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意外と忘れている大人が多い?!「(−16)÷(−16)÷(−16)÷(−16)」→正しく計算できる?

  • 2025.3.22

計算法則を正しく理解していれば、計算式が長くなっても答えを求めることができます。

正しい答えを導くことができるか、この記事の問題に挑戦してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
(−16)÷(−16)÷(−16)÷(−16)

まずは自分で計算してみましょう。

解説

今回の計算問題の答えは「1/256」です。

途中の計算式は次のようになります。

  (−16)÷(−16)÷(−16)÷(−16)
=(−16)×(−1/16)×(−1/16)×(−1/16)
=1/256

どのようなポイントに注意しなければいけないか、詳しく確認をしましょう。

まず、今回の問題は、負の数の割り算です。

正負の数(プラス・マイナス)を含んだ掛け算・割り算では、「符号部分」と「数字部分」を分けて考えることができます。

そして、正の数と負の数を掛け算や割り算する場合、答えの符号の決め方には、以下のようなルールがあります。

(−)が偶数個の掛け算・割り算 → 答えの符号は(+)
(−)が奇数個の掛け算・割り算 → 答えの符号は(−)

今回の問題である「(−16)÷(−16)÷(−16)÷(−16)」の場合を確認してみましょう。

符号:
(−)が四個の割り算 → 答えの符号は(+)
数字:
  16÷16÷16÷16
=16×(1/16)×(1/16)×(1/16)
=1/256

割り算の計算は、掛け算に変換することが可能です。掛け算にするときは、数を逆数にします。

「÷16」は「×(1/16)」に変換

分数の掛け算に変換したあとは、約分を行い、分母と分子でそれぞれ掛け算をしましょう。

以上より、符号と数字を組み合わせて、答えは「1/256」となります。

地道に割り算を行い、「0.00390625」と小数で求めることもできます。ですが、非常に面倒な計算になってしまうため、分数で計算をするのが良いでしょう。

まとめ

正しい答えを求めることができたでしょうか。

今回紹介した問題は、算数・数学の基礎となる計算なので、間違えてしまった方は復習をしましょう。

当メディアでは類似問題を数多く出題していますので、ぜひチャレンジしてみてください!

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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