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「ぶっち切りの最高傑作」朝ドラ史上初…?ファンを唸らせた“異例の設定” 【朝ドラ最高峰】と語り継がれる理由

  • 2025.4.13

老若男女問わず、幅広い世代から人気を集めるNHK「連続テレビ小説」シリーズ、通称・朝ドラ。1961年の放送開始から2025年までに112作もの作品が制作され、「最高峰」と称される作品は1つに限りません。今回は、そんな“史上最高”の朝ドラ5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2021年放送のドラマ『カムカムエブリバディ』をご紹介。三世代にわたる長い歴史を描いた本作の魅力とは…?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

母・娘・孫の3世代ヒロイン!“史上最高”の朝ドラ『カムカムエブリバディ』

(C)SANKEI
  • 作品名:ドラマ『カムカムエブリバディ』
  • 放送期間:2011年10月3日~2012年3月31日

あらすじ

大正・昭和・平成・令和の100年以上にわたる母・娘・孫の三世代の物語を描いたNHK「連続テレビ小説」第105作

日本でラジオ放送が開始された1925年、岡山県の和菓子店に橘安子(上白石萌音)が生まれます。温かい家庭と美味しい和菓子に囲まれて元気に育った安子は、名家の長男である雉真稔(松村北斗)と結婚。後に、2人の間にるい(深津絵里)と名付けられた娘が生まれます。

その後、安子は戦争をきっかけにさまざまな苦難を強いられることに。しかし、ラジオ英語講座の放送開始をきっかけに、安子の人生は明るい方向へと向かっていくのでした。その後、るいやるいの娘・ひなた(川栄李奈)をメインに、昭和から平成、令和へと時代を変えてヒロインたちの生き様が描かれていきます—。

とあるキャラクターの生き方に賛否両論…?ドラマ『カムカムエブリバディ』が人気の理由とは?

100年という長い期間を時代設定に据えていることもあり、展開の速さが話題を集めた『カムカムエブリバディ』。展開が早いにも関わらず、丁寧に描かれた3人のヒロインの生き様や、美談だけではない家族のかたちを描いている部分などが高く評価されています。SNSでは「どうしてこんなに涙が出てしまうのだろう」「朝ドラ史上ぶっち切りの最高傑作」「感情移入して継続して観れた唯一の朝ドラ」などの絶賛コメントが寄せられていたようです。

そんな『カムカムエブリバディ』ですが、深津絵里さん演じる大月るいの夫・大月錠一郎(オダギリジョー)の生き方も話題に。無職で不器用な錠一郎に対し、一部の視聴者から「子育てに集中してて働いてないのに、収入大丈夫かな」、「ジョーさん無職か…」など不安の声も上がっていたようです。

しかし、錠一郎は父として妻や子どもたちに正しい生き方を示します。特に、ひなた(新津ちせ)の子育てに不安を感じるるいに対して言った「ひなたは10歳や。僕は10歳のお父さん。るいは10歳のお母さん。一緒に大きくなってったらいいねん」というセリフに、SNSでは「世界中のパパママがきっとこの言葉に救われる」「こんなん言ってくれるジョーさんがいるだけでいいよ」と感動するコメントで溢れていたようです。

「朝ドラ史上、無職で何もしていない夫なのにこんなに嫌われなかったジョーさん改めてすごい」とのコメントからもわかる通り、新たな家族のかたちに肯定的な空気が広がったことも、本作の魅力のひとつではないでしょうか。

キュンキュンシーンも見どころ!ドラマ『カムカムエブリバディ』

展開の速さやリアルな家族のかたちを描いているのが魅力の『カムカムエブリバディ』ですが、3人のヒロインによる恋愛模様も見どころ。朝ドラのヒロインは基本1人ですが、本作のヒロインは3人なのでキュンキュンできるシーンも3倍。「甘酸っぱい恋模様が朝ドラの醍醐味!」という方も、『カムカムエブリバディ』にきっとハマることでしょう。

まだ『カムカムエブリバディ』を観たことがない方、また本記事を読んで『カムカムエブリバディ』に興味を持っていただけた方は、“3人のヒロインと100年間の時代設定”という斬新な朝ドラをぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です。