結婚をし、同じ家で共働きとして生活し始めると出てくる「お財布問題」。2人の収入をまとめて管理し、そこからお小遣いや固定費などを支払う「同じお財布を使う派」もいれば、2人でそれぞれ貯金や収入を管理し、たとえば食費は奥さんで固定費は旦那さんが払う「別財布派」など、各家庭によりお財布事情は違いがありそうです。
SNSで、「別財布の家庭に出会わないんだけど、別財布の人っていますか?」といった投稿がされ話題となっています。
それに対して「どうやって支払いとか決めているのか気になる」「一緒なのが考えられないです!」などさまざまなコメントが寄せられていました。
そこで今回は、同じ家で暮らしている共働きの夫婦を対象に、夫婦で別財布にしているかどうか調査しました。
夫婦で別財布にしていますか?していませんか?
全300件(有効票)から寄せられたアンケートの結果はこちらです!
夫婦で別財布にしていますか?という質問に対する回答は以下のとおりです。
- 項目ごとに分担を決めている:100票
- その時々でなんとなく分担している:53票
- 共同の口座に決まった額を入れて管理している:83票
- すべて同じ財布にしている:37票
- その他:27票
今回は、「項目ごとに分担を決めている」方が多い結果となりました。
寄せられた意見を紹介します。
項目ごとに分担を決めている方の意見
収入に差があるから
収入の差があるので収入の多い方が金額の大きい物を支払うようにしています。その方が家庭円満になります。
(40代男性・会社員・静岡県)
給料に差があるので、そのようにしています。会社の拘束時間も違う分、代わりに家事で差がついています。
(30代女性・会社員・佐賀県)
干渉されたくないから
自分で稼いだ分は自分で好きに使いたい。自分もお金の使い方について干渉されたくないので別財布です。子供ができたら話は変わってくるかなと思いますが、現状では別財布で問題なく暮らせてます。
(30代女性・会社員・東京都)
夫婦であっても、支出の優先度や使い方が異なる場合があるので、別財布にすることでそれぞれの価値観を尊重できる。
(50代男性・フリーランス・中国地方)
揉めたくないから
全てを分けてしまった方が何も争わないでいいので結果的に楽だと思いましたので、分けることにしています。
(30代男性・フリーランス・京都府)
各自、趣味が同じものや違うものがあるので、金銭面で揉めないよう、分担を決めて支払いをお任せしているからです。
(20代女性・会社員・大阪府)
「項目ごとに分担を決めている」方からは、「収入に差があるから」という意見が多く寄せられました。「もめたくない」「干渉されたくない」ため分担制にしているという声も。
共同の口座に決まった額を入れて管理している方の意見
平等だから
項目ごとに分類すると、全く平等というわけにはいかず、少しずつ不満が溜まりそうだし、決まった額を入れることで、残りは確実に自分の自由ということがわかるので、趣味や娯楽に使いやすい。
(20代女性・会社員・東北地方)
2人にかかわるお金は平等にしておきたいので、あらかじめ毎月決まった額をお互い口座に入れ、光熱費や家で食べる分の食費など、共同のものについては折半。あとはお互い好きに使ってる。
(30代女性・会社員・関東地方)
残りは自由に使えるから
お互いにお金の管理に不安がないので、水道光熱費等、家庭でかかるお金を引き落とす口座に毎月お互いがお金を入れて、それ以外の個人的な支出はそれぞれが管理している。
(40代男性・自由業・山口県)
基本的に一定の金額をそれぞれ毎月家にいれており、余ったお金は個人が自由に使ってよいことにしています。その方がある程度自由があり、自分が買いたいときに買いたいものを自由に買えるのでストレスがないです。
(40代女性・自営業・神奈川県)
「共同の口座に決まった額を入れて管理している」方からは「平等だから」という意見が寄せられました。
その時々でなんとなく分担している方の意見
収入が一定でないから
ひとつの財布にして固定費、生活費を出しています。自営業の為、毎月の収入が一定ではないので残りを貯蓄に回す様にしています。
(50代男性・自営業・東北地方)
