計算法則を正しく理解していれば、計算式が長くなっても答えを求めることができます。
正しい答えを導くことができるか、この記事の問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
(−16)÷(−16)÷(−16)÷(−16)
まずは自分で計算してみましょう。
解説
今回の計算問題の答えは「1/256」です。
途中の計算式は次のようになります。
(−16)÷(−16)÷(−16)÷(−16)
=(−16)×(−1/16)×(−1/16)×(−1/16)
=1/256
どのようなポイントに注意しなければいけないか、詳しく確認をしましょう。
まず、今回の問題は、負の数の割り算です。
正負の数(プラス・マイナス)を含んだ掛け算・割り算では、「符号部分」と「数字部分」を分けて考えることができます。
そして、正の数と負の数を掛け算や割り算する場合、答えの符号の決め方には、以下のようなルールがあります。
(−)が偶数個の掛け算・割り算 → 答えの符号は(+)
(−)が奇数個の掛け算・割り算 → 答えの符号は(−)
今回の問題である「(−16)÷(−16)÷(−16)÷(−16)」の場合を確認してみましょう。
符号:
(−)が四個の割り算 → 答えの符号は(+)
数字:
16÷16÷16÷16
=16×(1/16)×(1/16)×(1/16)
=1/256
割り算の計算は、掛け算に変換することが可能です。掛け算にするときは、数を逆数にします。
「÷16」は「×(1/16)」に変換
分数の掛け算に変換したあとは、約分を行い、分母と分子でそれぞれ掛け算をしましょう。
以上より、符号と数字を組み合わせて、答えは「1/256」となります。
地道に割り算を行い、「0.00390625」と小数で求めることもできます。ですが、非常に面倒な計算になってしまうため、分数で計算をするのが良いでしょう。
まとめ
正しい答えを求めることができたでしょうか。
今回紹介した問題は、算数・数学の基礎となる計算なので、間違えてしまった方は復習をしましょう。
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※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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