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岐阜県が注意喚起「川で遊ぶな」100を超える『一問一答』に「今年も来た」「読んでいて怖い」

  • 2025.7.18
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

毎年夏になると全国で水難事故が多発し、河川や海での安全対策が重要視されています。特に子どもを含む家族連れの事故が後を絶たず、水辺での注意喚起が社会的にも強く求められています。

現在SNS上では、「岐阜県の水難事故防止の啓発」が「力作」「熱量が凄すぎる」と話題になっています。

岐阜県の公式ホームページで公開されている「水難事故等に関するQ&A(よくある質問)」では、「なんとしても水難事故を減らしたい」という担当者の想いがひしひしと伝わる内容で、100近い質問に真正面から回答する圧倒的な構成と、「川で遊ぶな」という強い語り口が注目を集めています。

今回は、「岐阜県の水難事故Q&A」に対する世の中の反応をご紹介します。

岐阜県「水難事故Q&A」が今年も話題に「全人類に読んでほしい」

今回話題となっているのは、岐阜県の公式ホームページで公開されている「水難事故等に関するQ&A」です。

このQ&Aは、岐阜県河川課が「水難事故を1件でも減らしたい」という強い想いのもと、一般市民から寄せられた106の質問に対して、丁寧かつ厳しく回答する形式で構成されているのだそう。

X(旧Twitter)やスレッズなどのSNSでは、2025年7月上旬ごろから再びこの資料の存在が注目され、「今年も来た」「読んでいて怖いほど熱がある」などの投稿が拡散。

その独自の“語り口”と、徹底した安全意識が「行政資料とは思えない完成度」として広く共有され、今年も例年通り高い関心を集めています。

「川で遊ぶな」というストレートな主張と、データや科学的根拠をもとに展開される回答群が、SNSユーザーの心に強烈な印象を残しているのです。

秀逸と話題のQ&A、その一部をご紹介!

岐阜県の「水難事故Q&A」は、全106問の質問に対して、真剣かつ説得力のある回答が並びます。「秀逸」と話題のQ&Aを一部ご紹介します。

自然の脅威と、それに対する備えの大切さを端的に伝える回答が並び、多くの人の意識を変える力を持っています。

Q1. 岐阜県内の河川で、安全に泳げる場所はありますか?
A1. ありません。河川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません。
Q20. ライフジャケットの重要性は分かりましたが、でも実際はほとんどだれも着用していないのではないですか?
A20. エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。
Q34.父はアユ釣りが趣味です。父の日に何をプレゼントすればいいですか?
A34.ライフジャケットが良いと思います。
Q60.川の浅瀬でサンダルを履いて遊んでいたら、サンダルが川に流されてしまいました。サンダルを追いかけて取りに行ってもいいですか?
A60.川に流されたサンダルは諦めて、追いかけないでください。
Q65. 川が浅そうに見えるので、入っても安全ですよね?
A65.川は浅く見えても、実際は深いので、危険です。川は、光の屈折により、実際よりその底が浅く見えます。浅く見えても、実際は、常に見た目以上に深くなっています。

これらの回答は、読み手に行動の必要性を強く訴えかけており、「読んだだけで意識が変わる」という声が多く寄せられる理由も頷けます。

このような真剣なメッセージこそが、多くの人の心を動かしているのです。

行政資料とは思えない表現力に称賛の嵐

岐阜県河川課によるこのQ&Aは、いわゆる“行政文書”の枠を超えた存在として、毎年SNS上で再評価されています。

  • 熱量が凄すぎて、途中から小説読んでる感覚になる。
  • 自治体広報でここまでの情熱、なかなかない
  • Q&Aの言い回しがクセになる。何度も読んでしまう自分がいる

単なる情報提供に留まらず、感情や危機感までをも言語化して届けようとする姿勢に、「これぞ広報の鏡」との称賛も寄せられています。

文体はやや辛口でありながら、押し付けではなく納得感のある語りが印象的です。たとえば「川は浅そうに見えても、実際は深いので危険」という一文に、光の屈折を使った科学的説明を加えて説得するあたりなど、読者の疑問を真正面から受け止める姿勢が際立ちます。

  • 行政がここまで言い切ってくれるのはありがたい。むしろ頼もしさを感じる
  • “全人類に読んでほしい”って言葉、初めて共感できた資料かも

公的資料でありながら、読み手の心に残る言葉選びと構成。表現と情報のバランスに優れた“伝える広報”として、多方面から高い評価を受けています。

全体を通して、「自治体広報のあるべき姿」を体現しているという印象が強く残る反応でした。

川遊びしない人も読む価値あり!

今回は、「岐阜県の水難事故Q&A」についての、世の中の人の声をご紹介しました。

熱量がもはや怖いレベル」「“川は危険”が刺さる」などの声が見られ、ただの広報資料ではない影響力が注目されています。

単なる注意喚起に留まらず、命を守るために妥協のないメッセージと説得力のある構成が多くの人々の心を打ちました。今後、こうした“伝わる広報”の手法が他の自治体にも広がることが期待されます。

とても読み応えのある資料なので、川に行く予定がない方もぜひ読んでみてはいかがでしょうか。


出典:岐阜県「水難事故等に関するQ&A(よくある質問)」(https://www.pref.gifu.lg.jp/page/27330.html