1. トップ
  2. 「マナー違反なのでしょうか?」前の客の帽子で観劇が見えない…投稿に賛否「帽子もファッションの一部」

「マナー違反なのでしょうか?」前の客の帽子で観劇が見えない…投稿に賛否「帽子もファッションの一部」

  • 2025.3.4
undefined
出典:photoAC(画像はイメージです)

大きな会場から小さな劇場まで、演劇を鑑賞する施設はさまざま。会場の規模にかかわらず、鑑賞マナーは守らなくてはいけません。

舞台鑑賞をした方の「前の席の人の帽子が大きくてステージが見えづらかった」といった投稿が、SNSで話題になっています。直近ではとあるお笑いタレントの方も、観劇時の帽子マナーについて投稿し話題に。

奇抜なデザインのものではなくても、頭の上に髪の毛以上のボリュームのあるものを乗せていると、後ろの席のお客さんの視界を妨げてしまうことも少なくありません。

観劇のマナーとして帽子を外すのが一般的とされていますが、中には「そんなルールがあるとは知らなかった!」という人もいるようです。

今回は、帽子を被ったまま舞台を観たことがある人に、その理由を率直に聞いてみました。

帽子を被ったまま舞台を観る理由を教えて

今回は全国の18歳以上の男女を対象に、帽子を被ったまま舞台を観る理由を聞きました。寄せられた意見を紹介します。

この帽子ならいいだろうと判断した

そんなに大きな帽子ではないので被ったままでも迷惑をかけることはなかったので被ってました。
(50代男性・エンジニア・北海道)
周囲や後ろの観客に迷惑がかかるような大きさや形状ではなかったため、そのまま鑑賞していた。
(50代男性・会社員・静岡県)
ニット帽ならば高さがないので、かぶった状態でも後ろの人が見えにくいことはないと思ったから。
(40代男性・関東地方)

マナーとして気にしなかった

室内では帽子を取れという文化はもう古いと思っているので、別にかぶっていても問題ないと思う。
(30代男性・会社員・東京都)
マナー違反なのでしょうか?無知で申し訳ございません。そうであれば以後気をつけます。
(50代男性・自営業・関東地方)

頭がボサボサなので

朝寝坊して、髪の毛がぐちゃぐちゃだったので応急処置のために帽子をかぶって舞台を見に行ったから。
(30代女性・主婦・愛知県)
めんどくさいのよりも、頭がボサボサ過ぎて帽子をかぶっていることが多い。人前に出れる頭じゃ無いときは帽子をかぶったままで、舞台観賞している。だいたい、野球帽子なので、爆発した頭よりも後ろの人の邪魔にならない。
(40代男性・無職・兵庫県)

頭が寒かったので

寒い時期や防寒対策のため、または帽子を脱ぐのを忘れてしまったことがあるからです。ただし、前の人の視界を妨げないよう、周りに配慮するよう心がけています。
(40代男性・会社員・愛知県)
頭がすうすうするから。その日はエアコンが効いてなく、丁度ニット帽を被っていたので暖かかった。
(50代男性、会社員、愛知県)

ファッションの一部なので

キャップを被って鑑賞することはあります。ファッションの一部だと思っているので、とくに脱がない。
(40代女性・パート・神奈川県)

アンケートによると、「周囲に迷惑はかけない帽子だと判断した」「マナーとしてそこまで気にしなかった」という意見が目立ちました。

中には「スタッフの方に『帽子を取っていただけますか?』と声をかけられたことがある」(40代男性・会社員・愛知県)というケースもあったそう。

帽子を被るべき理由があったから

また、中には帽子を外すのが難しいという事情の方もいます。

自分自身としては当時、頭のけがをしていたので帽子をかぶらないと恥ずかしいと思ったからです。事情を説明をしたら、理解をしてくれました。
(40代女性・愛知県)
化学物質過敏症があり、柔軟剤や香水のにおいが苦手で髪につくのを防ぎたかったため。
(40代女性・会社員・東京都)

このように、劇場に事情を説明した上で帽子をかぶっているという場合もあります。

帽子を被ったまま舞台を観ることはないという方の意見

一方で、帽子を被ったまま舞台を観ない方にも意見を募りました。

舞台や映画、ライブ鑑賞の時に帽子を外すというのは常識だと思います。後ろの人が見えなくなることの配慮をしなくてはいけません。
(30代女性・フリーランス・東北地方)
舞台の開演前に「帽子をとってください」というアナウンスが入り、ルールやマナーを守ろうと思ったからです。後ろの席の人のことを考えて気を付けるようにしています。
(30代女性・会社員・神奈川県)
帽子を被ったまま舞台を鑑賞することは演者に対してとても失礼なので必ず帽子をとります
(40代男性・自営業・関東地方)
初めて舞台観劇をする際に観劇マナーを調べていたので、後方の席の方の視界をふさぐような帽子、髪飾り、髪型などはしないことがマナーだと認識しています。帽子を脱がない方を私はあまり見ていませんが、盛り髪の方はたまに見かけます。
(30代女性・関西地方)
小さいころから、帽子は室内では脱ぐものだと、学校でも家庭でも教えられてきたので、舞台鑑賞の際も、絶対に脱ぐ。
(40代女性・介護職・福岡県)

帽子のせいで見えづらかったことがある

前の人がキャップをかぶっていたせいで、ステージがよく見えなかった経験があったので、自分はしないようにしてます。
(30代女性・パート・東京都)
うしろの人が見えにくくなるから絶対にかぶらない。以前、前の席の人がバケットハットをかぶっていて見えにくくなったことがあったけど、直接言えなかった。何か事情があるのかも、と思ったので…。
(40代女性・主婦・新潟県)
そもそも「帽子を被ったまま舞台を見る」という選択肢を思いつきませんでした。大きなポンポンが上についたニット帽を被ったままの人が前の席だったときには本当に驚きました。
(40代女性・会社員・東京都)

帽子を被ったまま舞台を観ない派では「後ろの人の迷惑になる」「室内では帽子を取るのがマナーだと思う」「演者さんに対して失礼」という意見がありました。

また中には、「そういったマナーが存在することは知りませんでした。とはいえほかの人たちにとって迷惑になるような行いはしませんが」(50代男性・フリーランス)という方も。

舞台鑑賞中は周囲への配慮を忘れずに

今回のアンケートでは、帽子を被ったまま舞台を観たことがある人の理由として、「周囲に迷惑はかけない帽子だと判断した「マナーとしてそこまで気にしなかった」という意見が挙げられました。

一方で、帽子を被ったまま観ない人の意見では、「後ろの人の迷惑になる」「室内では帽子を取るのがマナー」「演者さんに対して失礼」といった声が多くありました。

劇場でのマナーは、時代や個々の事情によって捉え方が変わることもありますが、共通するのは「周囲への配慮」。舞台鑑賞は多くの人が一緒に楽しむ場なので、後ろの人の視界を遮っていないか、演者さんへの敬意を忘れていないか、今一度考え直してみてはいかがでしょうか。



※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/2/25~2025/2/26
・調査対象:全国/18歳以上/性別不問
・有効回答数:300