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医師「シミやたるみの原因に」→実は『肌の老化』を悪化させる…見落としがちな“2つの落とし穴”とは?【医師が解説】

  • 2025.9.4

 

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

暑い夏、海やプール、バーベキューなどまだまだ楽しいイベントが盛りだくさん!ですが、肌の老化を促進してしまう意外な生活習慣があることをご存知でしょうか?紫外線対策はもちろん重要ですが、それだけでは不十分。何気ない夏の日常があなたの肌のハリやツヤを失わせているかもしれません。その盲点ともいえる夏の生活習慣について、医師に話を聞いてみました。

9月になっても暑い日が続く毎日。肌を若々しく保つためのヒントを見つけましょう!

暑さの中に潜む!肌の老化を促進する見落としがちな要因

肌老化の大敵としてよく知られているのは紫外線。そのため、日焼け止めや帽子を使うことは多くの人が意識しています。でも実は、日焼け以外にも、夏の生活習慣のなかで肌老化を促進してしまうことは意外と多いのです。

たとえば、夏の「暑さ対策」で長時間クーラーの効いた部屋にいること。冷房により肌の乾燥が進み、バリア機能が低下すると肌は刺激に敏感になります。また、汗をかくことで雑菌が繁殖し炎症が起きやすくなり、肌の老化を進める一因に。さらに、夏の薄着で紫外線だけでなく、エアコンの冷気やエアコン内部のホコリなどが肌にダメージを与えるケースも少なくありません。

そして特に注意したいのが「睡眠不足」。暑さで寝苦しくなると、睡眠の質が下がり、肌の修復が十分に行われません。結果としてシミやたるみの原因となるコラーゲンの生成が妨げられ、肌年齢を加速させてしまいます。

意識すれば防げる!肌老化を加速させないための夏の生活習慣

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では、具体的にどんな行動を心がければ夏の肌老化を防げるのでしょうか。まずは「適切な保湿」です。クーラーで乾燥しやすい環境では、化粧水だけでなく乳液やクリームでしっかりと保湿することが大切ですさらに1日2回程度の洗顔を基本とし、汗は水や弱酸性の拭き取りで対応するのもよいでしょう。

また、睡眠環境を整えることもポイント。扇風機やエアコンの風が直接当たらないように調整し、涼しさを保ちながらも快適な睡眠を確保する努力が肌の回復を助けます。食事面では抗酸化物質であるビタミンCやビタミンEが豊富な食材を使った食事が効果的とされています。例えば、トマトやアーモンド、カボチャなどを積極的に摂取するとよいでしょう。また、肌の再生を助ける亜鉛を多く含む牡蠣などの食材も効果的です。

もちろん、日焼け止めはこまめに塗り直すことが必須ですが、紫外線を浴びたあとはクールダウンと保湿を忘れずに行いましょう。さらに、過度なエアコンの使用は避け、室内温度と湿度を適度に保つことが肌の健康維持には欠かせません。

夏を楽しみながら輝く肌をキープしよう!

紫外線を防ぐことはもちろんですが、夏はそれ以外の生活習慣にも注意が必要だとお分かりいただけたでしょうか?冷房による乾燥や汗による毛穴トラブル、睡眠不足など、意外な落とし穴が肌老化を促進します。これらの習慣を見直し、保湿や食事、快適な睡眠環境の整備に気を配ることで、夏の肌トラブルを大きく減らせます。

夏の楽しい時間を満喫しながら、健康で若々しい肌を守るために、ぜひこれらのポイントを実践してくださいね。


監修者:古賀 愛子(こが あいこ)ハナ・ビューティークリニック院長

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熊本大学医学部医学科卒業。
国立国際医療研究センターにて初期臨床研修を修了後、東京大学医学部附属病院で心身医学を専攻。内科専門医および心療内科専門医の資格を取得。心と体のつながりに深く向き合う医療に従事するなかで、美容医療がもたらす前向きな変化に着目し、2021年より大手美容外科に勤務。年間数千件におよぶ患者様の診療を行いながら、美容医療の技術と知識を磨く。院長職や技術指導医としての経験も積み、若手医師の育成にも携わる。2024年より新宿・ハナ・ビューティークリニック院長に就任。
患者様一人ひとりの「こうなりたい」という想いに寄り添い、医学的な根拠に基づいた美容医療を通じて、内面からも輝ける美しさを引き出すことを目指している。

クリニックHP:https://hana-beautyclinic.com/
Instagram:https://www.instagram.com/hanabeautyclinic87?igsh=ZnM4OXdvbWk3a2Rz