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部下の相談に「どうしてそう思う?」「大丈夫」はNG!デキる人の“コーチング”を『ドラゴン桜』に学ぶ!

  • 2025.5.14
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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク

元暴走族の弁護士・桜木建二が、経営破綻状態の私立龍山高等学校を再建するために「5年後に東大合格者100人」という大胆な目標を掲げ、様々な受験テクニックや勉強法を教え合格へと導く三田紀房作の『ドラゴン桜』(講談社)。本作品は受験マンガの金字塔として知られています。

しかし、『ドラゴン桜』を単なる受験対策マンガと侮ることなかれ!

『ドラゴン桜』には、学生だけでなくビジネスパーソンの現場でも即実践可能かつ、“仕事に効く”本質が盛りだくさんなのです。

本記事では、ビジネスパーソン必見の注目の話をピックアップしています。

魚が釣れなくて困っている人にすべき行動は?(『ドラゴン桜』7巻・67限目より)

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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク
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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク

目の前に飢えて困っている人がいたらあなたはどうするか—。

「魚を釣ってあげる」と答えた人は一見、人間愛に溢れ寄り添った行動に見えて、実はその人の能力を認めておらず、“過小評価”していることにほかならない、と芥山先生は言い放ちます。

また、こういった「〜してあげよう」というマインドを持ってしまう先生(ビジネスの現場では上司)は、生徒(ビジネスの現場では部下)に対して一生付き添ってあげることはできません。保護された状態だった彼らが脱線してしまった場合、きっと自力で起き上がることはできないでしょう。

相談を受けたときのベストアンサー

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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク
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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク
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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク

あなたは部下から相談を受けたとき、どのようにアドバイスをするでしょうか。

「どうしてそう思う?」「大丈夫だよ」「がんばればできるよ!」でしょうか?

これらの返答はすべてNoです

答えがない状態だから相談しているのであって、「どうして?」と聞いても答えが出てくるわけはありません。また、すでに精一杯頑張っている人に向けて「頑張れば〜」などと言うのもご法度。

この場合の正解は会話を切らずに「相談相手が言ったことを繰り返す」です。その場合のポイントは、相談内容を少し違う言い方をして繰り返すこと。そうすると自分の言ったことを理解されたと思い、心を開くことができ十分なコミュニケーションができると言います。

ティーチングよりコーチング

 

魚釣りに話を戻すと大切なのは、魚を代わりに釣ってあげることではなく「魚の釣り方を教えてあげること」!無条件で助けてあげる「ヘルプ」だと、その場しのぎにはなるかもしれませんが、問題の根本は解決されず、長期的にみると問題が大きくなってしまう可能性が考えられます。

しかし、釣りの仕方を教える=「サポート」の場合、将来的に自分で船を作り海へと漕ぎ出し、未知の魚を釣る…なんてこともあり得るかもしれません。

「ヘルプ」か「サポート」か、本当に相手を信頼しているのならどちらを選べばいいのか、一目瞭然ですね。

人間関係における根底にある「信頼」

落ち込んだり悩んだりしている人に、立ち上がって活躍してもらうには、まず相手への「信頼」が必要不可欠。信頼が相手に伝わると、次第に心を開いてくれたり前を向くことができたりするようになります。

このことは、教師と生徒だけでなく、親と子や、上司と部下といった幅広い関係に当てはまる、重要なことですね。


「ドラゴン桜」©︎三田紀房/コルク

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

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『ドラゴン桜』第7巻・67話を読む!
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