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飲みすぎた翌日、頭痛と吐き気で“絶望”… → 医師がこっそり実践する、二日酔いが“スッと”消える回復法とは?

  • 2025.8.15
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

楽しいお酒の席、ついつい飲み過ぎてしまうことってありますよね。でも翌朝、二日酔いで頭が痛く、だるさに襲われて後悔することも…。そんな辛い二日酔いをできるだけ軽くし、スッキリ目覚める方法があるとしたら知りたくありませんか?
今回は、身体に関するさまざまな悩みを医師の目線で解説する、池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニックの動画をご紹介。動画では、院長の柏木先生が教える『飲み過ぎても翌日スッキリ起きる方法』を紹介します。

二日酔いの原因

アルコールには利尿作用があり、体内の水分が通常よりも早く尿として排出されます。

そのため、飲んだ量以上の水分が体から失われることになります。これが、飲酒によって脱水症状が起きやすくなる最大の要因です。

水分が不足すると、血液の流れが悪くなり、脳への酸素や栄養の供給が滞ることがあります。その結果として、頭痛や集中力の低下、倦怠感といった症状が現れやすくなります。

また、アルコールは体内で分解される過程でアセトアルデヒドという有害物質を生成します。この物質が体内に残ると、吐き気や動悸、頭痛などの二日酔い症状を引き起こします。さらに、腸や胃の粘膜が刺激されることで、消化不良や便秘などの消化器症状につながることもあります。

一部には、「尿を出さなければ脱水にならないのでは?」という誤解も見られます。しかし、尿はすでに腎臓で生成されたあと、膀胱に溜まった状態です。尿を我慢しても、体内の脱水状態が改善されることはありません。むしろ、排尿を我慢することで膀胱炎などの別のトラブルを招くおそれがあります。

二日酔いを防ぐには

体調不良を防ぎながら楽しくお酒を楽しむために、以下の3つのポイントを意識しましょう。

1. 飲酒前に水分補給を

飲み会の前にコップ1杯の水を飲んでおくことで、体内の水分をあらかじめ補うことができます。特に夏場や体調が優れないときには、麦茶やスポーツドリンクなど電解質を含む飲料が効果的です。

2. 飲みながら水を摂る

アルコールを飲んでいる最中も、水やソフトドリンクでこまめに水分補給をしましょう。日本酒やワインなど、アルコール度数の高いお酒を飲む際は、特に意識することが大切です。

3. 空腹で飲まない

食事と一緒に飲むことで、アルコールの吸収が緩やかになります。おすすめのおつまみは脂肪分やたんぱく質を含むもの。これらは胃に膜を作り、アルコールの吸収を穏やかにしてくれます。

二日酔いの対処法

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出典:池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック

それでもつい飲みすぎて二日酔いになってしまった場合は、どうすればいいのでしょうか?

  • 電解質を含む水分補給:経口補水液やスポーツドリンクで失われた水分とミネラルを効率よく補給しましょう。特に朝起きてから1時間ごとにコップ1杯の水を飲むのがおすすめです。
  • 漢方薬の活用:「五苓散」や「黄連解毒湯」などの漢方薬は、体内の水分バランスを整えたり、むくみや頭痛を緩和する効果が期待できます。
  • 肝臓を助ける食品を摂る:しじみの味噌汁やウコンを含む食品は、肝臓の働きを助けてくれます。しじみに含まれるタウリンは、肝機能の回復に有効です。
  • ビタミンB群・Cを補給:アルコールの分解に使われるビタミンB群(特にB1・B6)は、二日酔い時に不足しがち。果物、野菜ジュース、ビタミンサプリなどで補給しましょう。
  • 胃にやさしいアルカリ飲料:胃がムカムカする時は、レモン重曹水やアルカリ性のミネラルウォーターが役立ちます。胃酸を中和し、不快感を和らげます。
  • 体を温める「温活」 :体が冷えていると血流が悪くなり、回復が遅れます。温かい飲み物、シャワー、生姜やはちみつ入りのホットドリンクで体を温めましょう。
  • 酸っぱい食品を食べる:梅干しや酢の物は、アルコール代謝を助け、胃腸の調子を整えてくれます。翌朝は梅干し入りのお粥がおすすめです。

軽い運動やストレッチ 寝込むよりも、軽い散歩やストレッチ、ヨガなどで血行を促すことで、回復が早くなります。体に無理のない範囲で動いてみましょう。

まとめ

お酒は楽しいコミュニケーションツールですが、体への負担も忘れてはいけません。飲む前・飲んでいる最中・飲んだ後と、水分補給を意識するだけでも翌日の体調が大きく変わります。ぜひ、この記事を参考に「賢く飲む習慣」を身につけてくださいね。

動画:『池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック
協力:『【衝撃】飲み過ぎても翌日スッキリ起きる方法、医師が教えます


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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埼玉医科大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器内科にて助教として勤務。複数の医療機関で臨床経験を重ね、2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及を目指し、企業や地域住民を対象とした健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療に幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性を発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。