小さな子どもは、目に入るいろいろなものに興味を持ってしまうもの。つい、陳列されている商品やスーパーの備品を触ってしまうこともあるのではないでしょうか。
SNSに、レジの店員さんが「子どもがレジの備品を触ることが多いが、親は『ダメだよ〜』とさらっと声をかけるだけでなく、ちゃんと注意してやめさせてほしい」といった旨の投稿をして話題になっています。
この投稿には「『ダメだよ』って言うだけマシ」「私がそれを見ていたら一喝します」などさまざまなコメントが寄せられていました。
そこで今回は、小売店(スーパー、ドラッグストア)で勤務経験がある方を対象に、子どもに会計前の商品を触らせるのは、やめてほしいかどうかアンケートをしました。
子どもに会計前の商品を触らせるのはやめてほしい?気にならない?
全300件(有効票)から寄せられたアンケートの結果はこちらです!
子どもに会計前の商品を触らせるのは「やめてほしい」方が202票、「気にならない」方が98票で、「やめてほしい」方が多い結果となりました。
寄せられた意見を紹介します。
やめてほしい方の意見
購入しないなら
必ず買ってくれるものなら全然かまわないが、遊び感覚で触ったり戻したりされると嫌な気分になる。別の場所に戻されたら結局店員が片付けなければならないから。
(40代男性・会社員・大阪府)
会計をしていないのに触りまくって壊したり傷をつけることもあるが、結局買わないこともあるので。会計前の商品はあくまで店側の所有物であり、価値を損なうことは犯罪だという認識を持ってほしい。
(40代女性・会社員・北海道)
衛生的に問題がある
少し手に取るのは問題ないと考えますが、子供の手は特に綺麗な状態ではない(よだれ、お菓子など)ことが多いので注意が必要です。また、注意する際にも気を付けないと泣いたりわめいたりする可能性があるので注意しにくいのも嫌です。
(30代女性・会社員・静岡県)
子どもなので、興味を持つものに触れるという行為自体は仕方がない部分でもありますが、商品をべたべた触るのは衛生面や商品の破損などいろいろとトラブルになることもあるので、できるだけ親が子どもの行為を止めてもらえると助かります。
(40代男性・九州地方)
陳列の手間が増える
たまに見かけましたが、やめて欲しいです。触り方によっては包装が破れたり、繊細な商品であれば変形や劣化の恐れもあります。さらには、陳列が乱れる、商品を落とすなどの恐れもあるため、触れてほしくないです。
(40代男性・会社員・関東地方)
買う予定のないものを触られるのは衛生的にも、陳列し直す手間もかかるのでやめてほしい。
(30代女性・会社員・大阪府)
生鮮食品は特にNG
魚や肉などトレーに入っておりラップで包んでいるが、そこに爪を立てて開けようとする子供がいた。結果的に破れませんでしたが恐怖でした。あとはキャベツやトマトなどそのまま陳列している物をバシバシと叩くのはやめて欲しかったです。
(30代女性・神奈川県)
子どもが青果物を落としてしまい、傷が入り売れなくなってしまったことがあった。その親も子どもに対して注意することがなく、悪気がなさそうに売り場に戻していた。本エピソードから子供の管理義務を果たさない親もいると思えるから。
(30代男性・会社員・愛媛県)
「やめてほしい」方の意見として、「購入しないなら」「衛生的に」という意見が多く寄せられました。特に「生鮮食品」はやめてほしいと考える方が多いようです。
気にならない方の意見
破損しなければ
子供なのである程度は仕方がないと思う。商品を開けたりしなければ問題ないと思います。
(40代男性・会社員・東京都)
スーパーレジ打ち経験がありますが、私は特に気になりませんでした。あまりにも汚したり壊すようなひどい扱いをしているなら論外ですが、触ったりするぐらいは仕方ないかなと思います。
(30代・パート・北海道)
ある程度は仕方がない
子供なのである程度は仕方がないと思う。商品を開けたりしなければ問題ないと思います。
(40代男性・会社員・東京都)
子供だから、触ってしまうのは仕方のないことだと思うから。あまりにもひどいようなことをしなければ気にならない。
(40代女性・パート・大阪府)
大人も触る人はいる
元小売店勤務です。
触る程度なら特に気にしません。大人でも子供でも、商品に触ることで売り場は多少なりとも荒れてしまいますし、割り切ってました。壊したりしてしまったものを棚の下などに隠されたりするのには困っていました。
(30代女性・会社員・福岡県)
できれば触わらせないでほしいと思うが、商品を触るのはなにも子供だけでなく、分別のありそうな大人の方でも結構触っている人がいます。買う前に素材などを触って確かめたいという気持ちはわかるので、あまり気になりませんでした。
(50代女性・会社員・東京都)
「気にならない」方の意見として、「破損しなければ」「仕方がない」といった意見が寄せられました。中には、「大人も触る人はいる」という回答も。
お会計前の商品は丁寧に扱おう
今回の調査では、子どもに会計前の商品を触らせるのは「やめてほしい」という意見が多くを占めました。理由として、「購入しない」商品を触るのは「衛生的に」問題だと考える方が多いようです。特に「生鮮食品」は触らないように気を付けてほしいという声が多く寄せられました。
一方で「気にならない」方からは、子どもが興味のあるものを触るのは「仕方がない」ので「破損しなければ」といった意見が多く寄せられました。子どもだけでなく「大人も触る人はいる」と、商品を見比べて選ぶことに年齢は関係ないとの意見も。
目新しいものにあふれた小売店では、子どもはつい興味があるものを触りたくなってしまいます。しかし、お会計前の商品はお店のものであり、丁寧に扱わなければいけません。子どもの行動自体は仕方のないことなので、保護者は子どもをよく観察し、お店に迷惑がかからないよう注意したいですね。
※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています
・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/3/13〜2025/3/14
・調査対象:全国/18歳以上/性別不問/小売店勤務経験のある方限定
・有効回答数:300