命の現場を描いた医療ドラマは、長年にわたり多くの視聴者の心をつかんできました。リアルな手術シーン、重厚な人間ドラマ、そして時には笑いや感動を交えたストーリー展開は、医療というテーマ以上に「人間とは何か」を問いかけてきます。
今回は全国の20代~60代の男女300名を対象に「日本一の医療ドラマといえば?」というテーマでアンケートを実施。その結果から、視聴者の心に深く刻まれたトップ3の名作をご紹介します。
第3位 ドクターX〜外科医・大門未知子〜(45票)
「私、失敗しないので」の決め台詞でおなじみ、米倉涼子さん演じるフリーランス外科医・大門未知子が主人公の大ヒットシリーズ。2012年にスタートし、2021年のシーズン7まで放送されるなど、長年にわたって高視聴率を記録し続けました。
視聴者からは「スカッとする医療ドラマ」「主人公のキメ台詞がカッコ良く、信念も憧れてしまう」といった声が多数。組織に属さず、医師としての信念を貫く主人公の姿は、令和の働き方にも通じる“個の強さ”を象徴していると言えそうです。
毎回スカッとさせてくれる展開で面白いため(28歳/女性)
米倉涼子演じる大門未知子のセリフ「私、失敗しないので」が気持ちいい!(42歳/女性)
何度も見ても飽きないドラマ。大門未知子が患者を救うシーンがカッコいいです。(36歳/男性)
第2位 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(47票)
2008年にスタートし、医療ドラマに“空”という新たな視点を持ち込んだ『コード・ブルー』が第2位にランクイン。山下智久さん、新垣結衣さん、戸田恵梨香さんら若手俳優陣の成長と共に、シリーズも深みを増していきました。劇場版が公開された2018年には、社会現象とも言える大ヒットに。
「医療現場の厳しさを知れた」「医師としても人間としても成長を感じるドラマ」など、青春群像劇としての側面も評価されています。緊迫感あふれるヘリ搬送シーンは、今でも多くの視聴者の記憶に残っています。
ストーリーもおもしろいがキャストが最高(30歳/男性)
医療のリアルな現場と、登場人物の成長を描いたストーリーが高く評価されていたから。(30歳/女性)
医療従事者ですが、とてもリアルで救急医療に興味を持たせてくれるドラマだった(32歳/女性)
第1位 白い巨塔(70票)
堂々の第1位に輝いたのは、山崎豊子原作の不朽の名作『白い巨塔』。1967年の初ドラマ化以降、田宮二郎版(1978年)、唐沢寿明版(2003年)、岡田准一版(2019年)と、時代を超えて幾度も映像化されてきました。
特に2003年版は平均視聴率23.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録し、現代の医療と権力闘争をリアルに描いた傑作として高い評価を受けています。
「重厚感のあるストーリーが良かった」「登場人物の複雑な心情や倫理的な問題に焦点を当てたストーリーが非常に印象的」との声が多数。医療ドラマでありながら、社会派ドラマとしても高い完成度を誇り、“日本一の医療ドラマ”という称号にふさわしい作品です。
ディープな裏事情のある医療界の物語が面白い(49歳/女性)
医者の世界の我々の知らない部分と生命の尊厳のようなものを感じる壮大なドラマだと思います。(66歳/男性)
高視聴率で出演俳優がそうそうたる顔触れ、海外でもリメイクされたなど日本一に相応しい医療ドラマだと思ったため。(58歳/男性)
あなたにとっての“日本一の医療ドラマ”はどの作品ですか?
時代を超えて語り継がれる名作たちは、今もなお、私たちに問いを投げかけ続けています。
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調査方法:インターネットサービスによる任意回答(自由回答式)
調査実施日:2025年4月4日~2025年4月5日
調査対象:全国の20代~60代
有効回答数:300名