優先エレベータだけど「普通に利用する」→優先されない人に理由を聞くと、その心理が明らかに

駅や駅周辺で見かける「優先エレベーター」。障害のある方、高齢者の方、妊娠中の方、乳児連れの方、けがをしている方など、エレベーター以外の手段での移動が難しい方が優先的に乗車するためのエレベーターです。

しかし一方で、「階段を使うのが面倒だから」と混雑していても気にせず利用する人もいるため、本来優先的に乗る対象である方たちが乗れないという状況も少なくないようです。

そこで今回は、「優先エレベーター」をガラガラじゃなくても使うという方に理由を伺いました。

「優先エレベーター」をガラガラじゃなくても使う理由を教えて

寄せられた意見を紹介します。

優先対象の方が見受けられた場合は譲りますが、他に優先対象の方がいないようだったら使います。
（30代男性・会社員・大阪府）

優先されるべき方が周囲にいたら譲るし、利用もしない。しかし特にいないのであれば普通に利用する。
（20代女性・保健師・埼玉県）

優先というだけで専用ではないので、普通の人が使ってもよいと思っていますが、乗り合わせたら降ります
（50代男性・自営業・愛知県）

優先すべき人でいっぱいであれば乗らないですが、そうでなければ他のエレベータと同じように使います。優先であって、専用ではありませんから。
（50代男性・会社員・大阪府）

人の流れを詰まらせない、全体の流れを良くするという意味もあると思いますし、空いていたり必要な方が来られそうにないなと思ったら使います
（30代女性・中国地方）

優先エレベーターを有効活用したほうが、結果的に後の人の並ぶ時間も短くなると思うからです。
（20代男性・会社員・東京都）

正直あまり気にしたことがなかった
エレベーターを使う場面はそもそも荷物が多いときだけなので、使ってしまう
（40代男性・看護師・東京都）

使う方のほとんどは「必要な人がいれば譲る前提で使う」や「優先であって専用ではないから」と回答されていました。

一方、優先エレベーターは使用しないという方の意見も紹介します。

自分がいる階は空いているとしてもほかの階で利用する人がいるかもしれないと考えるので
（50代女性・パート・山形県）

次の階でいっぱいになるかもしれないし、優先の人に必ず乗ってほしいから使いません。
（30代女性・会社員・大阪府）

優先対象の方はその方達が必要とするものであるため、常に使えるようにしてあげたほうが良いと思うから。
（30代男性・会社員）

そういったエレベーターは、十分な空きスペースが必要だと思うので遠慮します。優先エレベーターがあるということは、ほかにもエレベーターがあるはずなので、そちらを使います。
（40代女性・九州地方）

優先の対象ではないため使いません。空いていたとしても、自分が乗ることで使用をあきらめる方がいるかもしれません。
（30代男性・ライター・北海道）

優先エレベーターの対象ではない自分が乗るのは違和感があるので、ガラガラでも自分が乗ることはない。
（20代女性・会社員・東北地方）

今は子どもが小学校1年生になったので、乳幼児連れではありませんが、少し前までは対象でした。そのときに優先的に乗せてもらったり、譲っていただいたりとたくさんの優しさをいただいたので、優先エレベーターは極力使いません。
（30代女性・フリーランス）

自分が妊娠していた時に優先エレベーターにのっている人が多くて何本も見送って不便だったから自分は絶対使わない。
（30代女性・会社員・大阪府）

デパートなどでも優先エレベーターは一基しかないことが多く、使えなくて待っている方をよく見かけます。自分はエレベーターも階段も使えるので優先エレベーターは使わずに、本来使うべき人に開けておきたいと思っています。
（50代女性・パート保育士・埼玉県）

使わない方の回答では、「必要な人が来るかもしれないから」と考える方がほとんどでした。

また、「自分が対象だったときに譲ってもらったので、対象じゃなくなったから譲るようにしている」「自分が対象だったときに譲ってもらえなくて困ったので」という意見も。

全300件（有効票）から寄せられたアンケートの結果、「優先エレベーター」をガラガラじゃなくても「使う」に53票、「使わない」に247票が集まり、「使わない」が大半という結果になりました。

アンケートの回答結果によると、使う方の多くは「必要な人が来たら譲る」「人の流れをスムーズにするため」といった考えを持つ方が多く、効率を重視する傾向が見られました。

一方、使わない方は「必要な人が来るかもしれないから」といった理由から、使用しないとの声が寄せられました。

優先エレベーターは「専用」ではなく「優先」ですが、多くの人が気を遣いながら利用していることがわかります。乗車する時は混雑していなくても、階に止まるごとに徐々に混雑していき、途中階から乗車したい対象者が乗れなくなってしまうという事態も多々あります。

混雑時や必要な方がいそうな場面では譲る意識を持ちつつ、マナーを守って使うことが大切ですね。

※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2025/3/5
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問
・有効回答数：300