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財団「絶対にやめてください」ヒグマへの“餌付け”が発覚 無責任な行動に非難殺到「信じられない」

  • 2025.8.3
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出典:photoAC(写真はイメージです)

北海道をはじめとする山岳・森林地帯では、残念ながらヒグマによる被害が相次いでいます。人里への出没や登山客・農作業者への接触といったケースも増加傾向にあり、地域社会に深刻な緊張をもたらしています。

こうしたなか、30日、公益財団法人知床財団の公式X(旧Twitter)より「ヒグマへの“餌付け”への餌付けが疑われる事案が発生しました」という発表がされ、「絶対にやめてください」と強く呼びかけ話題になりました。

ヒグマによる事故が相次ぐ中で、なぜこのような行為が起きてしまったのでしょうか。野生動物と人間の距離感、そして我々が守るべきルールとは何か。

今回は、「知床のヒグマ餌付け事案」に対する世の中の反応をご紹介します。

ヒグマに“スナック菓子”? 知床で発生した餌付け疑惑とその警告

今話題となっているのは、知床での“ヒグマ餌付け疑惑”とそれに伴う警告。

7月29日、知床国立公園内にて、車内からヒグマにスナック菓子を与える行為が目撃され通報が寄せられたそう。これに対し、公益財団法人知床財団(@bear_shiretoko)は「餌付けが疑われる事案」として公式Xで報告。「絶対にやめてください」と厳重に注意を呼びかけています。

知床財団は公式X(旧Twitter)で、以下のような投稿をしています。

7月29日、知床国立公園内にてヒグマへの餌付けが疑われる事案が発生しました。目撃者からの通報によると、車内からヒグマにスナック菓子を与えていたようです。人から食べ物を与えられたヒグマは行動がエスカレートしていくと人に危害を加えるようになります。

この行為が危険視されるのは、ヒグマが人間の食べ物の味を覚え、人に近づくようになる「人馴れ」が進むことにあります。その結果、人身被害や観光地の閉鎖、最悪の場合ヒグマを駆除しなければならないという事態に発展しかねません。

自然公園法では、知床国立公園のような特別地域内での餌付けや接近行為は違法とされ、30万円以下の罰金が科される可能性があります。

野生動物と人との境界を守ることの重要性が、今、改めて問われています。

「命を守るルール」として賛成の声多数

今回の事案について、多くのSNSユーザーからは知床財団の注意喚起に賛同する声が寄せられています。危険性を理解し、厳しい対応を求める意見が目立ちました。

  • ルール違反は動物にも人にも危険。しっかり罰則を設けてほしい
  • ヒグマ被害が現実に起きている中で、餌付けするなんて無責任
  • 信じられない行動
  • もう通行する車は全て許可制にすべきだと思う…

利用者・観光客がルールを守らないことで、結果的に動物の命を奪う事態にもつながると訴える声もありました。

  • 全ての観光客がモラルを持つべきだ。失われる命は人もクマも同じ
  • 自分勝手な行動が、ほかの観光客や現地の人へ迷惑をかけている
  • 無責任な善意は、結果的に動物の命を奪うことになる

自然を守るためのルールとその背景への理解を求める声が多く見られました。

ヒグマだけに限らない、無責任な“餌付け”行為

今回に限らず、残念ながら餌付け行為はさまざまな場所で行われているようです。

  • ヒグマだけに限らず、野生の動物に餌をあげる人間が多すぎる。
  • 池にいる鴨や鳩に餌をあげている人をよく見かける。本当にやめてほしい。
  • 山にいた猿に餌をあげて下りてきてしまったことがある。絶対にダメ。

いたる場所で行われている餌付け行為に対し、「絶対にやめるべき」と強く訴える声が多く見られました。たとえ動物自体に危険性がなかったとしても、無責任に与えるのはやめるべきでしょう。

共存のあり方を見直すきっかけに

今回は、「知床のヒグマ餌付け事案」に対する、世の中の人の声をご紹介しました。

命を守るルールとして必要」や「観光客のモラルが問われている」といった声が見られ、問題の深刻さと社会的影響の広がりがうかがえました。

自然と向き合うには、動物との適切な距離と責任ある行動が求められます。今回の事案は、観光と自然保護の共存のあり方を見直す契機になるかもしれません。

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