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えっ、CGじゃないの…?『世界コスプレサミット2022日本代表』“モンハン装備コスプレ”造形美がハンパない

  • 2025.8.12

「まだ世に広まりきっていない素晴らしきコスプレ写真たちが、SNSの海に埋もれてしまうのはもったいない…!」

ということで、最新であるかどうかにかかわらず、筆者が注目すべきだと感じたコスプレ写真を紹介するこの企画『古今東西コスプレ発掘』

今回は、日本代表にも輝いたこともある美女コスプレイヤーをピックアップ。X(旧Twitter)・Instagramの総フォロワー数18万を超える彼女が“CGレベルの造形美”で魅せたハイクオリティなコスプレ写真を紹介していく。

今回紹介するのは…神がかった造形技術で魅せる“造形コスプレイヤー” 七星めろん

今回紹介するのは、七星めろん

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投稿:@nanasemeron

高い技術と表現力が評価され、「世界コスプレサミット2022」の日本代表を務めた実績も持つ実力はコスプレイヤーで、衣装や武器などを自作する造形コスプレイヤーとしても知られている。

そんな彼女が2025年5月、Xに投稿した「えっ、CGじゃないの!?」と疑いたくなるレベルの造形美コスプレを紹介したい。

CGじゃないの…?日本代表の実力が詰まった“モンハン装備コスプレ”造形美がハンパない

今回、七星めろんが披露したのは大人気ゲームシリーズである「モンスターハンター(略称はモンハン)」に登場する「EXレウスα」という装備のセット。作中でも人気の高い火竜・リオレウスから採取できる素材から作ることのできるものだ。

かなり精巧な作りの装備となっているが、彼女はなんとそれすら自作しているのだ。

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投稿:@nanasemeron 撮影:@marimorumarim

竜の皮や鱗、角、爪などから生成されるであろう素材の模様や適度な光沢やザラついた質感、金属部分の重厚感ーー

CGで作られたような超次元のクオリティ、でも“生”であるからこそ「そこにいる」というリアリティが、このコスプレ写真には確かに共存している。

まさに“造形美”と呼ぶにふさわしい装備が、どこか遠くを見つめる七星めろんの飄々とした美しい顔立ちや健康的なスタイルと、見事にマッチしている1枚だ。

コスプレ衣装の造形を始めたきっかけ

ここまでのクオリティの衣装を製作するには、膨大な時間を要するもの。何をきっかけに衣装を自作するようになり、なぜそこまでのこだわりを見せるのだろうか? 本人に取材を実施し、詳しく聞いてみた。

七星めろん:ちょうど2016年ごろ、もいもい先生から造形のノウハウを教わって以降がこだわりの始まりですねー!※もいもいは、世界コスプレサミット2022 日本代表になった際の相方にあたるコスプレイヤー

丁寧で教え方も分かりやすくて内に秘めてた才能を引っ張り出してくれる力あるんですよ!カッターでボードを斜めに切っただけで褒めてくれるし、失敗して落ち込んでても「大丈夫大丈夫!失敗は次に活かせばいい」と励ましてくれるんですよ。フル・フロンタルじゃんって。※フル・フロンタルは『機動戦士ガンダムUC』の登場人物

コスプレイヤーとしてのゲスト出演、原作公式やテレビ番組での衣装製作、イベントでのワークショップ開催など、国内外を問わず幅広く活動している造形コスプレイヤー・もいもい(@akira_moimoi)の影響を受けて造形にハマったと語る七星めろん。しかし、最初から何もかも上手くいったわけではなかったという。

七星めろん:モノづくりの楽しさと達成感は彼から学びましたし、同時に出来すぎるもいもいさんと不器用な自分を比較して泣いたこともあったな。全然納得行く形にならないサンペルカ、どうしても1人の力で作りたいという謎プライドが邪魔して助けを求められず、でもさすがに1日かけてゴミを作ったその時間は無駄過ぎると我に返って相談したんですが、型紙も作らず3分ぐらいで私が欲しかったパーツを作ったんですよ。そりゃぁ泣きますって(笑)悔しすぎる、、

そんなこんなで技術が身につくと、挑戦したいキャラも自然と増えてきて、前よりも色んなジャンルの作品を見るようになって今に至ります。活動に比例して応援してくれるフォロワーさんも増えて、技術を高めあえるクリエイター仲間も増えると、自然と前以上にすごいもん作りたいって気持ちが強くなっていくんですよね。向上心は周りに影響されますね!

