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「本当にやめて」救急救命士の訴えが話題に「激しく同意」「倫理観が失われつつある」

  • 2025.7.20
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出典:photoAC(写真はイメージです)

事故や急病などのような緊急の現場では、迅速な対応や周りの適切な対応が求められます。しかし、そんななかで、対応の妨げになるような行動を取ってしまう人がいるのも現実です。

SNSでは、とある救急救命士の「救急の現場で傷病者を撮影するのは本当にやめてほしい」といった趣旨の投稿が話題になっています。

傷病者を撮影する人に対しては「撮影するのは失礼」「許されない」など、投稿に賛同する声が多数寄せられていました。また、実際に撮影している様子を見た人や、撮影された経験のある人も。

はたして、「救急の現場で傷病者を撮影する行為」について、世の中の人はどのような考えをもっているのでしょうか。SNSの声を中心にご紹介します。

その通りです!

傷病者を撮影する行為には、非難の声が多数寄せられていました。

  • 医療従事者として激しく同意します。
  • ひどいです。倫理観が失われつつある気がします
  • 承認欲求を満たすために他人のプライバシーを侵害する人が多くてうんざり
  • 一生懸命に救命している人を撮影するのも失礼
  • ニュースでスマホ撮影映像を見るたびに嫌な思いをしています。
  • 緊急車両の邪魔になっていることも分からないのかな…。

こうした声からは、緊急時におけるモラルの低下を危惧する人が多いことが分かります。

  • テレビでもネットでも、そういう映像は多くの視聴者を集めるという現実もある。
  • 事故も火事も「視聴者提供」という動画を流すから撮る人がいるのでは。

メディアの在り方や映像の取り扱い方についても、疑問を感じる声がありました。「見たい人がいるから撮る人がいる」という構図が成り立っているのかもしれません。

もし自分の家族だったら

撮影されているのが自分の家族だったらどうなのか、と投げかける声も。

  • 仮に自分の家族だったらどう思うのでしょうか。
  • 相手が自分側に入れ替わったらどんな気持ちになるか考えない人が多い

想像力のなさが、無意識のうちに誰かを傷つけることもあります。だからこそ、自分がその立場だったらどう感じるか、一度立ち止まって考えてみることが大切でしょう。

実際に撮影している人を見ました

実際に撮影している人を見たというコメントも目立ちました。

  • 山道での事故で交通整理をしていたら、事故車の横に車を停めて窓からスマホを向けている人が多かった
  • 電車の人身事故で、部活帰りの学生グループが騒ぎながら撮影していました。人の心のなさに涙が出た
  • 火事の現場を撮影した動画をSNSにアップしている人がいて、信じられません。
  • 駅で倒れているおばあさんと横で泣いている子どもを、通りすがりの人が撮影していて嫌悪感を覚えた。

緊急時の対応をしているなかで、周りの人が撮影していたということもあったようです。

  • バスで急に倒れた人がいたので声かけをしていたら、スマホで119してくれると思った周りの人が撮影していてショックだった。
  • 私は119番通報し、サラリーマンらしき2人が心臓マッサージしているなか、周りで撮影している人がいました。
  • 怪我をしている人がいたので救急車を呼ぶなどできる対応をしていると、写真を撮っている人がいて腹が立ちました

スマホを向ける暇があるなら、何か助けになるように動いてほしい」というコメントもあるように、命に関わる状況だからこそ、“撮影”ではなく、少しでも力になろうとする姿勢が求められているのでしょう。

撮られたことがあります

なかには、緊急時に撮影された経験のある人も少なくないようです。

  • 以前、救急車で運ばれるところを撮られました少なくとも3人にスマホを向けられ、ネット上に動画があがったらと思うと不安で怖いです。
  • 事故に遭い救急車で運ばれているところを撮られましたが、恥ずかしさでいっぱいでした。
  • 祖父母の家が火事になったとき、野次馬が写真を撮っていて嫌だった。消防車が来るから退くように言っても無駄だった
  • 私も撮影されたことがありますが、まずは人命救助なのではないでしょうか

撮影された本人やその家族が感じる不安や苦しみは、決して軽視できない問題です。緊急時には、一刻も早く安全と救助を最優先に考えることが大切なのではないでしょうか。

必要なこともあるかもしれないが…

一方で、撮影が必要な場面もあるという声も。

  • ひき逃げなど犯人を特定するための撮影は賛成だが、事故に遭った方を撮影するのは違う
  • 事故の時には、状況を判断するための証拠が必要になることもあるので、一概にはだめとはいえないが、娯楽や金稼ぎに使うことは許されない
  • 通報と、警察や救急に状況を説明するとき以外には使わないでほしい。
  • 証拠の撮影のために必要なこともあるが、SNSにあげるのは絶対にだめ

たしかに、証拠としての撮影が必要な場合もありますが、その目的を超えて撮影や拡散が行われるのは避けるべきです。被害者の尊厳を守ることは、徹底されなければなりません。

また、撮影することを取り締まる必要もあるのではないかといった声も上がっています。

  • スマホで撮影する人を罰する方法はないのでしょうか
  • 法の厳罰適用が必要なのではないか。

皆さんはどのように考えますか?

今回は、「救急の現場で傷病者を撮影する行為」についての世の中の人の考えをご紹介しました。

傷病者を撮影する行為は許されないという意見が多く、社会のモラル低下を懸念する声も目立ちました。なかには、撮影している人を目撃したり、自分が撮影されたりといった人も少なくないようで、その衝撃や不快感を訴える声も多く上がっています。

緊急時には、一刻も早い対応と周囲の協力が何より必要です。誰もがすぐに撮影できるスマホを持っている今だからこそ、節度ある行動と思いやりがこれまで以上に求められるでしょう。

皆さんは、この問題についてどのように考えますか?