夫婦お互いにフリーランスで収入に波があるため、その都度分担するようにしています。家賃・駐車場・交通費は夫、学費・光熱費・食費(外食含まず)は私といったざっくりした取り決めはしています。
(40代女性・フリーランス・台湾)
負担が偏るから
家計簿は付けていたけど、片方の負担になるため喧嘩の原因になるのでやめました。その都度考えながらやるようにしています。
(30代女性・イラストレーター・愛知県)
あまり厳密にやりすぎても疲弊してしまうので、ざっくり決めて、とくにこだわらないようにしています。
(20代男性・会社員・東京都)
決めるのが面倒
管理やルール決めが面倒なので、明確には分けていない。基本的な固定費は夫の口座から、その他の変動費は妻の口座から出すことが多い。
(30代男性・会社員・鳥取県)
最初はきっちり分担するつもりでそのように相手にも伝えていたが、相手がその話を曖昧に終わらせて勝手に支払い続けているから。改めて話し合うのも面倒だなと思って任せている。
(30代女性・会社員・神奈川県)
「その時々でなんとなく分担している」方は、「収入が一定でない」「負担が偏るから」といった意見が寄せられました。役割分担を「決めるのが面倒」との声も。
すべて同じ財布にしている
2人共、給料はあまり高くない為、家計のやりくりは妻に任せています。自分の給料も全額妻が管理しています。その中から少しのお小遣いを貰っています。
(40代男性・会社員・東海地方)
我が家は完全同財布です。夫のお金の管理能力が無さ過ぎて、自由に使えるお金のみ夫に渡しています。
(60代女性・パート・山形県)
以前は別々の財布で折半していたが、やや使い過ぎてしまうところがあった。貯蓄をしていきたいので同じ財布にするようにした。
(30代女性・九州地方)
収入に差があり、片方がお金の管理を担当しているというコメントが多数。お金を管理している側は、収入が多いほう、少ないほう、どちらのパターンもありました。
その他の方法
お互いの口座にそれぞれお給料が入るが、払うタイミングによって払える方が払うというシステム。どちらも全く浪費癖がないので、特にお金に縛りを設けていない。
(40代女性・会社員・滋賀県)
基本、二人の稼いだお金は均等に二人の貯蓄口座に分配しています。お互いに家計簿をつけ、使途不明金を見つけるようにしています。
(50代男性・会社員・埼玉県)
家賃、光熱費や食費など基本的に全て割り勘で、化粧品など個人的な買い物は自分につけるようにしています。
(20代女性・会社員・茨城県)
1ヶ月にかかった生活のための費用を、個人的な買い物以外は全て足して2で割っています。
(20代男性・会社員・山口県)
個人的な買い物以外は完全折半というご家庭もあれば、払えるほうが払えるタイミングで払うというご家庭もあり、さまざまな意見が寄せられました。
夫婦が納得できる管理方法を
今回の調査では、「項目ごとに分担を決めている」方が多い結果となりましたが、他の意見と大きな差はありませんでした。「項目ごとに分担を決めている」方の意見として、夫婦で「収入に差がある」ことや、しっかりと分担を決めることで金銭管理で「揉めたくない」「干渉されたくない」という方が多いようです。
次に票が集まったのは「共同の口座に決まった額を入れて管理している」方で、夫婦で「平等」であり、「残りは自由に使えるから」という意見が寄せられました。一方で「その他」の意見として「すべて同じ財布にしている」という意見も。パートナーのお金の使い方や貯蓄などを考えて同じ財布にしている方が多いようです。
夫婦で意見をすり合わせておくべき「お財布問題」。収入や働き方、考え方など、各家庭で事情にかなり違いがあるようです。どの方法が正解というわけではなく、お互いが納得できる管理方法を決めていきたいですね。
※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています
・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/3/25〜2025/3/26
・調査対象:全国/18歳以上/性別不問/夫婦共働きで同世帯に住む方対象
・有効回答数:300