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「絶対つけて欲しい」“マタニティマーク”を隠す妊婦への訴えに「席譲ってマークではない」

  • 2025.8.1
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出典:photoAC(写真はイメージです)

妊婦さんの存在を周囲にそっと伝える「マタニティマーク」には、大切な意味が込められています。電車やバス、街中などでこの小さなマークを見かけたことのある人もいるでしょう。

しかし、妊婦さんに席を譲る際「当たり前のような顔をされて嫌だった」「こちらも具合が悪かったのに」と感じた経験がある方もいるようです。中には「トラブル回避」や「気を遣わせたくない」等の理由で、マタニティマークをつけなかったり隠したりする妊婦さんもいるそう。

そういった妊婦さんに対し、最近SNSでは「マタニティマークは絶対につけてほしい」という訴えが話題を呼んでいます。

はたして、「公共機関でのマタニティマーク」について、多くの人はどのように考えているのか、SNSの声を中心に紹介します。

席を譲るようにしていました

マタニティマークを見かけたら、席を譲るように声をかけているという人は多いようです。

  • 妊婦さんが立っていたので、席を開けて別の車両に移りました。
  • 妊婦さんや赤ちゃん連れの方には席を譲るようにしています。
  • 自分が譲ってもらったことがあるので、恩返しのつもりです。

妊娠中は少し転倒してしまっただけで思わぬリスクに繋がる場合があります。そういった惨事にならないよう、特別な事情がない限りはなるべく譲るべきでしょう。

譲ってもらって当たり前の態度だと…

一方で、譲ってもらうのが当たり前の態度をされてしまうと、ちょっと考えてしまう…という声も目立ちました。

  • 妊婦さんに席を譲ったら、お礼も言わずに「譲ってもらって当たり前」かのように座られた。
  • 「マークを付けてるんだからそっちが気付いて譲って」といった態度の人は嫌だな。
  • 普通席でスマホを見ていたら「席譲れよ!」と怒鳴って来た妊婦さんがいた。

「それぞれに事情もあるので、当たり前に譲ってもらうのは違う」といった意見もあるように、なかには、自身が体調不良や怪我で辛かった経験のある人も。

  • 私の母が脚が悪くて優先席に座っていたら、マークを母に見せて来て、母は仕方なく譲ったらしい。
  • 私はヘルニアで腰が痛かったので、譲れませんでした。
  • 申し訳ないけど、こちらも体力ギリギリの生活をしていて、余裕がない時もあります。

自身も体調不良や持病を抱えていたり、心身ともに余裕のない状況で過ごしている人にとっては、譲って当然というような態度を取られると、戸惑いやモヤモヤした気持ちを抱いてしまうこともあるようです。

妊婦としては…

妊婦さんのなかには、電車やバスの中では気を使っていたという声も。

  • 電車が混んでいたら基本は立っていたけど、辛かった。
  • 妊娠中は辛いときは途中下車して休んだり、混んでいる時間を避けたりしていた。
  • 妊婦の時は、怖かったので座っている人の前に立つのを避けていました。

また、そもそもマタニティマークを付けにくいと感じている人も多いようです。

  • マタニティマークを付けていると、嫌がらせされたり「妊婦様」と言われたりすると聞いた。
  • マークを付けたいけど、何かトラブルに巻き込まれたら怖い。
  • 周りに気を遣わせてしまうので、普通席の方に行った時にはマークを隠しています。
  • こちらには「譲って」という気持ちはなくても「譲れよと思っている妊婦様」と思われたら嫌なので、マークを隠してお腹を壁側にしてコソコソと立っていた。

こうした声からは、妊婦さん自身が周囲の目や誤解を恐れ、本来は安心してつけられるはずのマタニティマークにすら気を使っている現状が見えてきます。

マタニティマークを付けてほしい!

そんななか、お腹の赤ちゃんと妊婦さん自身を守るために「マタニティマークを付けてほしい」といった声が上がりました。

  • マタニティマークは絶対につけて。「席譲ってマーク」ではなく、緊急時のためだから、何も遠慮することない
  • 妊娠中に倒れた時に、自分で「妊婦です」と言えない状況もある
  • 何かがあって緊急搬送された時に、より適切な検査や処置をしてもらうために、マークは必要

妊婦さん自身や赤ちゃんの安全を守るためにも、マタニティマークを身につけることの重要性を理解し、積極的に活用してほしいという声が広がっています。

マタニティマークの意味と重要性

政府の広報オンラインでも、マタニティマークの重要性について呼びかけています。そもそも、マタニティマークは、次のような目的で作られました。

マタニティマークは、妊婦または出産後間もない産婦であることを周囲の人に知ってもらい、周囲の人が配慮しやすくするためのマークです。

引用:政府広報オンライン「マタニティマークを見かけたら…。妊産婦さんと赤ちゃんへの思いやり」

マタニティマークには、大きく二つの役割があるそう。

1つは、妊娠中や出産直後の女性が外出時に身につけることで、急な体調不良や災害時に周囲が適切に対応できるようにすることです。まだお腹の大きくなっていない妊婦さんは、見た目だけでは妊娠していると分かりにくいことがあります。マタニティマークを身につけることで、周囲の人に妊娠中であることを知らせる役割を果たしているのです。

もう1つは、交通機関や施設などでの掲示を通じて、妊産婦さんにやさしい社会づくりを進めることです。妊婦さんを見かけた際には、そっと配慮を示す気持ちを大切にしたいですね。

皆さんはどのように考えますか?

今回は、「公共機関でのマタニティマーク」について、世の中の人がどのように考えているのかをご紹介しました。

妊婦さんに席を譲る人が多い一方で、「当たり前のように譲ってもらおうとする態度」には不快感を覚える人も少なくありません。実際、妊婦さんに横柄な態度を受けた経験をもつ人もいるようです。

一方で、妊婦さんからは「マタニティマークをつけにくい」という声も聞かれます。そうしたなかで、マタニティマークの重要性を改めて呼びかける働きもありました。

マタニティマークは、妊婦さんや赤ちゃんの安全を守るための大切な目印です。互いに思いやりをもって接することで、誰もが安心して公共の場を利用できる社会を目指したいですね。

皆さんは、この問題についてどのように考えますか?


出典:政府広報オンライン:「マタニティマークを見かけたら…。妊産婦さんと赤ちゃんへの思いやり」(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201502/2.html



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