の故障”が増加 厚労省が教える、エアコンが使えない時の『熱中症対策』とは?

  • 2025.8.15
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出典:photoAC(写真はイメージです)

今や日本の夏は、エアコンなしでは命の危険すら伴うほどの猛暑が当たり前になりつつあります。都市部のヒートアイランド現象や地球温暖化の影響も加わり、真夏の外気温は40度前後まで上昇する日も珍しくありません。

現在SNS上では、「猛暑により、室外機が故障した」という報告が相次いでいます。特に高齢者や乳幼児、持病のある人にとっては深刻なリスクです。

では、いざ壊れてしまった時、熱中症を防ぐためにどんな行動をすべきなのでしょうか?

今回は、「猛暑での室外機故障と熱中症対策」に対する世の中の反応と、厚生労働省が紹介する「室外機故障時の対策法」をご紹介します!

猛暑による室外機の故障報告

今回話題となっているのは、記録的猛暑の中で相次ぐエアコン室外機の故障報告です。

SNSでは「吹き出し口から水が漏れる」「何度も壊れる」「オーバーヒートした」といった投稿も目立ち、酷暑の生活インフラの脆さを実感させます。

特に古いエアコンや、直射日光を浴び続ける場所に設置された室外機では、外気温や内部熱の影響で冷却性能が低下し、最悪の場合は停止してしまうことも

こうした状況が一斉に広がった背景には、全国的な酷暑と、冷房依存度の高さがあります。

直射日光や高温が室外機の大敵

夏場の室外機は、直射日光や外気温の上昇によって熱を放出しきれず、オーバーヒートを起こすことがあるようです。SNSでは、故障してしまった方の悲しみの声が相次いで見られました。また、猛暑だけでなく、先日の記録的大雨の影響で室外機に浸水して故障してしまったという方も。

  • 日当たりがよすぎて故障が心配。
  • エアコンの放射熱がドライヤーみたいな熱さになってる…。
  • 古い室外機がとうとう壊れてしまった。
  • 雨で浸水して室外機が壊れた。

また、お盆シーズンも相まって即日で設置・修理することが難しい状況のようです。エアコンが故障してしまった方からは、涼しい場所に避難したという声も。

  • お盆だから修理も買い替え設置もできなくてまずい…。
  • 図書館に避難した。
  • 寝室のエアコンが壊れたから、しばらくはリビングで寝て過ごすしかない…。
  • エアコン故障したから実家に避難。
  • せめて日中だけは外出して避難しています。

連日の猛暑の中、エアコンが使えないと熱中症になる可能性が高まります。もし急にエアコンが停止してしまった場合、どのような対策を取ればいいのでしょうか。

厚生労働省の公式Xでは「エアコン停止時の熱中症対策」を紹介しています。

厚労省が推奨する「エアコン停止時の熱中症対策」

厚生労働省は、以下の投稿と共に、次のような熱中症予防策を呼びかけています。

【エアコンが使用できないときの熱中症にご注意!】

故障時や停電時など、エアコンが使用できないときは、#熱中症 リスクが高くなります。

涼しい服装に着替えて風通しをよくしたり、濡れたタオル等を肌に当てうちわであおぐなど、体を冷やすことを心がけましょう。
出典:厚生労働省公式X

具体的には、以下のような対策法を紹介しています。

体を冷やしましょう

  • 涼しい服装に着替え、風通しをよくしましょう。
  • のどが渇いていなくても、こまめに水分補給をしましょう。
  • 濡れたタオル等を肌に当て、うちわであおぐと熱が放散されます。
  • 水道が使えるようなら、水浴び等で体を冷やしましょう。

涼しいところに避難しましょう

  • 車内は短時間で気温が上昇しやすいため、車内への避難は可能な限り避けて、冷房設備が稼働している場所へ移動することをおすすめします。
  • やむを得ず車内で過ごす場合は、たとえ短時間でも小さな子どものみを車内に残すことは大変危険であり、絶対にやめましょう。

普段から停電時に備えましょう

停電時は断水が起こる可能性があります。

  • 飲料非常用トイレ等を備蓄しましょう。
  • 熱中症予防に利用できるように、浴槽やポリタンクに水を貯めておきましょう。
  • 水をペットボトルに入れて凍らせておくと、もしものときに飲料にも冷却にも使えて便利です。

これらの対策は「室外機の故障」という限定的なケースだけでなく、停電や災害時にも役立ちます。万が一のことを考え、いつでも行動できるようにしておきましょう。

万が一の備えが大切

今回は、「猛暑での室外機故障と熱中症対策」についての、世の中の人の声と厚生労働省が紹介する「室外機故障時の対策法」をご紹介しました。

また、厚生労働省による、涼しい服装やこまめな水分補給、濡れタオルでの冷却、冷房の効いた場所への避難、飲料水や冷却用水の備蓄などの対策法にも注目したいところ。一見すると、「当たり前」と思うことでも、今一度見直す良い機会となったのではないでしょうか。

エアコンはもはや夏の命綱。その維持と、万が一の備えは、これからの日本の夏においてますます重要になりそうです。