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飛行機で「責任者を呼んできて!」と激怒する乗客 CAがそのワケを尋ねると「実は…」→乗客が明かした“衝撃の真相”とは?

  • 2025.4.10
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。元国際線CAのかくまるめぐみです。

快適で楽しい空の旅を過ごしていただきたいと願い、客室乗務員は心を込めておもてなししています。しかし、残念ながらサービスにご満足いただけず気分を害されるお客様や、クレームをいただくことがあるのも事実です。

今回は、私たち客室乗務員も予想外だった「まさかの原因」で立腹されたお客様との忘れられないエピソードをご紹介します。

搭乗時から漂う不穏な空気...

日本からヨーロッパへと向かう便に乗務していたときのことです。

満席のお客様をお迎えする中、明らかに不機嫌なご様子の女性のお客様が目に留まりました。ご挨拶しても返事がないだけでなく、目を合わせようともしてくれません。

そのお客様のことが気になりつつも「どうか何事もおこりませんように」と、胸に小さな不安を抱えていました。

「責任者を呼んできて!」お食事の選択ができず激怒

お食事のサービスが始まりましたが、そのお客様は機体後方にお座りだったため、お食事をお伺いする順番が遅くなってしまいました。

しかも、あいにくその日は洋食が予想以上に多く出てしまい、お客様の順番になる頃には和食しか残っていなかったのです。

不安を押し隠しつつ、お客様に和食しか提供できないことを丁重にお詫びしご説明すると、みるみるうちにお客様の表情が険しくなっていくのがわかりました。

「ほかの人は食事を選べたのに、不公平ですよね」とご納得いただけず、ついには「責任者を呼んできて!」と怒りが露わに......。

しかし、客室乗務員はこのような状況に遭遇した際は「お客様の怒りの原因は、目の前のトラブルだけではないかもしれない」と、常に広い視野を持つように心がけています。

実際、このお客様は搭乗されたときから不満そうなご様子でした。そこで、私たち客室乗務員は、飛行機に乗る前から何か問題があったのではないかと推測したのです。

最初のアプローチとしてお飲み物のおかわりをお伺いしながら、お客様が心を開いてくださるように、世間話を交えながらお話を伺うことにしました。

怒りの元凶はまさかの「味噌」!?

お客様に寄り添いお話を伺っているうちに、私たち客室乗務員も予想外の驚くべき事実が明らかになったのです。

「実は、保安検査場で味噌を没収されてしまったんです。味噌が液体だなんて知らなくて......」。そう語るお客様の表情は、怒りから悲しみに変わっていました。

詳しくお話を伺うと、ヨーロッパに住むご友人へのお土産として高級味噌を3つも購入して持参したのに、全て没収されてしまったとのこと。

実は、国際線をご利用の際は液体物の機内持ち込みに関して、下記のような厳しい制限があるのです。

  • 1容器あたり100ml以下
  • 液体物は透明な1L以下の再封可能な袋に入れる
  • 1人1袋まで持ち込み可能 など

意外かもしれませんが、味噌も「液体物」として扱われます。お客様は味噌を規定量以上お持ちだったため、機内に持ち込むことが許されず保安検査場で放棄(没収)するしかありませんでした。

しかも、スーツケースの中で味噌が潰れてしまうのを避けるために、あえて手荷物に入れて大切に持ってこられたそうです。

このような経緯があったために搭乗前からすでに不満が募り、さらにご希望のお食事を選べなかったことが重なって感情が爆発してしまったのでしょう。

意外な落とし穴!「液体物」として扱われる食品とは?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

国際線では味噌のほかにも、液体物として扱われる意外な食品があります。例えば、ゼリーやプリン、ヨーグルト、生クリームなども100mlを超える場合は機内持ち込みができません。

ただし、保安検査場を過ぎてからの売店などで購入したものは、液体物であっても機内持ち込みが可能です。

一方で、ベビーフードや液体ミルク、処方薬など特別な理由がある場合は例外となることもありますので、ご利用の航空会社にご確認ください。

また、液体物の機内持ち込み制限は国内線と国際線で異なるだけでなく、国や航空会社、空港によっても違いがあるため、飛行機をご利用の際は最新の情報をチェックしておきましょう。

お子様もがっかり...液体物以外に要注意なものとは?

液体物以外にも、必ず保安検査場で没収されてしまうのが「花火」です。

家族連れのお客様が「旅先のビーチで花火を楽しみたい」と持参され、保安検査場で没収となるケースをよく目にしました。

花火は機内持ち込みはもちろんのこと、預け入れ荷物の中に入れることも禁止されています。なぜなら、花火は火薬を使用しており危険物として扱われるためです。

飛行機をご利用に際は花火は持参せずに、現地でお買い求めくださいね。

安全で快適な空の旅をお楽しみいただくために

「これから出発!」というときに大切なものを没収されてしまっては、旅のスタートが台無しです。

特に国際線の場合、機内持ち込み手荷物のルールが細かく定められています。未然にトラブルを防げるよう、出発前にしっかり確認しておきましょう。

今回のエピソードが、空の旅のヒントになれば幸いです。それでは、楽しい空の旅を!


ライター:かくまるめぐみ

大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリアに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、日々記事を執筆中。