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「離婚したら?」病床で母親からの提案…能天気な夫が知らない、裏で行われてる“妻の計画”とは?

  • 2025.5.27

人の心の闇を描く、紙屋束実(闇落ち女子トーク)さん。自身や知人の体験談をベースとしたフィクション漫画を、ブログで発信しています。

重篤な状態から、ようやく回復しつつある女性。そんな中、ICU卒業の話が持ち上がり…?

前途多難

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紙屋束実(闇落ち女子トーク
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紙屋束実(闇落ち女子トーク
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紙屋束実(闇落ち女子トーク

長いICU生活を経て、来週からついに一般病棟へ移ることになった女性。まだ寝たきりの状態で、脳も完全には回復していないものの、少しずつ“退院”という言葉が現実味を帯びてきたことに、嬉しさがこみ上げます。

ICU卒業を翌日に控えた夜。元・産科勤務という看護師さんの計らいで、母乳マッサージを受けることに。出産直後でまだ授乳がうまくいかない中、思いがけない優しさが心に沁みました。

そして迎えた一般病棟での日々。ベッドでテレビを見ていると、何かがおかしいと感じます。どうやら、記憶と時間感覚にズレがあるようで、ICUにいた間の出来事がところどころ抜け落ちている…。その事実を少しずつ実感するうちに、恐怖と不安がじわじわと押し寄せてきます。

そんな不安定な娘を支えようと、母親は毎日お見舞いに来てくれていました。そして、病室で母の口から初めて知るのです。義父が“もしものときの葬式”の話ばかりしていたこと、そして夫がそれを止めるどころか、黙って聞き流していたことを――。

女性の母は、離婚経験者。モラハラ気質で育児にも無関心な夫、さらに将来的には義両親との同居を控える娘の結婚生活に、胸を痛めています。そしてある日、「いっそのこと離婚…したら?」と娘に提案。「子ども二人を連れてウチに来ればいい」と優しく背中を押しました。

女性は「ありがとう」と一言。「ちょっと考えてみる」と静かに答えますが、母が帰った後、思わずこぼした言葉は――「離婚、いいかもね」。

その頃、何も知らない夫は、お弁当を持って病室へ。まさか今、自分が“離婚の準備”をされているなどとは夢にも思わずに…。

これは、夫にとってはあまりに切ない展開かもしれません。妻が倒れたとき、初めて彼女の存在の大きさに気づいたはず。少しずつ回復し、ようやく日常が戻ってくる…そんな希望を抱いている最中での“離婚の兆し”。しかし、妻から見れば、長年積み重なった不満や孤独、そして命の危機に直面してはじめて見えた“家族の温度差”が限界だったのかもしれません。

夫婦のすれ違い――それは些細なズレの積み重ねで、いつの間にか大きな隔たりになるもの。この家族の行く末がどうなるのか、続きが気になりますね。

※実体験をもとにした創作漫画です

ブログ:紙屋束実(闇落ち女子トーク

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