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37年前、日本中が熱狂した“前向きすぎるロック” ジャンルも超えて愛され続ける“時代の革命児”

  • 2025.7.1

「37年前、どんな曲が心に響いていたか覚えている?」

1988年、音楽シーンでは日本のバンドシーンが多様化した時代。日本の音楽シーンにおけるパンクロックの象徴的な存在となるTHE BLUE HEARTSが1988年11月23日にリリースしたシングル『TRAIN-TRAIN』は、その象徴的な楽曲として瞬く間に名を馳せ、今もなお多くのリスナーに愛され続けている。

今回は、そんな『TRAIN-TRAIN』の魅力について改めて振り返っていきたい。

日本中が熱狂した“前向きすぎるロック”

『TRAIN-TRAIN』は、THE BLUE HEARTSのデビュー後5枚目のシングル。

冒頭こそピアノとともに静かな雰囲気で始まるものの、途中からはシンプルで力強いギターリフ、ストレートな歌声が特徴的で、パンクロックの本質を感じさせる。誰にでも直感的に響きやすく、どんなリスナーにも共感を呼び起こすサウンドだ。

歌詞についても、誰にでも伝わる単語が使われていて、すんなりと耳に入ってくる。今そこにある現実をありのままに描写したうえで、その中でもがく人々の葛藤や見え隠れする感情、そして何より、これからの未来に対する願いや希望を表現している。

これらの歌詞に込められたメッセージが、エネルギッシュでありながらもシンプルなメロディラインにより一層引き立てられ、その掛け算によって聴く者に前向きな力強さや、まさに走って行きたくなるような活力を生む。どんなに忙しい日常や困難に直面しても、この曲を聴くことで、自分を奮い立たせる力が湧いてくるのだ。その“前向きすぎるロック”に、日本中が熱狂した。

ジャンルも超えて愛され続ける“時代の革命児”

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(C)SANKEI

リリース当初、『TRAIN-TRAIN』は日本の音楽シーンに新たな風を吹き込んだ。特に、パンクロックを日本のJ-POPシーンに浸透させたことは、ジャンルを超えた音楽的影響を与え、当時の音楽業界における新しいムーブメントを生み出したと言える。

パンクロックに固執することなく、メロディや歌詞の親しみやすさという点でJ-POPシーンでも広く受け入れられる要素を持ち合わせていたことで、音楽のジャンルを超えて、広範囲なリスナーに愛される曲となったのだ。業界においても、音楽ジャンルの枠を超えて広がり、後のアーティストたちにも大きな影響を与えただろう。

時代を超えて愛される名曲

『TRAIN-TRAIN』は、リリースから37年が経過した今でも、その魅力を失うことなく多くのリスナーに愛され続けている。

そのシンプルでありながらエネルギッシュなサウンド、そして前向きなメッセージは、時代を問わず共感を呼び起こし、聴く人々に力強いエネルギーを与えている。この曲は、ただのヒット曲にとどまらず、日本の音楽シーンにおける名曲として、今後も世代を超えて歌い継がれるべき楽曲だ。

何度聴いても聴く者を奮い立たせてくれるそのエネルギーは、これからも日本を支え続けてくれるだろう。


※この記事は執筆時点の情報です。