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20年前、日本中が熱狂した“ダンス×ロックの異色ナンバー” 50万枚超を売り上げた“最強タッグの伝説ソング”

  • 2025.9.11

「20年前、まさかこの2組が同じステージに立つなんて想像した?」

2005年の夏。街には携帯音楽プレーヤーを手にした若者が溢れ、CDショップの棚には最新ヒットがずらりと並んでいた。テレビからは歌番組が連日放送され、ライブハウスやアリーナには人々の熱気が充満していた。

そんな時代に、日本の音楽シーンを震わせた“夢のコラボレーション”が生まれる。

GLAY×EXILE『SCREAM』(作詞:SHUN、TAKURO・作曲:TAKURO)——2005年7月20日発売

ロックとダンスが手を取り合った叫び

『SCREAM』は、ロックバンドGLAYとダンス&ボーカルグループEXILEという、まったく異なるフィールドに立つ2組がタッグを組んだ楽曲だ。

作詞にはEXILEのSHUN(清木場俊介)とGLAYのTAKURO、そして作曲もTAKUROが担当。互いにリスペクトを抱いていた両者が、「一緒に何かを作ろう」というシンプルな思いから実現したコラボレーションだった。

これまでにも異なるアーティスト同士の共演はあったが、当時の人気を誇った2組が本格的に手を組むという試みはやはり衝撃的で、ファンだけでなく音楽ファン全般に「どんな音になるのだろう」という期待を呼び起こした。シーンに新しい風を吹き込んだその瞬間は、今振り返っても特別な出来事だった。

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2014年、東北での「GLAY EXPO」開催会見に登場したGLAY (C)SANKEI

融合が生んだ“新しい衝撃”

EXILEらしいダンスサウンドの躍動感と、GLAYらしいロックサウンドの力強さが自然に溶け合い、まるで火花が散るように異なるエネルギーが交錯しながらも、ひとつの楽曲として見事に融合しているのが『SCREAM』の魅力だ。

ロックの重厚感と、R&Bやダンスミュージックを取り入れたグルーヴ感。その両方が共存することで、聴き手の胸を突き動かすダイナミックな一曲に仕上がっている。ジャンルの境界を飛び越えて心に突き刺さり、聴く者の内側から熱を引き出していくようだった。

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2003年、「キダム」東京追加公演 公開リハーサルに来場したEXILE (C)SANKEI

数字が物語る熱狂の証

発売と同時に大きな話題を呼び、シングルは50万枚を超えるセールスを記録。ランキングでも上位に食い込み、その勢いを証明した。

もともと人気を誇っていた2組の合流は、“ジャンルを越えた可能性”を示す象徴的な出来事となった。当時の日本は、CD市場がまだ力を持っていた時代であり、50万枚という数字は一つの信頼の証でもあった。異色の組み合わせだからこそ成し得たセールスとインパクトは、2005年という時代を象徴する出来事のひとつになった。

縁が育んだ奇跡の共演

当時、TAKUROとEXILEのリーダーHIROは交流があり、食事の席などで「一緒に何かやろう」という話が自然と膨らんでいったという。そのアイデアが現実になったのが『SCREAM』だった。

無理に作られた企画ではなく、信頼関係の延長に生まれた企画だったからこそ、作品全体に自然な一体感が漂っている。互いの世界観を尊重しながらも妥協のない姿勢で制作に臨んだ結果、両者の魅力を最大限に引き出す一曲が完成したのだ。

楽曲を聴けばわかるように、それぞれの個性が前に出つつも、全体では不思議とひとつにまとまっている。このバランス感覚は、アーティスト同士の距離の近さが生んだ産物と言えるだろう。

時代に刻まれた叫びのエネルギー

『SCREAM』が持つ迫力は、単なるコラボレーション以上のものだった。異なる音楽ジャンルが交わったときに生まれる化学反応、その“熱”がリスナーを震わせた。

あれから20年が経った今でも、この曲を聴けば、音楽の可能性が広がっていったあの瞬間の空気を思い出す人は少なくないだろう。

時を越えても色褪せない“叫び”のようなエネルギー。それはGLAYとEXILEという二組が真剣に向き合ったからこそ生まれたものだった。『SCREAM』は、ジャンルや世代を越えて人々の心を揺さぶり続ける、特別な一曲なのである。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。