そんな彼女に尊敬しているコスプレイヤーを聞いてみると、やはり“師”であるコスプレイヤー・もいもいの名を挙げた。

七星めろん:今も昔も変わらずもいもいさんはその1人に入ります!私に造形のノウハウを教え、0からクリエイターとして育ててくれたので !WCSに出るきっかけをくれたのもそうですし、造形の幅が広がって色んなお仕事に携われるようになったのも彼の教えがあったおかげですからね!

褒める箇所は造形だけじゃなく、物凄いアニメオタクで機械とか化学など物知り!ボキャブラリーも豊富の芸人気質なのでとにかく面白い(笑)「モイモイは今回のゲスト一緒じゃないのー?会いたいぜ」って聞かれるぐらい海外のWCSメンバーからも大人気!

モンハン装備自作の苦難…そのストイックさに驚愕

先述した経緯をもって、衣装製作に並々ならぬ熱を注ぐようになった七星めろん。特に今回のようなモンハン装備については、本人も「トータルの作業時間で考えたら一番」と答えているが、その苦労の過程についても聞いてみた。

七星めろん:モンハンの装備って、モンスターの鱗の質感といった生物感を表現するのが難しくて…。私の性格が、几帳面すぎるA型ということもあって、雑に削った傍から綺麗に整えてしまうんですが、その削り出し作業が本当にスムーズに進まなくて(涙)

初めて使う慣れない工具、得意分野じゃない塗装、衣装だけじゃなく武器とウィッグもあって、そんな中コミケと重なる時期かつ海外案件が入ったり…。集中できるように2ヶ月仕事休んで作ったのがジンオウガです!
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投稿:@nanasemeron 撮影:@marimorumarim

それだけこだわり抜いて自作しているモンハン装備。そのストイックさに驚愕するが、失敗談についても赤裸々に語ってくれた。

七星めろん:パフォーマンス中に床がツルツルすぎて豪快に滑ったり。何食わぬ顔でそのままパフォ続けたんですが、演出だと思われてた…(違うよぉ)

しばらく凹んで『英雄の証』聞けなかったです(泣) ※『英雄の証』はモンハンのメインテーマ曲

進化を続ける七星めろんーー今後の英雄譚に期待

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投稿:@nanasemeron 撮影:@marimorumarim

周りの人に触発されて成長と進化を続けてきた七星めろんに、今後の活動への意気込みを聞いてみた。

七星めろん:応援してくださるみなさん、まずはいつも支えて下さってありがとうございます!

楽しい事を追求し続けた結果生まれたのが「七星めろん」ですが、これからも変わらず“好き”を表現していくと思います。今後とも大きく活動スタイルが変わる事はないと思いますが、表現する側にも力をいれたいですし、技術面をもっと磨いて表舞台に立つ方のサポートをするお仕事も出来たらいいなと思ってます。

1人でも多くの人が私のコスプレや活動に興味を持ったり、見てて楽しいなー!応援したいなー!なんかおもしろい子だなーと感じて貰えたら本望です!

これからもきっと、ひたすら前向きに、どれだけ大変でも楽しみながら活躍を続けていくのだろうと確信できる答えを返してくれた彼女。コスプレ界の英雄となっていく挑戦の日々を、これからも楽しみに刮目しておきたい。

 



画像提供・取材協力

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投稿:@nanasemeron 撮影:@hibari_cam

「世界コスプレサミット2022」日本代表を務め、モデル業だけでなく衣装や造形も手がける実力派コスプレイヤー。その技術と多才さを武器に、テレビ出演や企業のラジオCM担当、特撮でも造形や役者までこなすほか、多数の国内コスプレイベントにゲストとして参加、世界各国でもコスプレ衣装の審査員や造形ワークショップも行うなど、活動の幅をさらに広げている。

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