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検査では異常がないのに『下痢や便秘』になる…医師が明かす、“驚きの理由”と隠れた“病気の可能性”とは?

  • 2025.8.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「すぐお腹を壊してしまう」「便秘と下痢を繰り返す」そんな症状が続いていませんか?もしかするとそれは、過敏性腸症候群かもしれません。命に関わる病気ではないものの、日常生活の質(QOL)を大きく損なう可能性があります。


今回は、身体に関するさまざまな悩みを医師の目線で解説する、池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニックの動画をご紹介。動画では、院長の柏木先生が教える『過敏性腸症候群の辛い症状の解決策』を紹介します。

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群(IBS)とは、腸そのものに目に見える病変(粘膜の炎症や潰瘍など)がないにもかかわらず、腸の「動き」に異常が起きることで、腹痛や下痢・便秘を繰り返す疾患です。

主な症状は腹痛や腹部の張り(ガスが溜まりやすい)、繰り返す下痢、便秘、あるいはその両方、排便によって症状が軽くなる傾向があるといったもの。れらの症状が数カ月以上、周期的に続いている場合、IBSの可能性があります。

食事の際の注意点

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出典:池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック

症状を改善するためには、自分に合わない食材を見極めることが重要です。過敏性腸症候群の方に注目されているのが「低FODMAP(フォドマップ)食」という食事法。

FODMAPとは、発酵性のある糖質群(Fermentable Oligosaccharides, Disaccharides, Monosaccharides And Polyols)のことで、腸内でガスを発生させやすく、IBSの症状を悪化させることがあるとされています。

FODMAPが多く含まれる食材(例)

  • 玉ねぎ、にんにく、アスパラガスなどの野菜
  • 乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)
  • 小麦を含むパンやパスタ
  • りんご、梨、スイカなどの果物

逆に、FODMAPが少ない食材(米、にんじん、ズッキーニ、バナナなど)を中心とした“低FODMAP食”を試してみると、1か月ほどで症状の改善を感じる方も多いようです。

先生自身も過敏性腸症候群を抱えているとのこと。
「私は辛いものを食べるとすぐにお腹を壊してしまうので、最近は辛いラーメンも控えています。ただ、どうしても食べたい時は、乳製品などを先に摂って、腸への刺激をやわらげるように工夫しています。」

IBSの方の中には乳糖不耐症の傾向があり、乳製品でお腹を壊しやすいケースも。また、小麦が合わない「グルテン不耐症」の方もいますので、ご自身の体調とよく向き合いながら食材を選ぶことが大切です。

まとめ:IBSとの付き合い方

過敏性腸症候群は、検査で異常が出にくいために「気のせいでは?」と誤解されがちですが、れっきとした身体の不調です。

  • 食事内容の見直し(低FODMAP食)
  • ストレス管理
  • 規則正しい生活リズム

このような生活習慣の改善によって、症状の緩和が期待できます

症状が続く場合は、まず消化器内科を受診し、大腸の疾患やがんなどがないかをチェックすることが大切です。そのうえでIBSと診断された場合には、自分に合った対策を取りながら、無理のない範囲で改善を目指しましょう。

動画:『池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック
協力:『【過敏性腸症候群】冷えやストレスが原因で下痢や便秘…辛い症状の解決策とは?!


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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埼玉医科大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器内科にて助教として勤務。複数の医療機関で臨床経験を重ね、2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及を目指し、企業や地域住民を対象とした健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療に幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性を発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。