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「風邪だと思っていた」でも、せきが止まらず胸痛まで…病院を転々としてたどり着いた衝撃の病名は

  • 2025.4.30

健康にはいつも自信があり、多少の風邪ならすぐ治ると思っていました。ところが、ある日を境に止まらないせきに悩まされるようになり、その自信はあっけなく崩れ去ったのです。気付いたときには、長引くせきと胸痛に翻弄(ほんろう)される日々が始まっていました。

「絶対に大丈夫」という油断が招いた苦しみ

3カ月もせきに苦しむことになるなんて、最初はまったく想像していませんでした。もともと、インフルエンザで寝込んでいる家族の隣で寝ても病気がうつらないほど元気だったので、「自分は丈夫だ」という思い込みが強かったのです。そのため、せきが出始めたときも深刻に考えず、「そのうち治るだろう」と軽く見ていました。

止まらないせきと胸痛の悪循環が続く日々

しかし、数週間たってもせきは治まらず、1日中ゴホゴホッとせき込む日が続きました。熱はないものの、あまりにせきがひどく、ついには胸痛まで起きるように。以前、風邪で重い症状が出たことがあったので、このときは風邪だろうと考えていました。ほかの家族には症状がなかったため、私の感染源は外出時のどこかだったのではないかと考えています。

胸の痛みと止まらないせきが同時に続くのは本当に苦しく、「これは風邪なのか?」と疑問に思い始めたのを今でもはっきり覚えています。そこで、我慢できなくなった私は近所の病院へ行きました。皮膚科と内科で診てもらったのですが、いずれも大きな問題は見つからず、「たぶん風邪でしょう」という言葉だけが返ってきました。

処方された風邪薬を飲み続けても、せきは改善しません。次に少し大きな病院へ行き、呼吸器内科でも診察を受け、MRI検査までしましたが、そこでも異常なしと言われてしまいました。それでも、あまりにせきと胸痛がつらそうな私の様子を見た先生が、呼吸器の専門検査を受けられる総合病院を紹介してくれました。

ようやくたどり着いた「百日ぜき」の正体

3軒目の病院で呼吸器専門の検査と血液検査を受け、ようやく「百日ぜき(百日ぜき菌という細菌によって起こる急性気道感染症)」という診断が下りました。その時点でせきが出始めてからすでに数週間経過しており、実際に完治するまで約3カ月かかったのを覚えています。病名のとおり「百日前後ずっとせきが続く」病気で、体も心も消耗してしまいました。しかも私は、その後に気管支喘息を発症してしまい、現在も治療を続けています。

思えば、最初に「風邪だろう」と思い込んでいたころに専門の検査を受けていれば、ここまで長引かなかったかもしれません。けれど、原因がわからないまま病院を渡り歩き、ついに答えを得られたときは、ホッとしたのを覚えています。「百日ぜきなんて、自分がなるはずがない」と思っていただけに、病名を聞いた瞬間は驚きと安堵が入り混じった感情でした。

今では、あれほど続いたせきが治まり、胸痛も落ち着いてきましたが、気管支喘息は治療を続けながら日常生活を送っています。自分の健康を過信していたことや、せきを甘く見ていたことが、ここまで長引いた一因だったのだろうと感じています。それでも、病気の原因がわかり、対処に踏み切れたことで体を改めて意識するきっかけになりました。

まとめ

せきが出始めた段階で専門検査を受けていれば、と悔やむ気持ちもあります。しかしこの経験は健康を見直す大きなきっかけになりました。いまは気管支喘息を治療しながら、少しずつ回復を実感しています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:近岡あゆみ/40代女性・主婦

イラスト/sawawa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)


監修者:医師 窪田 徹矢 先生

くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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