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「こっちのセリフだよ!」イケメン俳優の“かわいすぎる熱演”に視聴者翻弄…年下男子の言動に“心わしづかみ”【水曜ドラマ】

  • 2025.6.4

「#やぶせん」が甘くてアツい。

Maritaによるマンガ『やぶさかではございません』を実写化。現在、テレビ東京ドラマNEXT枠にてオンエア中だ。

舞台となるのはサイレントカフェ「アサガオ」。ちょうどスタッフ募集中だったこともあり、主人公・不思議麻衣はカフェに訪れたのをきっかけに、「アサガオ」で働き始める。

そこで出会ったのが距離感近めな年下男子・上下亮だ。互いに恋愛にコンプレックスがあるふたりだったが、亮の提案で互いを「観察し合う関係」に。穏やかで、気配りができて優しく、完璧とも言える亮。でも、ときど感情をあらわにすることもあって……麻衣はそんな亮に次第に惹かれていくようになる。

不思議麻衣を松村沙友里、上下亮を駒木根葵汰が演じる。

愛され女子・麻衣の弱点は恋愛

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(C)「やぶさかではございません」製作委員会

さまざまな資格を取り、多くの職種も経験している麻衣は、仕事面においては完璧女子。気配りも完璧。「アサガオ」で働き始めるも即戦力として店員たちから頼りにされる存在に。

それを鼻にかけることもなく、笑顔で誰にでも優しく接する。裏表があるわけでもない。そんな麻衣の唯一の弱点とも言えるのが「恋愛」。昔の恋がトラウマになっていて、一歩を踏み出すことができないのだ。

明らかに亮から恋愛の矢印が向いているのに、気がつかない。いわゆるニブい女子なのだが、あまり嫌味に感じられない。先入観で恐縮だが、恋愛でニブい女子って天然で、ちょっとドジッ子で「えっ、そんな…私のこと好きなんて……☆」とすっとぼけガールが多い気がする。二度言うが、先入観である。

が、麻衣の場合、仕事ができる。人の心の機微に疎いわけではない。恋愛面において、本気で自信がなくて、異性に好意を寄せられることがないと思っている。一方で女子に愛され慣れている感がある。同性に懐かれ、スキスキムーブをされても笑顔で受け入れる。そちらについては自信があるということなのかもしれない。ある意味、新しいタイプのヒロインである。

振り回されるモテ男子・亮

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(C)「やぶさかではございません」製作委員会

一方の亮は、誰がどう見てもカッコイイ。「アサガオ」にも亮目当ての女性客が訪れるほど。

そんな亮が絶対に麻衣と両想いになってみせる! と強い意志を持ってアタックするが、麻衣のほうがまさか自分が、と思っているのでのれんに腕押し状態。アプローチしてもイマイチ響かない。

でも、麻衣もモテる。もちろん、このモテていることにも本人は自覚がない。誰かに奪われてしまうかもしれない、焦る亮。結果、勇み足でキスをしてしまったり、平静を保てなかったり……とだんだん麻衣に振り回されていく。

序盤はどこかミステリアスなカッコイイ男子、という感じだったのだが、麻衣に入れ込みすぎるあまりに、挙動がおかしいことも。このさじ加減が絶妙。恋に振り回されるいい意味でのみっともなさを駒木根が熱演。かわいすぎて困ったり、嫉妬で狂いそうになる姿をコミカルに演じる。

「いちいち可愛すぎるんだって……」という亮のセリフがあるが、視聴者からすると「こっちのセリフだよ!」である。

めでたく両想い♡からの……

かなり序盤から両片想いのふたりだったが、めでたく付き合いだしてからは相乗効果でかわいさが増している。「ふたりともかわいすぎる」と麻衣&亮カップルにハートをわしづかみにされている視聴者が続出中だ。

また、両片想いから恋人同士になるまでの過程が丁寧に描かれているので、どんな障害が現れたとしても、ふたりなら大丈夫! という安心感が観ていてもある。

付き合う前からあまりにも亮の「好き」の気持ちが大きすぎるので、恋人になったらどういう展開になるのか、と思っていたが、毎回「好き」の大きさを更新していく様子が素晴らしい。イチャイチャしている姿さえもいとおしい。

深夜、ほのぼのカップルに癒され、好きな気持ちに翻弄されている亮の姿にニヤニヤしてみてはいかがだろうか。


テレビ東京系ドラマNEXT『やぶさかではございません』水曜深夜24:30~

ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがあればだいたいご機嫌。