ファミリーマート(東京都港区)が、コンビニチェーンとして初となる、お礼品がすぐに全国の店舗で引換可能できる「ファミマふるさと納税」を3月25日からスタートします。
地域社会の拠点の一つとして、地域や自治体と相互連携、協働による活動を推進してきたファミリーマートは、2024年7月に「ふるさと納税でのお困りごと」について30万人超に調査したところ、1位が「返礼品がいつ届くのか分からない」(41.3%)という結果だったということです。
多くの自治体では寄附からお礼品の発送まで約2週間~2カ月程度を要しているのが現状です。配送では、日時指定できないことが多く、電子商取引(EC)市場の伸びにより宅配便取扱個数の増加、宅配便の運転手不足も深刻化しており、再配達などに課題が出ているということです。
サービスを開始した「ファミマふるさと納税」は、ファミマの公式アプリ「ファミペイ」を経由した専用サイトで、自治体とお礼品を選び寄附すると、すぐさま「ファミペイ」内に、お礼品の電子クーポンが到着。発行された電子クーポンは90日間以内に、全国のファミリーマートの店舗でユーザーのタイミングで引き換えることができます。
お礼品の第1弾は、ファミリーマートプライベートブランド「ファミマル」の「新潟県津南の天然水」やコンビニエンスウェア「今治タオルハンカチ」のほか、サラダチキンスティックなど、ファミリーマートの店舗で取り扱いのある商品20品。1000円から寄附できます。
今回の取り組みについて、同社は「ファミリーマートのインフラを活用し、お客さまの好きなタイミングで、いつものファミリーマートでお礼品を引き換えることができるため、お客さまの利便性が高まると同時に、自宅への配達や再配達を削減し、環境負荷を増やさない仕組みとすることで、持続可能な社会の実現にも寄与できると考えております」とメッセージを送っています。
オトナンサー編集部