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男性「この荷物をどかせ!」飛行機にて乗客同士が口論に…掴み合いにまで発展?!→しかし、その時CAが見せた“神対応”とは?

  • 2025.3.31
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飛行機をご利用になる際に、「荷物が増えすぎてしまった!どうしよう......」と慌ててしまった経験はありませんか?

実際、お土産やお手荷物をたくさん抱えて搭乗されるお客様は、珍しくありません。しかし、機内の収納スペースには限りがあります。そのため、時には予期せぬトラブルが発生することも。

今回は、私が乗務中に実際に遭遇した「収納棚をめぐるお客様同士のトラブル」のエピソードをご紹介します。

知っておきたい荷物収納のポイントや、CAの「ここだけの話」もご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

「ここは俺の場所だ!」機内でまさかの掴み合いが勃発!

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

満席のお客様を機内でお迎えし、そろそろ全てのお客様が搭乗完了となるタイミングでした。

すると突然、機体後方から男性の大きな叫び声が。慌てて駆けつけると、男性のお客様が激高されていました。

「ここは俺の場所だ!この荷物をどかせ!」と、荷物の持ち主と思われる男性に大きな声で詰め寄っています。

詰め寄られた男性客も、「空いてたから入れたんだ!後からきたお前が悪い!」と一歩も引きません。

お互いに声を荒げ、あろうことか胸ぐらを掴み合う事態にまで発展してしまったのです。

試されるCAの機転とトラブル解決策

女性CAにとって、激高する男性二人の仲裁は恐怖心を感じるのが本音です。しかし、このままでは定刻通りに出発できません。

この状況を目の当たりにした私たち客室乗務員は、すぐに間に入り冷静に対応しました。

こうしたケースでは、まずは両者の言い分を丁寧に伺うことが大切です。お話ししていただくうちに気持ちが整理され、落ち着かれる方が多いためです。

この時も、お話しを伺ううちに少しずつ落ち着きを取り戻され、別の空きスペースを見つけてお手荷物を収納していただくことで一件落着となりました。

「掴み合いがヒートアップしてしまい、お客様が怪我される事態に至らず本当によかった......」と胸を撫で下ろしたことを鮮明に覚えています。

座席上の収納棚は誰のもの?

もしかすると、「座席上の収納棚は自分専用」とお考えの方が多いのではないでしょうか。

しかし、どの航空会社でも「収納棚はすべての搭乗客が共有するスペース」と位置付けており、座席番号に関係なく、空いているところに荷物を収納して問題ありません。

なぜなら、座席上に収納棚がなかったり、上の棚に機内備品が入っていたりして、お客様が座席上の収納棚を使用できないケースもあるためです。

つい、座席上の収納棚は自分専用のスペースだと思ってしまいがちですが、共有スペースであると覚えておきましょう。

今回立腹されたお客様も、「座席上の収納棚は自分専用のスペースだと思っていた」と勘違いされており、機内の収納棚は共用であることを説明しご理解いただきました。

【トラブル回避術】荷物収納のポイント6つ

荷物収納をめぐるトラブルを防ぐためにも、次の6つのポイントを押さえておきましょう。

  1. 各航空会社が制限する手荷物のサイズ・個数・重さなどを守る
  2. 航行中によく使う物は前の座席下に収納する(立ち上がる必要がなく、シートベルトサイン点灯中でも荷物を取り出せるため)
  3. 棚に収納時は荷物を寝かせずに立てる(スペースが生まれ、より多くの方が利用できるため)
  4. 液体が入っている荷物は前の座席下に収納する(破損した場合、頭上から液体が漏れ出すリスクがあるため)
  5. 荷物を無理に重ねて収納しない(棚を開けた際に荷物が滑り出て、怪我する危険性があるため)
  6. 荷物は自分の座席よりも前方に収納する(降機する際に、流れに逆らわずに荷物を取り出せるため)

機内の収納棚に関する「CAのここだけの話」とは?

最後に、「CAのここだけの話」をご紹介します。

飛行機を降りる際に収納棚からお手荷物を取り出したあとは、棚の扉は閉めずに開けたままで構いません。

理由は、お客様が降機されると客室乗務員はお忘れ物チェックをするために、全ての棚の扉を開けなければならないためです。

ですから、CAのここだけの話ですが「収納棚の扉は開けたまま降機していただいた方が、手間が省けてありがたい......」というのが裏事情であり本音なのです。

飛行機をご利用の際には、今回お伝えしたトラブル回避術のポイントを思い出していただき、少しでもお役に立てたらうれしいです。

それでは、快適な空の旅をお楽しみください。


ライター:かくまるめぐみ
大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、日々記事を執筆中。