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男性医師「なんで看護師の君が言ってんの?」私「えっ?」続く、お医者様気質な“衝撃発言”にイラッ

  • 2025.5.29
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

医療現場では、患者さんのために医師と看護師が連携して治療にあたります。しかし時として、立場の違いを盾にした横暴な態度が、現場の雰囲気を悪くしてしまうことがあります。

今回は、現役看護師のAさん(仮名)が体験した、横暴な医師から言われた衝撃の一言について紹介します。患者さんのことを思って行った報告が思わぬ展開を迎え、最終的には意外な結末となったエピソードです。

患者さんの様子を報告しただけなのに…

これは、看護師として勤務している私が経験した、40代の内科医の男性医師とのエピソードです。

私が日勤リーダーをしていたある日のことです。

その先生の患者さんで、お通じが3日ほど出ていない方がいました。患者さんも「お通じが出なくて苦しい」と訴えがあり、お腹も張っていました。内服薬を確認したところ、緩下剤(便通を良くする薬)を飲んでいなかったため、その旨を主治医に報告しました。

「先生の担当の○○さんですが、お通じが丸3日出ていません。お腹も張っており、患者さん本人もお腹が苦しいと言っています。緩下剤を飲んでいないので、処方するかご検討お願いします」

すると先生は、

なんで看護師の君が内服処方するか検討しろって言ってんの?」と一言。

予想もしていなかった返事に私は思わず「え?どういうことですか?」と聞き返してしまいました。すると、

だから、看護師がなんで医者に指示してるの?」と言われたのです。

そこでようやく先生が「俺の言うことに全部従え」という“お医者様気質”であることを読み取った私。

じゃあなんて言えばいいですか?」と聞いたところ、

普通に便が出ていないだけでいいから。内服を出すか出さないかを決めるのは医者である僕だからね」と言われました。

あまりの横暴さに私もイラッとして、

じゃあ先生が直接患者さんのところへ行って話を聞いてあげてくださいね。こちらはちゃんと報告しましたから

と言い捨てるように電話を切りました。

その後先生から緩下剤の内服が処方され、心の中で「最初から普通に出してくれればいいのに…」という気持ちになりました。

それから数週間後、その先生の横暴さがあまりに目立ったのか、院長直々に注意されたようです。

それからは人が変わったかのように、穏やかに看護師の報告を受けてくれる先生になりました。

患者さんのための連携が必要

看護師からの報告は、患者さんの状態を医師に伝える大切なコミュニケーションです。Aさんは患者さんの苦痛を和らげようと、適切な報告を行ったにもかかわらず、医師からは「指示」と受け取られ、立場の違いを理由に横暴な態度を取られてしまいました。

医療現場では、医師と看護師それぞれに専門性があり、お互いの知識と経験を活かして患者さんのケアにあたることが重要です。立場に上下はあっても、患者さんのためという共通の目標に向かって協力し合うことが何より大切でしょう。

幸い、このエピソードでは院長からの注意によって医師の態度が改善され、その後は良好な関係を築けるようになったとのこと。患者さんにとっても、医療スタッフにとっても、より良い環境になったことは何よりです。

医療現場に限らず、どんな職場でも相手を尊重し、建設的なコミュニケーションを心がけたいものですね。


《取材協力》
現役看護師・Aさん
2011年に正看護師を取得し、急性期病院と施設内訪問看護を経験。現在は子どもに関わる仕事に従事中。看護師×webライターとして活動中。「言葉」で人を救いたい!と、心に響くような発信を意識しています。3人の子どもを育てながら働くパワフルママ。