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1986年、ほんこんとお笑いコンビ結成『板尾創路』の今――芸人の枠を超え、あまりの多才さで魅了する“61歳の現在”に驚き…

  • 2025.7.15

かつてテレビや雑誌で頻繁に目にした芸能人は、今どこで何をしているのでしょうか。時代とともに移り変わる芸能界で、一世を風靡した有名人の“その後”に興味は尽きません。そこで今回は、板尾創路さんの現在をご紹介します。かつての輝きは今も健在なのか、それとも新たな道を歩み始めているのか――。板尾さんの意外な姿に迫ります。
※本記事は筆者個人の感想に基づいて制作しています

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(C)SANKEI

お笑いコンビ「130R」を結成

板尾創路さんは1963年生まれ、大阪府出身。1985年、吉本興業のタレント養成所NSC大阪に入学し、翌年、ほんこんさんとお笑いコンビ「130R」を結成します。その後、1991年から1997年まで放送された『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)などで名をはせました。
不条理で脱力系、そして独特な“間”の笑いを特徴とした、板尾さんのお笑いは業界内での支持も高く、『ダウンタウン』の松本人志さんは、以前から「天才的なボケの才能」と公言しているほどです。
また、彼のコントでは、ちょっと変わった人物や、常識からズレたキャラを演じることが多く、その“なりきり演技”が笑いを引き立てています。
その演技力を生かし、90年代以降は主に単独でバラエティ番組に出演する一方、俳優としても活動をはじめます。

俳優や映画監督としての活躍

近年は、ドラマや映画への出演を中心に活躍しています。
2003年には映画『ナイン・ソウルズ』、2007年に映画『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』などに出演。さらに2023年には映画『リボルバー・リリー』で、陸軍大佐・小沢を熱演。自然体ながら深い存在感のある演技で支持を集めました。
また、ドラマでの活躍もめざましく、2019年には、NHK大河『いだてん』で厳格な父親役を、フジテレビドラマ『監察医 朝顔』で法医学者役を演じ、演技の幅を見せつけました。
ファンからは「板尾さんの演技は独特」「色気があるよね」「芝居に深みがある」と高い評価が多く、彼の存在感に再び注目が集まっています。

また、監督業にも挑戦し高い評価を得ています。2009年には、自身が監督・脚本・主演した映画『板尾創路の脱獄王』で映画監督としての第一歩を踏み出します。2011年には、『月光ノ仮面』を制作し、モントリオール世界映画祭にも出品されています。2017年には、又吉直樹さんの芥川賞受賞作品『火花』を映画化、監督と脚本を手掛けています。

2019年には、関西から新たな才能を送り出すことを目指しスタートした演劇祭「関西演劇祭」のフェスティバルディレクターに就任。発足当初から現在までディレクターを務め、2024年10月22日に配信された『ステージナタリー』のインタビューにてその熱意を語っています。

「関西演劇祭」を通じて、面白いことをやっている劇団が関西にもたくさんあることを知ってもらいたいですし、スポットが当たることによって、彼ら自身の励みにもなるのではないかと思うんです。(中略)
縁が“つながる”きっかけ作りをするお手伝いができれば。
出典:ステージナタリー2024年10月22日配信

板尾創路の今後に注目

かつて“笑いの王道”を歩んできた板尾創路さんは、現在では俳優や映画監督として活躍の幅を広げ、進化を続けています。
「130R」としての活動は控えめながらも、独自の感性を生かし、自分らしいペースで多彩な表現に取り組む姿が印象的です。
これからも、静かに舞台を照らす存在として、その歩みを温かく見守り、応援していきたいですね。


※記事は執筆時点の情報です