【MLB】“5勝目”菅野智之、変幻自在の6球種で7回1失点の快投　地元メディア絶賛の投球術「この男は本当に凄い」

オリオールズの菅野智之投手は3日（日本時間4日）、敵地T-モバイルパークでのマリナーズ戦に先発。7回90球5安打1失点、5奪三振の好投で今季5勝目を挙げた。防御率はチーム先発陣トップの3.04としている。

■最下位オリオールズで確かな存在感

菅野は初回、先頭のJ.P.クロフォード内野手を中直、続くホルヘ・ポランコ内野手を一ゴロ、フリオ・ロドリゲス外野手を遊ゴロに打ち取る順調な滑り出し。1点リードの2回裏に、ラウディ・テレズ内野手に一発を浴びて1点を失うも、その後はスプリットとフォーシームを軸に、シンカー、スイーパー、カーブと多彩な変化球を駆使してマリナーズ打線を翻弄。的を絞らせない熟練の投球でゴロを量産させた。
菅野はフォーシームが最速93.6マイル（約150.6キロ）を計測。7回90球5安打1失点5奪三振でマウンドを降りた。今季地区最下位に低迷するオリオールズだが、この日は後を託されたブルペン陣も奮起。8回、9回とリードを守り切って逃げ切り菅野に今季5勝目をもたらした。
地元メディア『MASN』の公式Xは、「この男は本当に信じられないほど凄い」と速報。巧みな投球術で勝利を手にした35歳のルーキーに惜しみない賛辞を贈っている。
メジャー5勝目を挙げた菅野は、防御率3.04に。チーム防御率5.21、30球団中27位のオリオールズ投手陣の中で確かな存在感を放っている。