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「あとは全部お前がやれ」“引っ越し準備”を丸投げしてくる夫 →その後、妻が知ることになった“驚きの本性”とは?

  • 2025.5.13
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

人生の大きな転機には、期待と同じくらい不安もつきものです。とくに住まいに関する決断は、生活そのものを変えるだけでなく、人間関係にも大きな影響を及ぼすことがあります。今回は、長年住み慣れたマンションを手放し、人生を再スタートさせようとした読者・Aさん(仮名)の、苦くも切ない実体験をご紹介します。

「田舎で暮らそう」夢だったはずの二人の計画

4年前の夏、Aさん夫妻は都心のマンションを売却し、故郷で一戸建てを購入して暮らすという大きな決断をしました。

20年住み続けたマンションには、子どもたちとの思い出や夫婦の趣味の品がぎっしり。Aさんは仕事を辞め、掃除や内見対応を一手に引き受け、計画を前に進めました。

「家が見つかったら、一人で先に田舎に住んで。コロナが落ち着いたら一緒に暮らそう」――そう言われていたAさんは、実家や知人の家を転々としながら家探しを続けました。

しかし、なかなか理想の住まいは見つかりません。引き渡し日が迫るなかで、結局一時的に賃貸へ引っ越すことに。ところが夫は「仕事があるから自分の部屋しかやれない。あとは全部お前がやれ」と繰り返し、Aさんにプレッシャーをかけてきたのです。

浮き彫りになる“人には求めるのに自分はやらない”姿勢

賃貸への引っ越しを終えた後も、夫は家探しをやめ、文句ばかり。仕事中と称して自室にこもるも、電話の声が頻繁に聞こえてきました。ついに喧嘩が勃発し、夫は「仕事と両立して引っ越しなんて普通にできる。仕事しないでいつまで甘えてるんだ!」と怒鳴り散らします。

Aさんは愕然としました。「私一人で田舎に住むように言ったのはあなた」「引っ越しも全部私がやってきたのに、誰が甘えてるの?」――問いかけには答えず、無言になった夫の態度は、何より多くを物語っていました。

そして、浮気を疑わせる行動も相次ぎました。年に7回も一人で田舎に行き、Aさんが激痛で救急搬送された翌週でさえ、平然と旅行に出発。そして、決定打となったのは「別居」の提案。売却金を使い込まれることへの不安が口をついたとたん、慌てる夫の姿を見て、Aさんは心を決めました。

すべてを終わらせた日。夫の誕生日に提出した離婚届

「人にばかり求め、自分は一切やらない」そんな夫への怒りと失望を抱えたまま、Aさんは離婚を決意。

2週間後、全財産をきっちり半分にし、なんと夫の誕生日に離婚届を提出しました。思い出の詰まったマンションを手放してまで信じた未来は、結局一人で築いた努力の上に成り立っていた――そんな皮肉が心に残ります。

手放したのは“家”だけじゃなかった。新しい人生を選ぶ勇気

Aさんが手放したのは、マンションという「家」だけではありません。長年の我慢と不均衡な関係、そして「夫婦」という形だけの空虚な関係でした。人生の節目で見えたのは、「人には求めるのに、自分は一切責任を取らない」――そんな夫の本質。

「家族だから」「長く一緒にいたから」といった言葉に縛られず、自分の尊厳と未来を守るために下した離婚という決断。それは、痛みを伴いながらも、自分の人生を取り戻すための勇気ある一歩だったのかもしれません。

今Aさんは、かつての怒りや悔しさを振り返りながらも、新たな生活に向かって歩み始めています。変化のきっかけはいつだって苦しみの中にある――そう気づかせてくれる体験談でした。


※本記事では読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。

アンケート実施日:2025年5月3日
投稿方法:TRILL 募集フォームより
投稿者:50代女性、会社員