1. トップ
  2. 31年前、日本中が衝撃を受けた“斬新すぎる推理ドラマ” 視聴者が選んだ伝説回とは

31年前、日本中が衝撃を受けた“斬新すぎる推理ドラマ” 視聴者が選んだ伝説回とは

  • 2025.7.7

「31年前、日本中が衝撃を受けた“斬新すぎる推理ドラマ”が誕生した」

1994年のエンタメシーンといえば、安達祐実主演のドラマ『家なき子』(日本テレビ系)の強烈なセリフ「同情するなら金をくれ!」が新語・流行語大賞に。音楽ではMr.Children『innocent world』が大ヒット。映画では『フォレスト・ガンプ』がヒット、ゲームでは『プレイステーション』と『セガサターン』が発売された年だ。

そんな年の春、1つのドラマが日本に革命を起こした。

その名は、田村正和さん主演の『古畑任三郎』(フジテレビ系)だ。

推理ドラマの常識をひっくり返した革命的な作品

undefined
1998年当時の田村正和さん/(C)SANKEI

『古畑任三郎』の“常識破り”なところは、アメリカのサスペンスドラマ『刑事コロンボ』に代表される「倒叙ミステリー形式」と言われる作り。一言でいうと、ドラマの冒頭に犯行シーンが流れ、誰が犯人かがわかってしまう。視聴者はこれまでの「誰が犯人か」を予想しながら楽しむのではなく、「犯人がどう古畑に追い詰められ、自白へと導かれるのか」を楽しむ。

古畑は全身黒のジャケット、シャツ、パンツをまとい金色のセリーヌの自転車を乗りこなす。観察力の塊と言える彼は、犯人と初めて接触したシーンで感じた小さな“ズレ”を、古畑は絶対に見逃さない。そこから執拗に接触を図り追い詰めていくのである。

また、このドラマの魅力の1つは、犯人役を演じる日本を代表する豪華役者たちだ。それだけでなく、第2シーズンではお笑い芸人の明石家さんま、スペシャル版ではSMAPや、プロ野球選手のイチローが本人役で演じたこともある。

TRILLでは、第3シーズンとスペシャル版を含め2006年まで制作されたこのドラマの中から、記念すべき第1シリーズ『警部補・古畑任三郎』で誰が犯人の回が人気だったのかをアンケートを過去に実施し記事化している(記事枠外より閲覧可能)。

当時は回答者の声を中心に掲載したが、今回はその結果から第3位と人気だった第4話「殺しのファックス」の中身を深堀りしていきたい。

【人気第3位回】笑福亭鶴瓶が推理作家の殺人犯を怪演

undefined
犯人役を演じた笑福亭鶴瓶/ C)SANKEI

第3位となったのは第4話の『殺しのファックス』だ。

犯人は笑福亭鶴瓶演じる人気推理作家・幡随院大。ストーリーは不倫相手と一緒になるために、邪魔になった妻を殺害し埋めるシーンから始まる。だが、作家である彼は単なる殺人では終わらせない。自ら“狂言誘拐”を仕組み、愛妻が誘拐された夫を演じ警察とともに行動することで彼らを欺こうとするのである。幡随院が仕事部屋としているホテルの部屋に古畑を始めとする警察を集め、犯人からの命令としてファックスに書かれた内容通りに身代金3千万円を持って指定の行動していく。

しかし、このファックスこそ幡随院が予め送信タイマーを設定したものだったのである。古畑はファックスを受信した際に幡随院が「ピー」という受信完了を伝える音が流れる前に立ち上がり用紙を取って部屋を出ようとしたことを見逃していなかった。また、道路工事のため大幅に指定の時間への到着が遅れてしまったことに対して全く怒らなかったこと、作家ならではのファックスへの改行へのこだわり…複数の違和感が幡随院が犯人であると確信付けていき、最後は身代金の受け渡し現場で仕掛けた“ワナ”で自白へと追い込んでいきます。

『古畑任三郎』は見どころが満載

この話では、ファックスでの“狂言誘拐”という時代を感じさせるトリック、古畑と幡随院とのやり取りはもちろん、部下の今泉(西村まさ彦)も大活躍。また、幡随院の多彩な顔芸なども見どころの回である。

31年が経過しても全く色褪せることのない『古畑任三郎』。FOD(フジテレビオンデマンド)で配信が行われているので当時の視聴者で懐かしく思った方、まだ観たことがないが気になった方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。